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快挙達成!錦織圭選手のエアケイ誕生に学ぶ「ゴルフの得意技」づくり

世界に衝撃を与えたニュース。テニス4大メジャー「全米オープン」決勝進出

近年、各種球技(スポーツ)の人気を創出するために必須ともなっているのが、世界大会での活躍です。
日本でゴルフ人気の低迷が謳われるようになってきたのも、世界的な大会で活躍できるプレーヤーがいなかったことが大きな要因のひとつとなっているのではないでしょうか。

そんな中、世界的なニュースとなっているのが、テニスの4大メジャー大会全米オープンの決勝戦に日本人テニスプレーヤー錦織圭選手が進出したこと。

これは日本人初となる出来事で、世界的にも衝撃的なニュースとして伝えられています。これをきっかけとして、日本でのテニス人気も高まっていくことになるかもしれませんね。

錦織選手の代名詞「エアケイ」の誕生秘話

錦織選手との代名詞ともなっているのが「エアケイ」と名付けられた技。空中にジャンプした姿勢のまま、高い打点から打つスマッシュです。
見栄えのする大技ということもあり、一般的にはどうしても「派手な極め技」として認識している人のほうが多いのかもしれませんが・・。

実は、エアケイ誕生には、もっと具体的な要因と工夫が存在していたのです。

それが「他の外国人プレーヤーとの体格差を埋めるための技術」として生み出されたということなんですね。

多くの外国人テニスプレーヤーは、大柄で背の高い人が多数を占めています。
錦織選手も身長178cmとのことですので、けして背が低いわけではないのですが(日本人としては、背が高いほうですよね)、他プレーヤーとの比較でいうと、背が低い部類に属してしまうんですね。

長身から放たれた打球は、高くバウンドすることもあるため、当初錦織選手は、高い打球(高くはずんだ球)の対応に苦労していたそうです。
長身であれば、普通に対処できる打球であっても身長が足らないことで、難儀な打球となっていたんですね。
そんな高い打球に対処する方法(技術)として生み出されたのが「エアケイ」という技だったのです。
格好の良さや派手な大技を創出したいと思って、作り上げたのではなく、あくまでも課題(高い打球の処理)が存在する中で、必要性に迫られる中から創出された技なんですね。

自分の「ゴルフ得意技」を持つことの大切さ

ここはゴルフェスブログなので、話をゴルフに移しましょう。

ゴルフというスポーツは他の球技と比較しても、精神的な要素の比重が大きな球技と言われています。
心の動揺がすぐに結果(ミスショットなど)に繋がりやすいことは、ゴルフをしている人であれば、誰しも思い当たる節があるのではないでしょうか。

基本的には、ゴルフという競技は「ミスが発生することを前提とした球技」と考えておくことも大切なのではないかと感じています。
「失敗をしない」ことばかりに意識が集約していると、ミスが出たときの反動(心の動揺など)が大きくなりやすいからなんですね。

ゴルフの肝をひとつ記するとすれば、ミスが出た後の対応の良し悪しがゴルフの腕前を示す指標となると思っています。

そんな失敗(ミスショット)のリカバリーの要となっていくのが「得意技の有無」です。
ゴルフシーンの中で何かひとつ得意技といえるもの(技術)を有しているかどうかによって、失敗のリカバリー確率が大きく変わるものです。

得意技を持っている人ほど、失敗をした後の対処(リカバリー)が上手くできるものなのです。

「エアケイ」から学ぶ、得意技作りのポイント

過去に数多くのアマチュアゴルファーを見てきましたが、やはり上級者といえる人ほど、得意技を持っており、その存在をきちんと認識している傾向にあります。
対して、スコアー作りが上手くない人ほど、「得意技を持っていない」もしくは、「得意技を勘違いしている人」が多いんですよね。

特に、後者の「得意技を勘違いしている」ことがゴルフの上達を阻んでいることがありますので、一度自分自身に問いかけてみることも効果的かと思います。

「得意技の勘違い」というのは、例えばドライバーが当たったときに、とても気持ちが良かった、すごく距離が出たといった経験に基づいて、自分の得意なクラブ(技)はドライバーだ・・・と思っている人も少なくなかったりするものです。

でも、実態は、ドライバーのナイスショットの確率はかなり低く、平均的にミスショットが多いということも多々あるもの。「気持ちが良い」「好みだ」という感情的要素に基づいて得意クラブと思ってしまうことも、大きな間違い(勘違い)の要因のひとつです。

冒頭で、錦織選手の「エアケイ」の話をしましたが、本当の得意技とは、「課題があって、必要性に応じて誕生する技」もしくは「自分の持っている特性(身体特性、感覚)に合致することで誕生するもの」です。

前者は「後天的な得意技」、後者は「先天的な得意技」と言い換えることができそうです。

いずれにしても、得意技が何かを見極めるポイントをひとつあげるとすれば、自分で判断するのではなく、「他プレーヤーから、得意な技術(クラブなど)と感じる要素を聞く」ということ。
ゴルフにおいては、特に他者からの印象と自分が感じていることに大きな差異が生じやすいものです。

錦織選手の場合にも、他のコーチ・スタッフからの助言をもとにしてエアケイ(得意技)を創出することができたとのことです。

ゴルフにおいても、良く一緒にラウンドする人からヒアリングをしてみてください。
自分が考えてもいなかった、自分の得意技(技術)が発見できるかもしれませんよ。

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