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【ドライバー飛距離の基準】あなたも実は飛ばせてる?!統計でリアルな基準を知ろう!

多くのアマチュアゴルファーにとって、スコアと同じくらい、あるいはそれ以上に気になる「飛距離」。

さまざまな人とラウンドしたり、ゴルフ話をしていると、なんだかんだ多くの人が飛距離を気にしています。
飛距離をあと20Y、いや10Yでいいから伸ばしたい!と切実に感じている人も多いのでは?「飛ばし屋」と言われたくて日々練習場でがんばっている、というゴルファーも結構いますよね。

でも、実はあなた、すでに「飛ばし屋」を名乗っていいくらい飛ばせているのかもしれませんよ?

ドライバー飛距離の「飛んでいる or 飛んでいない」の判断基準は、実のところとても曖昧です。
あなた自身は「あまり飛んでいない」と感じていても、実際には自分で思っていたよりも飛んでいることがあります。

この記事では、大規模なゴルフイベントでドライバー飛距離の実態調査に携わった筆者の経験から、「飛んでいる or 飛んでいない」の基準に迫ります。あなたも実は、飛ばせているかも?

「ドライバー飛距離」に明確な基準はあるのか?

ドライバー飛距離が「飛んでる or 飛んでいない」とは、何を基準として判断しているのでしょうか?

おそらくは、人それぞれで考えている基準(飛距離)に大きな違いが存在しているものと思います。「飛ぶ or 飛ばない」という要素は、案外一緒にプレーしているメンバー間での相対的な印象によって決まっているものです。

例えば、日本の男子プロゴルファーであれば、ドライバー平均飛距離が「270Y」程度だと飛ばない部類として認識されます。
しかし男子のアマチュアゴルファーであれば、「270Y」の飛距離は飛ばし屋として認識される距離となるものです。

「飛ぶ or 飛ばない」という要素に対して、プレーしているメンバー同士での相対的な印象で捉えていては、いつまで経っても自分の本当の実力がわからないばかりか、悪影響(スイングの力み)の可能性すらあります。

自分の実力を客観的に把握するために、「ドライバー飛距離の基準」を絶対値(距離数字)で理解していきましょう。

アマチュアゴルファーのドライバー飛距離の実態!

ゴルファーの多くは飛距離を過信してしまっている?

近年、かなりお手頃価格で購入できる「ゴルフ用距離計測器」や、乗用カートに搭載されている「距離表示器」が導入されるようになってきたことから、かなり実際の距離感を正確に把握することができるようになりました。

しかしそれ以前は、ラウンドを通じてホールの距離表示と残り距離表示などから、ドライバー飛距離を推測したり、練習場で打球を追うことで飛距離を見極めようとしていたものです。

ただ、昔は「ゴルフ場のホールごとの距離表示」も「練習場の距離表示」も、表示が乱れていることが多かったものです。
さらに言えば、「プレーヤーに少しでも喜んで貰えるように」という親切心から、本当は「80Y」程度しかないところを「100Y」と表示していることもあったようです。今では正しい距離表示を行うことが主流となっていますが、要するに、ゴルフ場の距離表示は安易に鵜呑みにできない状態でした。

そんなゴルフ環境となっていたからでしょうね。基本的に、アマチュアゴルファーの多数がドライバー飛距離を過信する傾向にあるようです。
「過信」と言ってしまうと表現が良くないかもしれませんが、多くのアマチュアゴルファーが、飛距離を実際よりも大きめに捉えてしまっている傾向がある、ということです。

統計による飛距離の実態とは?

私は以前、かなり大規模なゴルフイベントにおいて、ドライバー飛距離の実体調査に携わった経験があります。当時はまだレーザー距離計測器がなかったので、陸上競技などと同様にテーグラウンドからの基準距離を設定する形で、飛距離の傾向を見出していました。

すると、実際の飛距離とゴルファー側が認識している飛距離とに、食い違いが見られたのです。

計測側は、「~210Y」「210Y~220Y」「220Y~230Y」「230Y~250Y」「250Y~」という範囲を設定して飛距離を測り、統計分類ていました。当初「最も多く分布するだろう」と考えていたのは「220Y~230Y」の範囲だったのですが、実際には「210Y~220Y」に集中しました。

一方、同時に行った聞き取り調査で、「210Y~220Y」を記録した方々に「どのくらい距離が出ていたと思いますか?」と尋ねたところ、ほとんどの人が「230Y」と答えていました。
つまり、ドライバー飛距離が「230Y」と思っていた人たちの多くは、実距離が「210Y~220Y」だったということです。自分が「飛ばせた!」と思う距離より飛んでいなかったら、と思うとちょっとショックですよね。

さて、そんな食い違いが見られつつ、当時二番目に多くの分布となったのが「230Y~250Y」の範囲でした。
要するに、当時の飛距離基準としては「220Y前後」がアベレージな距離で、「230Y以上」は人並み以上に飛ばすことができる人と判断してよい距離基準だったことがわかります。

ドライバー飛距離の基準としたい距離

前項の経験はそれほど古いものではありませんので、現在に置き換えて考えても、多少距離の上積みをする程度で良いものと思っています。そういう考え方でドライバー飛距離の基準(アマチュア男子ゴルファー)を定めるとすれば、下記のような数字となるのではないでしょうか。

*アベレージな飛距離:220Y~230Y
*飛ばし屋の飛距離:250Y以上

上記で「飛ばし屋」と表現してしまいましたが、実際には「ドライバー飛距離としての距離が得られている人」という意味です。単純な”飛ばし屋”という意味では、アマチュアでも280Y以上の距離が出せる人が飛ばし屋のイメージとなりますからね。

ここから認識しておきたいのは、「230Y前後」の飛距離であれば、ドライバー飛距離として十二分な距離を出せていると考えられる、ということです。

最大飛距離というものは、個々の身体特性によって、そのポテンシャルは異なるものではありますが、一般的な男子アマチュアゴルファーであれば、まずは「220Y~230Y」の飛距離が安定的に出せることをひとつの飛距離目標とするのが適切な基準となるものと考えられるのです。

ちなみに、ゴルフ場によっては、フェアウェーに方向の目安となる「黄色い旗」が立てられているところが多くなっていますよね。昔は、この目安旗が「250Y」の距離位置で設定されていることが多かったのですが、近年では「230Y」の距離設定が大半を占めるようになっています。

これも、リアルな距離を求める現代の傾向を示す要素のひとつなのかもしれませんね。
最適なドライバー飛距離の基準は「黄色いフラッグ」と考えて、腕を磨いていきましょう!

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