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アイアンの打ち方。ゴルフは考えすぎてはダメ?!意外と簡単なダウンブロー3つのコツとは?

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「アイアンはボールを上から潰すようにして打つべし!」

ゴルフもスコアが100を切る頃になると、こんな言葉も自然と耳に入ってくるものです。いわゆる“ダウンブロー”という打ち方ですね。

アイアンショットの精度は、スコアメイクの上でパターと同じくらい大きな割合を占める重要なポイントの一つです。ドライバーやフェアウェイウッドもありますが、14本のゴルフクラブの約半分がアイアンですから、これはいたしかたありません。

ロングアイアンでのセカンドショット、ショートアンアンでのアプローチ等、アイアンのショットも様々ですが、まずは“基本的なアイアンのボールの捉え方”についてお話ししてまいります。

アイアンのボールの捉え方の基本

The Solheim Cup - Day One

Licensed by gettyimages R

理論上、理想的なアイアンにおけるボールの捕らえ方(ダウンブロー)は次の通りです。

アイアンのヘッドを上から下へ振り下ろすダウンスイングの途中(ヘッド軌道の最下点の手前)、ハンドファーストの状態でアイアンのリーディングエッジの部分でボールの下部を直接捉え、そのまま押し出すように前方および最下点へとヘッドを走らせ、ボールにスピンを掛け、ボール前方のターフを薄く取る。

文字にしてしまうと、なんだかややこしい事になっていますね。

これは、野球でボールを遠くに飛ばす為の理論に少し似ています。野球をされた方は、こんな話を聞いたことがありませんか?

Japan v South Korea - WBSC Premier 12

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「バットは上から下へ振り下ろし、ボールの半分より下を捉えるとボールは遠くに飛ぶ」

元巨人軍で、世界のホームラン王でもある王貞治氏のスイングなどを見ても、確かにバットは上から下へ振り下ろしており、ボールの下部をしっかりと捉えています。そのボールは綺麗な放物線を描いて、多くのホームランを生み出しました。

ゴルフも野球も理論は分かるけど、これってプロスポーツ選手が毎日必死にトレーニングを重ねることによって体得できる、選ばれた人のみが実践可能な技術のように思えてきますよね。

「タダでさえまともにボールを捕らえられないのに、そんな細かいことまで意識しながらクラブを振ってもうまく当たりっこない!」

と心配されているアマチュアゴルファーの皆様!安心してください、できますよ!

ここでは、頭で考えなくても理想的なアイアンの打ち方(ボールの捕らえ方)が自然に実践できてしまう3つのコツをご紹介いたします!

もう、頭で考えながらスイングするのは、やめにしませんか?

アイアンの仕組みと役割 ~ダウンブローの考え方~

Senior PGA Championship Presented By KitchenAid - Final Round

Licensed by gettyimages R

アイアンの打ち方の前に、まずは基本的なアイアンの仕組みと役割をおさらいしておきましょう。

アイアンはウッドと比べてロフト角が大きく、ボールが上がりやすい仕組みになっています。また、クラブフェイス部分に溝が施されていて逆スピンが掛かりやすく、ランが出にくいので、落下地点の近くでボールが止まりやすいという特徴があります。

つまり、アイアンは遠くに飛ばす為のクラブではなく、正確に距離を打ち分ける為のクラブと言えます。

例えば、ピンまでの残りがピッタリ150ヤード。貴方は何番アイアンで打ちますか?GOLFESの読者の方であれば、それぞれ頭の中で得意なクラブを1本取り出していることと思います。

ゴルフは自然が相手のスポーツなので、打ち下ろし、打ち上げ、フォローの風、またはアゲインストの風など、その時の情況によって足し算、引き算をしてクラブを選択しますが、クラブを選ぶポイントはたった一つ。

そうです、“距離”ですよね。何ヤード打ちたいかで、何番アイアンを持つかを決めているのです。

まずはアイアンの打ち方に進む前に、次のアイアンの特徴を頭の中に入れておきましょう。

①アイアンはボールが上がりやすい仕組みになっている。

というより、上がってしまうような作りになっている。よって、普通に打てば勝手にボールは上がるようになっており、むしろ低く打ちだす事の方が難しいクラブである。つまり、ボールを高く打ち出す為にすくい上げる必要はありません

②アイアンは同じ番手で同じ打ち方をした場合、だいたい同じ飛距離がでる。

つまり、1本のクラブで飛距離を打ち分ける必要はなく、打ちたい距離によって適切なクラブを選び、いつも通りのスイングをすれば良い。

このアイアンの特徴がしっかりと頭に入っているかどうかで、スイングへのプレッシャーが随分違ってきます。

“ほとんどの仕事をクラブに任せる”

この気持ちが理解できればリラックスしたスイングにつながり、良い結果になってくるものです。

ダウンブローの考え方

次に、ダウンブローのお話です。冒頭でダウンブローの解説をご覧いただきましたが、なんだか難しそうでしたよね?

World Golf Championships-Bridgestone Invitational - Round Three

Licensed by gettyimages R

でも、難しそうに思えるこのダウンブローですが、実は多くのアマチュアゴルファーが勘違いをしている“理想的なボールの捕らえ方=払い打ち”よりも、ずっと簡単なのです!

読者の方で、アイアンの理想的なインパクトはリーディングエッジをボールと地面の接地面に綺麗に入れることだと誤解している方が多くいらっしゃると思います。いわゆる“払い打ち”です。そして、それはダウンブローでボールを捕らえるよりも、簡単だと思っているはずです。

実はまったく逆なのです!ボールと地面の間に綺麗にリーディングエッジを合わせることは、とても高度な技術が必要です。トップアマの方でも、この打法で安定した飛距離を出すのは難しいのです。

理由は単純で、ボールと地面の接地面は、とても狭い目標となります。つまりピンポイントですね。実際は払い打ちでも、ボールの下半分をリーディングエッジで直接捉える事ができれば、飛距離は落ちますがダウンブローと同じ結果を生む事ができます。

しかし、ほとんどのアマチュアゴルファーの方はそれを“トップ”と勘違いしています。トップを恐れてどうしてもヘッドがダフリ気味に入ってしまうことでヘッドスピードが落ちてしまい、結果的に飛距離にバラつきがでてくることになります。

見た目ではそれほどダフったように見えなくても、ボールに当たる前にヘッドが少しでも芝に触れてしまうと、それだけでヘッドスピードが落ちて飛距離が安定しません。そして、ダフることが怖くなるとしっかりと打ち込むことができず、今度は本当のトップになるという悪循環にハマってしまうのです。

ではダウンブローはどうでしょう?

ダウンブローは、クラブを振り下ろす途中の最下点の手前でボールの下半分をリーディングエッジで捕らえる打ち方でしたね。つまり、リーディングエッジを合わせる目標に“ボールの下半分”という幅がでてくるのです。これは、ボールの接地面というピンポイントの目標よりも、はるかに大きな目標となります。

「幅ができても、ボールの真ん中に近い下半分と、地面に近い下半分では飛距離が違ってくるんじゃないの?」

と、心配される方。大丈夫です。このコラムでは“深く考えない”というテーマで進めているので詳しい解説は割愛させていただきますが、ダウンブローで最下点の手前でボールの下半分をリーディングエッジで捉えていれば、当たる位置の微妙な違いで大きく飛距離に影響がでることはありません。ここは、是非実践で体得してください。

さて、アイアンの基本的な知識と、ダウンブローが実は皆様が思っている理想的なボールの捕らえ方よりも“簡単”であるというお話はご理解いただけましたでしょうか?

それでは、本題の“アイアンで自然にダウンブローが実践できるポイント”に進みましょう。

自然にダウンブローが実践できる3つのポイント

ポイント①:アドレスでのグリップとボールの位置

Abu Dhabi HSBC Golf Championship - Previews

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まずアドレスですが、ここは皆様が実践されている基本どおりのボールの位置でOKです。ドライバーからスタートして、番手が大きくなるにつれてボールは身体の近くになり、少しずつ打ち出す方向とは逆に移動するというものですね。

7番アイアンの時に、ボールが身体の中心にくるのが基本となります。ロングアイアンになれば打ち出し方向へ、ショートアンアンになればその反対へと移動します。

続いてグリップの位置ですが、これもあまり深く考えずにいきましょう。だいたい左足の付け根あたり、つまりハンドファーストで構えてください。ですが、これは自然に構えればよほど意識をしない限り、アドレス時にハンドレイトになることはないと思います。

最初のポイントは、“ほぼいつも通り”ということになってしまいましたね。

ポイント②:コンパクトなトップ

Abu Dhabi HSBC Golf Championship - Previews

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次のポイントは、コンパクトなトップです。

冒頭でもおさらいいたしましたが、アイアンは遠くに飛ばす為のクラブではありません。例えば7番アイアンでフルスイングをして、たまに180ヤードの飛距離がでても、それ以外のボールが140~160ヤードと飛距離にバラつきがあっては、なんの意味もありません。

それよりも、リラックスした心地良いスイングで160ヤードを安定して出せる方が、コースでは遥かに価値があります。180ヤードを打ちたい時には、5番アイアンを持っていつものリラックスしたスイングをすれば良いのです。

ここで思い出していただきたいのは、“ほとんどの仕事をクラブに任せる”ということです。仕事でも自分一人で全てを抱え込んでしまうより、仲間を信じて任せることにより大きな成果を生み出すことができますよね。

コンパクトなトップといっても、ヘッドの重さを意識してシャフトのしなりを作る、いわゆる“タメ”はお忘れなく。

ここはクラブを信じる勇気を持って、あなたは何も考えずいつも通りのスイングを心掛けてください。コンパクトなトップから、自分がもっとも心地よくクラブをコントロールできるスイングスピードを見つけましょう!

ポイント③:体重移動

Abu Dhabi HSBC Golf Championship - Previews

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ダウンブローにおいて、もっとも大切な要素の一つが体重移動です。ここでは、右利きの人を例として解説して参ります。

アマチュアゴルファーの多くはこの体重移動ができていない為、右足に体重を残した“はらい打ち”という打ち方になっている方が多く、悪い結果へとつながっています。

そのメカニズムは実にシンプルです。ボールを高く上げたいという思いが強く、クラブをすくい上げるように使ってしまっているのです。

これはゴルフ初心者の方に多く見受けられます。あなたも目の前のボールをクラブですくい上げるように打つところをイメージしてみてください。体重が右足に残りませんか。

右足に体重を残したままインパクトをしてしまうと重心が右足側に移動するため、クラブヘッドの最下点がボールの手前となってしまいます。ボールに当たる前にクラブヘッドの最下点を作ってしまうと、理論上ダフリかトップの二者択一となり、良いショットになる確率は0%となります。

ここで思い出していただきたいことは、“アイアンはボールが上がりやすい仕組みになっている”ということです。あなたが“すくい上げ”なくても、ボールは高く“上がってしまう”のです!

では、“正しい体重移動とは”どのようなものなのでしょうか。

インパクト時の重心が左足に移動することによって、クラブの最下点が左へと移動します。この時にグリップが左足の付け根にあれば、意識をしなくても自然とインパクト時にハンドファーストになり、最下点の手前でクラブのリーディングエッジがボールを捕らえることができるのです。

つまり、ダウンブローです。

「すくい上げないとボールは上がらない」と思っているアマチュアゴルファーの方は、左足に重心を移動するのが怖いものです。でも、ここはクラブを信じてみませんか?

すくい上げるという難しいテクニックなどを使わなくても、ボールはしっかりと上がってくれます。勇気を持って、しっかりと左足に重心を移して打ち込んでみてください。

アドレスの時点で左右の足にかかっている重心はテークバックからトップまでのスイングで右足に移り、逆にダウンスイングからインパクトにかけての動きでは左足へと移動します。これがスムーズなスイングが出来ている時の体重移動です。

ところが、アマチュアの方の多くはテークバックで右膝が流れたり、右股関節に体重が乗らないので切り返しの動きがぎこちない人が本当に多いのです。結果、フィニッシュで完全に体重が左足側に乗らないという悩みを抱えてしまっています。またごくたまにアドレスからフィニッシュまで、ずっと左足体重のままでボールを打っている人もいますが、この動きは間違いです。体重移動は右から左へと順を追って、重心を移動させなければ、ダウンブロースイングにはつながりません。

どうしても右膝の流れとウェートシフトが上手くいかないという場合は以下の商品を試してみて下さい。

キャロウェイゴルフの『パワーフラットフォーム』、もしくはヤマニゴルフの『トランスファーウェッジ』は特に体重移動を何とかしたい方におすすめです。

どちらの商品も製品構造は同じですが、少しだけトランスファーウェッジの方がしっかりした作りになっています。

使い方はとてもシンプルで右打ちの人であれば、左足の真下に置いて使用します。傾斜がなだらかな方を内側にすることで左足だけがいわゆるダウンヒルからボールを打っているような状態になるため、スエーが出にくくなります。

この練習器具を使って、フィニッシュでどんどん左足に体重を乗せるようなイメージでボールを打つとインパクト以降のヘッドの走りも良くなるので飛距離も劇的に伸びます。また、スムーズな体重移動ができるようになれば、どこにも力を入れることなく力強いボールが打てるようになります。

アイアンでボールをより遠くへ飛ばすためには、効率のよい体重移動が不可欠です。そのためにはテークバックやダウンスイングでスエーをしてしまうと、せっかくのパワーをボールに上手く伝えることが出来ません。「パワーフラットフォーム」や「トランスファー・ウエッジ」を使えば、正しい体重移動が何なのかを体感することが可能です。

興味がある方はぜひ試してみて下さい。

まとめ!ダウンブローは難しくない!

PGA Championship - Round 3

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いかがでしたでしょうか?難しいと思っていたダウンブローは、実はいつも自分がやっていた払い打ちよりも簡単だということがお分かりいただけましたでしょうか?

①アドレスとインパクトはハンドファースト。
②トップはコンパクトに。
③インパクト時の重心は左足。

この3つのポイントを実践できれば、自然とあなたのクラブのリーディングエッジはボールの下半分を捉え、ボールの先のターフを薄く取って、理想的なダウンブローになるはずです。まずはこのゴルフスイングを練習場で実践してみてください。

最後に、冒頭で紹介いたしました「ボールを潰すように打つべし」についてのお話を。

こちらも、たった一つのポイントに気をつけるだけで精度を上げることができるんです。それは、利き手(右利きの人は右手)の手のひらの向きです。

例えば、前出の“利き足に体重を残してすくい打ち”をしている方。インパクトの時に、ハンドレイトになって利き手の平が上を向いていませんか?

HSBC World Matchplay Championship: First Round

Licensed by gettyimages R

インパクト時に利き手の平が上を向いているとクラブフェイスも開いてしまい、スライスやシャンクの原因にもなります。逆にスライスやシャンクのようなミスショットがでやすい人は、インパクト時の利き手の向きをチェックしてみてください。

一方、ハンドファーストで利き手の平がインパクト時に下を向いていればクラブフェイスはスクエアになっており、しっかりとボールを“潰す”ことができます。また方向性も安定して、より自信を持ってスイングができるようになります。

「ボールを潰すように」という言葉は、裏を返せば「すくい上げるな」ということなのですね。

しっかりとダウンブローで打ち込んで高く上がったボールが、綺麗な放物線を描きグリーンへナイスオン!バックスピンが効いて、ピンに向かってボールがまっすぐ転がっていく光景を強くイメージしてアドレスに向かいましょう!

そろそろ桜の季節です!“払い打ち組”を卒業して“ダウンブロー組”に入学しませんか?

この記事を書いたライター

全盛期のハンディキャップは「8」。アメリカで鍛えたゴルフの腕には自信あり。
一番の思い出は500ヤードを超える正真正銘のパー5で2オン1パットのイーグルを達成したこと。
好きなクラブは6番アイアン。日本のコースでのティーショットは、6番アイアンを持つことが最も多い。

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