ゴルフスイング|最初に知っておきたいA.B.C.
目次
- クラブって何本もあるけど一体、何本あればいいの?
- ゴルフクラブのヘッドの形状
- 飛距離や飛び方はクラブの「長さ」と「ロフト」で変わる!
- クラブの特性と役割を知って必要なクラブを入れておこう
- 初心者ならばフルセットは不要!7本あればラウンドできる!
- 上達するほど忘れがちなスイング以前の3つの常識
- 目標に対して「横向き」なのが「ゴルフの真っすぐ」の姿勢!
- 重心バランスの良い姿勢がブレないスイングを実現する!
- クラブの握り方ひとつでスイングが大きく変化する!
- グリップは中指と薬指の感覚と親指の引き寄せがカギ!
- 無意識に力が入るからすっぽ抜けそうでも大丈夫!
- 強すぎずに弱すぎないグリップの感触を身につけよう!
- クラブヘッドの形状が錯覚や姿勢の乱れを引き起こす!
- フェースを胸の前に上げればスクエアに合わせやすくなる!
- スイング方向を決めるのはスタンスでなく「胸の向き」!
- 重心のバランスを変えずに体を上下に折りたたむ!
- クラブの重みを正しく感じる手首の角度を維持しましょう!
- 体を上下に折りたたみながらクラブをスッと下ろし微調整!
- おまけ~知っておきたいゴルフのマナー~
クラブって何本もあるけど一体、何本あればいいの?
ゴルフを始めようと思ったときに、まず必要になるのがゴルフクラブです。周りのゴルファーたちが大きなゴルフバッグにたくさんのクラブを入れてコースや練習場に行くのを見かけます。
競技規則では、ゴルフバッグには最大14本まで入れていいことになっています。しかし、その内容は定められておらず、人それぞれに自分の使いやすいクラブを入れています。
初心者の場合は、自分のプレースタイルなどできていなくて当然です。実際にクラブを買うのは、もっと慣れてきてからで構いません。とりあえず、ゴルフを始めるに当たって、クラブの種類にはどのようなものがあるのかを覚えておくといいでしょう。
ゴルフクラブは、ヘッドの形状によって、その役割が変わります。ヘッドの形状は、大まかにウッド、アイアン、パターの3種類に分類されます。
まずは、それぞれの形状の特性を知っておきましょう。
ゴルフクラブのヘッドの形状
ヘッドの形状は、ウッド、アイアン、パターの3種類に大きく分類されます。それぞれの形状の特性と、それに分類されるクラブの種類を覚えておきましょう。
1.ウッド
ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティなど、クラブの先(ヘッド)が大きいクラブです。
ヘッドが大きい分、インパクトでボールを押し出す力が強くなります。他のクラブに比べて、シャフトも長めで遠心力を使って遠くに飛ばすためのクラブです。
2.アイアン
使用する番手によって飛距離や飛び方を調整するクラブです。
ウッドに比べてヘッドが小さく、番手が大きくなるにつれてボールが当たる面(フェース)が斜めになり、長さも短くできています。ボールをフェースに乗せて飛ばすため、クラブを変えることで、スイングを変えずに飛距離を調整できます。
3.パター
グリーン上でボールを正確に転がしてカップに入れるためのクラブです。
ボールをまっすぐに打ち出すためにフェースは垂直に近く、特殊なものを除けば、操作性をよくするためにシャフトは短めにできています。ヘッドの形状には色々なものがあります。
飛距離や飛び方はクラブの「長さ」と「ロフト」で変わる!
ゴルフクラブは、ボールを打つ部分「ヘッド」、ラブの握る部分「グリップ」、ヘッドとグリップをつなぐ「シャフト」の3つの部分に分けることができます。
そして、ヘッドのボールを打つ面「フェース」が、垂直から傾いている角度を「ロフト」と呼びます。
ゴルフでは、スイングから生まれる遠心力に加えて、シャフトが鞭のようにしなって戻ることで、インパクト時のヘッドスピードが速くなり、ボールを遠くに飛ばします。
「ウッド」のなかでも、とくにドライバーは、ロフトが小さく(垂直に近い)、シャフトが長いため、大きな遠心力を使ってインパクトすることができます。
「アイアン」は、番手が大きくなるほどロフトが大きくなります。ロフトが大きいほど、打球は高く上がり、飛距離は出なくなります。番手が大きいほど、クラブは短くなるのが普通です。
「パター」は、打感の好みに合わせて、ヘッドの大きさや形状も様々です。
「ロフト」の役割って何?
「ロフト」とは、垂直から見たボールを打つ面の傾斜角度です。インパクトでフェースにボールが乗るから、クラブを変えることで飛距離やボールの上がり方を調整できます。
クラブの特性と役割を知って必要なクラブを入れておこう
最大14本まで使用できるクラブ。その組み合わせを「クラブセッティング」と呼びます。
しかし、クラブセッティングは人それぞれです。最初から14本は必要ありませんが、その中身にどのようなものがあるかを知っておくことは大切です。
- ドライバー
14本のクラブの中で、最もシャフトが長く、ヘッドが大きいクラブです。ロフトが小さいため、通常はティアップしてティショットに使用します。ドライバーにもロフトがあり垂直面より10.5度前後のものが平均的とされています。ロフトが小さくなるほどヘッドスピードが必要となり、大きくなるほどボールは捕まりやすいですが飛距離は出にくくなります。
- フェアウェイウッド
番手によってロフトが異なるウッドです。同じ番手のアイアンに比べてシャフトが長く飛距離も出ます。ヘッドが大きいため、アイアンよりダフり(地面に刺さる)にくいのが特徴です。
- ユーティリティ
フェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブです。ロングアイアンより打ちやすく、フェアウェイウッドより短いため、アイアンと同じ感覚で打てるメリットがあります。
- ロングアイアン
1番~4番のアイアンです。低い弾道で風の影響を受けにくいため、方向性が安定するメリットがある反面、正確にインパクトするのが難しい上級者向けのクラブです。
- ミドルアイアン
5番~7番のアイアンです。全てのクラブの平均的なシャフトの長さなので、スイングメイクの基準となるクラブです。
- ショートアイアン
8番アイアン、9番アイアン、ウェッジ。シャフトが短く、ロフトが大きいので安心して打てるクラブです。球が上がりやすく、グリーン周りのショートゲームやラフなどで使用されます。
- ウェッジ
ショートゲームに役立つクラブでロフトが約43~48度のピッチングウェッジ、約56~58度のサンドウェッジに代表されます。クラブのソール部分にバンスと呼ばれる角度がついています。他にも、その間を埋めるためのアプローチウェッジやピッチングサンド、さらに高い球を打つためのロブウェッジなどがあります。
- パター
グリーン上でストロークをしてボールを転がすためのクラブです。ヘッドやネックの形状、グリップ、素材など、最も多くの種類があるクラブです。一般的な男性用パターの長さは33~35インチですが、中尺や長尺のものもあります。
初心者ならばフルセットは不要!7本あればラウンドできる!
ゴルフを始めたばかりなのに、いきなり14本のセットを揃えるとなると「敷居が高い」と感じる人も多いことでしょう。
初心者のうちは、スイングもまだ固まっていないため、どんなクラブが自分のスイングに合っているか、どんなクラブセッティングが自分のプレースタイルに合っているかなど分かりません。また、せっかく揃えたのにゴルフ続かなかったという方も多いようです。
そこで、最近注目されているのが「セブンスゴルフ」です。7本のセットであれば、価格もお手頃で、フルセットに比べて持ち運びも簡単になります。
スイングの安定していない初心者にとって、番手通りに飛距離を打ち分けることは非常に難しいことです。7本あれば、おおよその打ち分けは可能です。
まずは「お試しセット」で手軽に始めて、自分のスタイルができたら、クラブを追加したり、ハイスペックのクラブを購入するといいでしょう。
上達するほど忘れがちなスイング以前の3つの常識
「さあ、ゴルフを始めよう」と、早速、素振りを数回してボールを打っても、まっ直ぐに打てる人は少ないことでしょう。野球やテニスなどの経験者で、スイング動作に慣れている人でも、なかなか思い通りにはいかないはずです。
それは、ゴルフではゴルフ独特の体の使い方が必要だからです。
止まっているボールを打つだけの動作と思いがちですが、そこに大きな落とし穴があるのです。何回か素振りをして、何となくスイングの感覚ができたとしても、ボールを置くと同じスイングができなくなってしまうのです。
その原因は「メンタル」です。打ちたいという気持ちがスイングのフォームを乱し、それを修正しようとすることでどんどん深みにはまって、上達の妨げとなるのです。
この「負のスパイラル」に陥らないために、メンタルに左右されない基本を体に身につけておくことが上達への近道になります。
1.姿勢
ゴルフスイングの基本は姿勢。まずは正しい姿勢を身につけましょう。
足の位置を動かさずに、その場でスイング動作を行うゴルフでは、スイングを開始する前の姿勢が非常に大切になります。体の向きはもちろん、もともとの重心バランスが悪いだけでも、体を動かしたときに大きな影響を及ぼします。
スイングをマスターする前に、姿勢の乱れを正し、ズレの少ないアドレスの作り方をマスターしておきましょう。
2.グリップ
クラブの握り方ひとつでスイングの軌道が大きく変わります。
正しい姿勢、正しい体の使い方を覚えても、クラブの握り方が悪いと、無意識のうちに肩や腕に余計な力が入って、スイングが乱れてしまいます。たとえ手元の小さなズレであっても、シャフトの先端についたフェースの向きは大きく変わります。
とはいえ、ボールを打つとなると誰もが力んでしまうのは当たり前です。正しいグリップを身につけることが上達の近道といえます。
3.フェースの向き
フェースの向きがズレていたらまっすぐ飛ばないのは当たり前です。
ゴルフクラブのフェースは小さく、シャフトも長いため、小さな方向のズレが打球に及ぼす影響は非常に大きいです。
しかも、もともとボールを打ち出す向きに対して、フェースが垂直になるようにデザインされていないため、感覚的な見た目のまっすぐと実際の真っすぐの差が生じやすいのも事実です。
視覚に惑わされず、手の感触で正しいフェースの向きを覚えておくことが大切です。
目標に対して「横向き」なのが「ゴルフの真っすぐ」の姿勢!
ゴルフスイングは、打ちたい方向に向かって横向きに立ってスイングします。
横向きのスイングということで、野球とよく比較されますが、野球の場合はピッチャーが投げたボールを打ち返すため、最初は顔をピッチャーに向けた姿勢からのスイングとなります。
一方、ゴルフの場合は、目の前に止まっているボールを打つため、顔も前に向ける必要はありません。
また、野球の場合は前方約90度の範囲に広がるフェアグラウンドに打ち返せばいいのに対して、ゴルフではもっと正確にコースに打ち出すスイングが求められます。
つまり、少しでもスイングのブレがあると、打球に大きな影響を及ぼしてしまいます。スイング中のブレを最小限にするには、スイング動作をしても乱れない「安定した姿勢」を作る必要があります。その第一歩となるのが「体の向き」です。まずは、ゴルフの真っすぐの感覚を身につけましょう。
重心バランスの良い姿勢がブレないスイングを実現する!
その場で止まって、目の前に置いたボールを打つゴルフスイングの基本となるのが「姿勢」です。
スイング動作は、足の位置を動かさずにその場で行う円運動です。重心の位置が前後左右にズレていると、動作の中でバランスを崩しやすくなります。
ましてや、ゴルフ場では平らなところはほとんどありません。
一見、どこも水平に見えるティグランドでさえも、微妙に傾斜していることも少なくありません。たとえ微妙な傾斜であっても、「重心のバランス」が少しでも乱れていたら、複雑なスイング動作の中では、それが大きなズレとなって現れます。もちろん、そのままでは安定したスイングはできません。
自分ではバランスよく立っているつもりでも、日ごろの癖や関節の柔軟性などの理由で、重心のバランスが乱れていることは意外と多いものです。
まずはバランスの良い姿勢を覚えましょう。
クラブの握り方ひとつでスイングが大きく変化する!
クラブの握り方なんて「自分の握りやすいのが一番」と思っている人が多いのではないでしょうか?確かにいくつかあるグリップの握り方の中で、自分が一番しっくりくる握り方をするのがいいと思います。
問題は「手のどこに力を入れて握っているか」なのです。
フェースの向きがズレないように、クラブがすっぽ抜けないように、思いっきり振り回せるように…、などと思ってギュッと握ってしまうと、それがスイングを乱す大きな原因となってしまうのです。
グリップを強く握ることで、腕に力が入ります。すると、まず手首を柔らかく使えなくなります。
そして、この「力み」は腕だけにとどまらず、肩の動きにも影響して、身の動きが連動しない「ギクシャクしたスイング」になってしまうのです。まずは、グリップでの手の使い方を覚えましょう。
グリップは中指と薬指の感覚と親指の引き寄せがカギ!
グリップの感覚は、日常の手の使い方とは少し異なります。「グリップで力まない」と言われても、まったく力を入れないわけではありません。正しい力の使い方を覚えることが大切です。
ゴルフクラブは、野球のバットやテニスラケットに比べて細いため、普通に握ると、指先に力を入れてギュッと握ってしまいがちです。とくにグリップの上に乗せた親指で押さえてしまいたくなることでしょう。これが「力み」を引き起こす最大の原因になります。
親指は、指先でクラブを抑えるのでなく、隙間を作らずに内側に引き寄せるのが正しい使い方です。
親指以外の指も、ギュッと握ってしまうと腕に「力み」が生じます。とくに、人差し指や小指に力が入ってしまうとスイングに悪影響を及ぼし舞う。
グリップでは中指と薬指をつけ根から使うのがポイントとなります。最初にボールを使ってグリップの感覚をつかんでから、クラブを握ってみましょう。
無意識に力が入るからすっぽ抜けそうでも大丈夫!
スイングの動作は、クラブを握って振り回すのだから、手のひらで握っている感覚がないと「途中でクラブがすっぽ抜けてしまいそう」と不安に感じる人も多いことでしょう。
しかし、心配は無用です。左手の中指と薬指にクラブを引っかけるように握り、誰かに引っ張ってもらいましょう。とくに力を入れなくても、クラブはすっぽ抜けません。
その代わりに、腕全体が引っ張られて「肩甲骨が外側に移動する」感覚が得られると思います。実は、スイング中にもこの感覚が欲しいのです。
ゴルフでは、下半身から得たパワーを体幹に伝え、腕を鞭のように柔らかく使ってスイングするのが理想です。
しかし、腕に力が入ってしまうと、この感覚は得られません。もし、クラブをギュッと握った状態でクラブを引っ張ってもらうと、肩甲骨は動かずに、体ごと前に引っ張られてバランスを崩してしまうので注意しましょう。
強すぎずに弱すぎないグリップの感触を身につけよう!
グリップを強く握りすぎると、腕に力が入って姿勢が乱れてしまいます。もし、アドレスで正しい姿勢ができていても、スイングの力みにつながり、スイング中に姿勢は乱れます。とはいえ、グリップが弱すぎて手首がグニャグニャでは、まともにスイングできません。
ここでは、正しいグリップの感覚を身につける練習法を紹介していきます。
まず、30センチ定規を使って、グリップを上下から「挟み込む感覚」を身につけます。親指で上から、人差し指と薬指でしたから挟み込むときの力の使い方を覚えましょう。
次に、ワイヤーハンガーを使って握る強さの感じをつかみましょう。ギュッと握るとつぶれてしまうので、適度な力加減を身につけることができます。
この程度の力でも、実際にスイングすれば、自然にすっぽ抜けない程度の力が入り、遠心力を使ったインパクトができれば、ヘッドは回転しません。
クラブヘッドの形状が錯覚や姿勢の乱れを引き起こす!
ゴルフクラブのフェースは、テニスや卓球などの他のラケットスポーツと異なり、ボールを打ち出す方向にまっすぐに向いていません。初中級者によく見られるのが、この「フェースの向き」に慣れていないことで起こる「アドレスの乱れ」です。
また、アイアンの場合、フェースの先端になるほど、フェースの幅が広くなっています。これが「錯覚」を起こす原因となります。
フェースの見え方は、人それぞれです。まっすぐ(スクエア)に構えた時に、フェースが開いて見える人と閉じて見える人がいるようです。
アドレスでのフェースの向きがズレていれば、もちろん打球も狙い通り飛ぶはずがありません。
視線に頼ってフェースの向きを合わせてしまうと、最初から目標に対してフェースの向きがズレやすくなります。まずは、正しいフェースの向きを覚えましょう。
フェースを胸の前に上げればスクエアに合わせやすくなる!
見た目に頼ってフェースの向きを合わせると方向がズレてしまうとなると、どのようにすればいいのでしょうか?
見た目に左右されずにフェースをスクエアにするには、「手の感触」で覚えるのがベストです。クラブを体の正面で持って、ヘッドを上下に動かしてみましょう。
まず、腕の前でクラブを持ち、ヘッドの重みが最も軽くなるところに合わせます。そのまま、手首を柔らかく使って、ヘッドを上下に動かしてみましょう。
フェースの向きがズレていると、左右に振られてスムーズに上下に動かすことができません。もっともスムーズに上下できる角度に微調整すれば、それがスクエアの位置ということになります。
胸の前でヘッドのスクエアを作ったら、ヘッドを地面につけてソールした後も、向きを微調整しないことが大切です。
スイング方向を決めるのはスタンスでなく「胸の向き」!
アドレスを作るときに、まずスタンスを打ち出し方向に平行に合わせる人を多く見かけます。体のバランスが左右対称に整っている人であればいいかもしれませんが、残念ながら、多くの人はそれに当てはまりません。
ゴルフのスイング方向を決めるのは、スタンスでなく「胸の向き」です。それは、クラブを持っている両腕のつけ根が「胸」だからです。
ゴルフスイングは、体幹部を軸とした回転運動です。いくらスタンスをスクエアにしても、股関節の柔軟性の差や、打ち出し方向が気になって上体が開いていると、目標に向かってまっすぐにスイングできません。つまり、打球もまっすぐ飛ばなくなるということです。
体の左右のバランスを整えるのが理想ですが、荷物の持ち方、足の組み方、立っているときの体重のかけ方など、日常の様々な癖でもバランスは乱れます。まず胸の向きを合わせるアドレスを身につけた方が上達も早まります。
重心のバランスを変えずに体を上下に折りたたむ!
ボールの横で胸の向きを目標に合わせて、自然にまっすぐ立ったところから、膝と股関節を軽く曲げるのがアドレスの姿勢です。
このとき注意したいのが、体の前後の重心バランスです。その場でジャンプして着地したときの重心バランスを思い出しましょう。
体を上から見た時の重心バランスを変えずに、体を上下に折りたたむようにスッと構えることが大切です。
体の折りたたみ方は「クラブの長さ」によって異なります。たとえば、ドライバーのような長いクラブなら、膝や股関節を曲げる角度が浅くても、ショートアイアンなどの短いクラブでは角度が深くなります。
その中間の長さのクラブが6~7番アイアンなので、ゴルフでは最初に7番アイアンから練習するのが普通とされています。7番アイアンで作った姿勢やスイングを基準に、長いクラブや短いクラブに対応していきましょう。
クラブの重みを正しく感じる手首の角度を維持しましょう!
胸の向きを目標に合わせながら、クラブを胸の前に持って、ヘッドを上下に動かしてフェースの向きを合わせましょう。見た目だけでなく、手の感触を身につけておくことが大切です。このとき、気をつけておきたいのが腕とクラブがつくる「手首の角度」です。
腕の力をあまり使わずに、ヘッドを軽く上げるとヘッドの重みをそれほど感じずに、クラブ全体の重みを感じることができるはずです。
手首を軽く曲げて、クラブ全体の重みを感じることで、クラブの操作性が高くなります。
手首が伸びてしまうと、ヘッドが重く感じることでしょう。また、手首を曲げすぎると、クラブの重みを感じなくなってしまいます。
ゴルフスイングでは、クラブの重みを利用して、インパクトに向けてスイングを加速させます、クラブに振り回されたり、腕力に頼ったスイングにならないように注意しましょう。
体を上下に折りたたみながらクラブをスッと下ろし微調整!
アドレスでは、ボールの横にまっすぐに立ったところから、クラブをスッと下ろしながら体を折りたたみます。
このとき、ヘッドの位置がボールに合わなくても構いません。もともとボールの横に何気なく立ったところから構えただけなので、ボール位置にピッタリ合う方が珍しいことでしょう。
クラブを下ろすときは、ヘッドが地面についた(ソール)ときにもっとも座りがいいところになるように、前後の重心バランスを崩さずに体を上下に折りたたみます。もちろん、この時点ではフェースがボールにセットされていなくても構いません。
クラブをソールしたら、その姿勢を崩さずにボールにフェースの位置が合うところまで、体の向きが変わらないように自分が移動します。移動するときは、姿勢が徐々に変わりやすいので注意が必要です。姿勢が崩れないように注意しながら、小刻みに移動しましょう。
おまけ~知っておきたいゴルフのマナー~
ティグランドのマナー
ティショットのときは、だれもがショットに集中したい場面です。飛距離が出るクラブを使用するショットだけに、ちょっとした集中力の乱れが、大きなミスを引き起こすことが多いです。
同伴者が打席に入ったら、視線に入らないところに立ち、大声で話したり、大きな音を立てないのが最低限のマナーです。
スルーザグリーンのマナー
ティショットの後は、同伴者と1代のカートに乗って移動することが多いです。しかし、打球の行方はまちまちです。打とうとしている同伴者の邪魔をしないのはもちろん、時間をかけすぎて後ろの組に迷惑をかけないのも大切なマナーです。
芝を傷つけてしまったら、カートに乗せてある「目土(芝の種が混ざった土)」で、ショットでできた凹み(ディポット)を修復しておくことも大切です。誰もが気持ちよくプレーできるような配慮も忘れないようにしましょう。