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ゴルフルール100年に1度の大変更!?競技の時短、競技人口増加目指す

ゴルフのルールは4年に1度、改定をしているが、今、議論されている2019年1月1日から施行される新ルールは、まさに激変!ゴルフの常識が変わる100年に1度の大改訂として話題になっている。

OBの打ち直しがなくなる!?

そもそもゴルフルールの4年に1度の改定は、オリンピックイヤーだったが、今回はそれを1年、前倒しにしての2019年からの実施となった。それは、世界的なゴルフ人口の減少やゴルフルールが複雑すぎるという声に応えてのもの。それだけルールを制定するR&A(英国ゴルフ協会)、USGA(全米ゴルフ協会)もゴルフ人気の復活に本気なのだ。

ちなみに、最もゴルフの進行が変わりそうなところが、OBに関するルール。今までOBが出ると、同じ場所から1打罰で打ち直していたが、来年からの新ルールでは2打罰でOBゾーンに入った付近から打てるようになる。これはアマチュアだけでなく、プロツアーでも適用される可能性もある。

また、今はラウンド中の打つ順番として“遠球先打”の原則があり、カップから遠い人から先に打つというのがあった。それを新ルールでは“レディゴルフ”という“用意できた人から打つ”ということになるという。これは、長年、言われていた“ゴルフのプレー時間が長すぎる”という声に応えたものだ。

プロのテレビ中継がルール変更に影響!?

これまで、米国ツアーでは、中継された映像を見た視聴者からの指摘によって、ツアープロが罰打の対象になることがあった。有名なのは2016年の全米オープンでダスティン・ジョンソンがパッティングの際に、ボールが半個動いていたと視聴者からの指摘があって、1打罰を受けた。しかし、来年からの新ルールでは“故意ではないボールの移動は無罰”となる。つまり、ラフや林にボールを探しに行った場合などに、うっかりボールを動かしても無罰なのだ。ただし、ボールを探す時間は短縮された。これまで、紛失球を探す時間は5分だったが、それが3分に短縮されることになる。この時間短縮も、プロツアーの中継時間削減への取り組みと言えるだろう。

ハザードという呼び名もなくなる

新ルールではバンカーや池と言ったハザードに関するルールも、大きく変更される。まずバンカーでは、新ルールでは2打罰を申告することで、バンカーの外からドロップして打つことができるようになる。また、バンカー内から打つ場合でも小石や葉っぱを取り除くことができるようになる。

そもそも、新ルールではハザードという言葉そのものがなくなる可能性もある。

今までウォーターハザードと言われていた池は「ペナルティ・エリア」と呼ばれるようになり、現在は赤線が引いているウエストエリアなどのプレー困難エリアは「レッド・ペナルティ・エリア」と呼ばれるようになる。また、これまでは2クラブレングスと定められていたドロップエリアが、80インチ内に変わっている。

ドロップは地面スレスレでOKに

ドロップにおいても新ルールは、ゴルフの景色を変えるかもしれない。

これまでのルールではドロップの場合には肩の高さからボールを落とすというルールがあった。来年からの新ルールでは、ドロップが“地面スレスレでもOK”ということになるので、感覚的にはドロップするというよりも、“置く”ということになりそうだが、あくまでもプレースではなく、ドロップなので、その部分は注意して欲しい。

今回、紹介した以外にも、プレーヤーのための救済措置と思えるものが、多々ある。まさに今回のルール変更は、プレー時間の短縮、そしてゴルフルールのシンプル化を目指したもので、100年に1度の大改訂と言えるもの。このルールによって、ゴルフ人口増加につながることを期待したい。

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