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日本のゴルフコースは丘陵コースだらけ!~ゴルフコースの種類とその対策~

現在、日本国内のゴルフ場の数は、約2,500場。13,000場以上を有するアメリカに次いで世界第2位のゴルフ場数を誇ります。狭い国土にゴルフ場が点在しているのかが、容易に想像できますね。

そんな日本のゴルフ場の多くは、山に囲まれ、人里離れた地域に存在します。日本の国土のおよそ7割は山地になりますので、その山地をうまく利用して作られているのが日本のゴルフ場の特徴なのです。

また、少数ではありますが、林間コース、シーサイドコースなど別の趣を持つコースもあります。ここではゴルフ場のコースタイプを大きく6つに分けて、そのタイプ別にコースの対策を考えていきたいと思います。

ゴルフ場のおおまかな特徴をコースタイプで分けてみよう

まず、日本のゴルフ場のタイプを大まかに分類してみたいと思います。また、それぞれの特徴をもつ代表的なゴルフコースも一緒にみてみましょう。

丘陵コース

日本のゴルフ場の7割以上は、この「丘陵コース」に分類されます。丘陵コースとは、山の傾斜を利用したコースセッティングで、程よいアップダウンを繰り返すのが特徴です。

またアップダウンだけでなく、左右のアンジュレーションも比較的強いので、常に斜面でのショットが要求されます。山のふもとになるにつれ傾斜が緩やかになり、広々とした景観を楽しめるコースもあります。

<コース例>
大箱根カントリークラブ
公式HP:http://www.princehotels.co.jp/golf/daihakone/

箱根外輪山に囲まれた希有な立地を、最大限に活かしたコースセッティングが特徴。1998年より「CATレディースゴルフトーナメント」が開催されている。アップダウンはそれほどきつくはないが、雄大な景観を眺めながらのショットは格別。

山岳コース

丘陵コースよりもさらにアップダウンが激しく、時には落下するような打ち下ろしや、覆いかかるような打ち上げのホールを有しているのが特徴です。また、山の高所に作られるため、全体的にコースは狭めの所が多く、プレッシャーを感じることも。

また、夏の避暑地として人気があるコースも多数あります。日本全国のゴルフ場の中の山岳コースの割合は6~7%程度になります。

<コース例>
くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コース
公式HP:http://aso-yunotani.co.jp/index.html

1952年に開場した歴史あるコース。名匠・井上誠一氏、保田与天氏による設計・監修。阿蘇の大自然をそのまま活かし、ブルドーザーなどの機械を用いずに馬を引いて作業を行うなど、手作り感にあふれたコースが魅力。山岳コースらしく、コースの地形が馬の背のように急斜面になっているホールもあり、スリリングなプレーが楽しめる。

林間コース

平地や扇状地に広がる林を伐採して作られたコースです。各ホールが高い木々でセパレートされていることが多く、各ホールが独立した構成で成り立っています。

丘陵コースや山岳コースに比べると高低差はありませんが、高い木々でセパレートされているため圧迫感を感じることもあります。日本では約1割が林間コースに分類されています。

<コース例>
公式HP:http://www.kasumigasekicc.or.jp/

武蔵野丘陵に広がる1929年開場の由緒あるコースで、数々の名匠(赤星四郎・藤田欽哉・井上誠一・C.H.アリソン)がコースの設計・監修・改修に携わっている。池やバンカー、そして松林が巧みに配置され、戦略性の高い林間コースとしても有名である。また、2020年東京オリンピックのゴルフ競技開催予定地にも指定されている。

シーサイドコース

海沿いに作られたゴルフコース。他のゴルフ場のタイプに比べると高い木々はあまり多くはなく、海風と対峙するようなプレーが要求される。日本にはあまりシーサイドコースはなく、全体の3%程度になっている。

<コース例>
JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部
公式HP:http://www.jfe-setonaikai.co.jp/

男子トーナメント「~全英オープンへの道~ミズノオープン」を開催する、日本では数少ない英国式リンクスの趣を感じさせるゴルフ場。元来、海の上であった土地は非常にフラットで、そこに特有のうねりのあるマウンドを多数配置して戦略性を高めている。

高原コース

山地に属していながら、起伏が緩やかな台形の地形を持ち、広々としたコース面積を持つタイプ。高地にあるため景観もよく、開放感のあるコースが多いのが特徴です。

丘陵コースに分類されることもあるため、数は特定しにくいのですが、概ね3%程度のコースが高原コースになるようです。

<コース例>
水上高原ゴルフコース スカイ・フォレストコース
公式HP:http://www.minakami-golf.jp/

アーノルド・パーマー氏の設計による戦略性の高い高原コース。標高1000mからの景色は格別で、夏でも快適にプレーが可能。200万坪もの広大な敷地内には、ゴルフ場の他、ホテル、温泉、スキー場などを有し、リゾートとして家族そろって楽しめるエリアになっている。

河川敷コース

河沿いの平らな土地を利用して作られたコース。敷地面積は広くないため18ホールを持たないコースも多いのですが、市街地に近く、また比較的安価でゴルフが楽しめるため、人気が高いです。

またフラットでハザードも少ないので、初心者にもおすすめです。河川敷コースはホームページ等を持たず、地元に密着したスタイルで運営しているコースも多いので総数が曖昧ですが、おおよそゴルフ場の5%程度の割合であるのではと推測されます。

<コース例>
高槻ゴルフ倶楽部
公式HP: http://www.takatsuki-golf.com/

淀川の河川敷に広がる18ホールは、河川敷のイメージを覆すバラエティ豊かなホールが多く、飽きさせない。また、高槻、茨木、枚方などからのアクセスも抜群で、気軽にゴルフが楽しめる。手引きのセルフプレースタイルも河川敷ならではの趣。

それぞれのゴルフ場のタイプによって、考え方を変えてみよう

日本国内に点在するゴルフ場のタイプを6つに分類してみました。それぞれに特徴があり、そのゴルフ場によって大きく条件が異なるのがゴルフの楽しみのひとつですよね。

しかし、このようにゴルフ場はさまざまなのに、プレーヤー側はいつも同じようにプレーをしようとしてはいないでしょうか。そこで、今度は簡単にゴルフ場のタイプ別の注意点をまとめてみましょう。

丘陵・山岳コース対策は斜面ショットを意識して

日本のゴルフ場の多くは丘陵・山岳コースであるにもかかわらず、練習場ではフラットなマットの上で練習していますよね。さらに平らなマットの中でも擦り切れた部分ではなく、少しでもきれいなマット部分で打とうとしてはいないでしょうか。

これではコースに出た時に対応できるはずはありませんよね。もちろん、スイングを定着させるためにフラットな状態を作ることは大切ですが、もう一歩、コースでの対策をするなら、斜面ショットの練習も行いましょう。

例えば、あえて足の下にボールなどを置いて、そのボールを踏み付けながらショットをしてみるなど。簡単なことですが、斜面を意識して打つ練習になります。

このように練習場でも、良い状態できれいに打つことばかりをせず、ちょっと自分に負荷をかけてみましょう。コースでのトラブルにも動じなくなりますよ。

林間コースは風を読む練習を

林間コースは背の高い木々に囲まれているため、少しでも曲げてしまうと大きなトラブルになりかねません。ですから正確なショットを打つ練習を重ねるのはもちろんなのですが、もうひとつ林間コースならではの難しさである「風の読み」にも注意してみましょう。

他のタイプのコースでも風は吹いていますが、特に林間コースでは体感の風と、上空の風がまったく違うことがあります。これは、木々に覆われた林間コースならではの特徴で、このような林間コースでプレーする際には、いつも以上に風を気にしてプレーしてみましょう。

大事な事は自分のまわりに吹いている風よりも、木々より上の鳥や葉っぱ、そして雲の流れを感じることです。風が読めるようになってくれば、林間コースのプレーが楽しくなってきますよ。

シーサイドコースや河川敷コースでは、低い弾道やゴロゴロショットが有効

コース内に遮るものが少ないシーサイドコースや河川敷コースは、林間コースとはまた違った意味で風の影響をもろに受けるコースのタイプです。このような場合、きれいな飛球線を描くショットよりも、低い弾道や、もしくはゴロの方が上手くいくことも、ままあります。

ある程度腕に自信のある方は、低いショットを打つ練習をする事もひとつの方法です。また、そのような余裕がない方でも、きれいに上げてグリーンに乗せることばかりを考えず、転がして乗せることも選択肢に入れてみましょう。

河川敷やシーサイドコースはフラットであるため、ボールが思う方向によく転がります。いつもとは違う戦略をする事で、ゴルフ場のタイプにあった攻め方ができますので、是非試してみてください。

高原コースは総合力が試されます

高原コースは丘陵・山岳コースのような斜面ショットも、林間コースのような風の読みも、河川敷・シーサイドコースのような低いボールでの攻め方もすべてが必要になるコースのタイプです。

自分の中の引き出しを増やして、そのホールごとにタイプに合わせた戦略を立てましょう。高所ならではの乾いた「カーン」という気持ちの良いショットが打てたなら、高原コースも攻略できているに違いありません。

おわりに

ゴルフ場のタイプは大きくこのように分類されますが、それでもひとつとして同じゴルフ場はありません。それぞれのゴルフ場がそれぞれの特徴を持っているのです。ゴルフの大きな魅力のひとつですよね。

ですから、私達ゴルファーもそのゴルフ場の特徴にあったプレーをしてみましょう。きっと、今まで以上にコースのさまざまな仕掛けが楽しめるようになりますよ。

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