グリップ交換してますか?ゴルフショップでグリップ交換をお願いしてみよう
- 2015.12.14
- 知識向上
グリップは、体とクラブが直接触れる唯一の接点です。そのグリップをおろそかにすると、良いことなんてひとつもありません。
グリップをベストな状態に保つことで、ゴルフクラブの性能が100%引き出されるのです。グリップがベストな状態ではなく滑りやすかったりすると、強く握ろうとするせいで力が入り過ぎ、ショットへの悪影響が出てしまいます。
そもそもグリップってそんなに大事なものなの?
グリップは、ギアの性能を最大限に引き出してくれる大切なアイテムです。グリップを交換しただけでスーパーショット炸裂!なんていうことも…。
こまめに交換し、常にクラブの状態をベストなものに保ちたいものです。
グリップ交換ってどんなタイミングでやるの?
グリップ交換をしたことがない!っていう方が意外と多いんです。その理由の大半は、『どのタイミングでグリップ交換をしていいのかわからなくて…』というもの。
実際私の勤務するショップにも『えっ!?こんなになるまでよく使っていたなぁ』と思うほどにグリップがすり減っていたり、ツルツルだったり、穴が開いていたり、グリップの機能を果たしていないのでは?という状態のものを持ってくる方がいらっしゃいます。
自分ではまだまだ使えると思っても、販売員から見たらすぐに交換が必要なグリップをお使いの方って、本当に多いんです。
また、よく聞かれるのが『グリップってどのくらいで交換すればいいんですか?』という質問。これ本当は答えに困ってしまう質問なんです。
毎日練習場に行く人もいれば、練習なんて全くしないで1年に2~3回しかラウンドしない人もいる。ドライバーが苦手でドライバーばかり練習する人もいれば、アイアンばかり練習する人もいる。
クラブの使用頻度は、個人差やクラブの種類のよってもまちまち。だから、一概に何年でとか何か月で交換が必要です!とは言い切れないものなのです。
車のオイル交換みたいに、○○km以上走ったら交換しましょう!みたいな数字的な目安があれば一番簡単なのですが、そうはいかないのが難しいところなんです。
じゃあいったい、いつ交換すればいいの?ってことですよね。私がおすすめする交換時期は1年。グリップメーカーの某社さんは40ラウンドに1度のグリップ交換を奨励しています。これって“週1回のラウンドで約1年”という数字です。
毎日練習している方だったら2~3か月。年に数回しかゴルフをしないというケースでも、2年に一度の交換をおすすめしています。
年に数回のゴルフなのにグリップ交換する必要があるの?と思われがちですが、グリップは使わなくても時間とともに劣化していきます。車のタイヤを使わないで置いておくだけで、ゴムが裂けてくるのと同じです。
参考までに男子プロは約2か月、女子プロは約1.5か月で交換するそうです。女子プロの方が早いのは、女子プロはラウンド中にも日焼け止めを塗ったり化粧品などをさわったりした手でグリップを握ることがあるため、男子よりもグリップの傷みが激しいそうです。また、夏場は汗による水分の影響で2~3週間で交換することもあるそうです。
グリップ交換の時期については、おわかりいただけたと思います。
どんなグリップを選べばいいの?
ショップに行くと小物売り場には色々な商品があって、どんなグリップを使っていいのかわからないですよね。ゴム(ラバー)タイプにシリコンタイプ、コード入りとかバックラインとか…。
ちょっとだけグリップの選び方を解説しますね。
まずは素材。
大きく分けると、天然ゴムと合成ゴムの2種類。
◆天然ゴム
最も一般的な素材。安価なものが多いが近年のゴム相場の高騰で若干値上がりした。
合成ゴムよりも若干硬めのものが多い。
◆合成ゴム
軟らかい感触が特徴だが、耐久性が低いのが難点。
カラーバリエーションが豊富なので、シャフトとのカラーリングを楽しめるのが良いところ。イオミックなどが代表的。
使用しているグローブとの相性もあります。素材を選ぶときは、自分が使用しているグリップを持参して実際に握ってみるのも良いですね。
次にバックラインの有無
バックラインとは、グリップを握った時に指の関節にしっかりグリップがフィットするように作られた線(ライン)のこと。
ドライバーやアイアンなどには、このバックライン入りのグリップを装着する方が多いです。アプローチやサンドなどのウェッジには、バックライン無しのものを装着する傾向にあります。これは好き嫌いもありますので、実際にショップで握って確認するのが賢明です。
最後に太さ
グリップには、それぞれ太さがあります。ゴルフ市場では、内径60(グリップの内側の内径が0.60インチ)という表示のあるサイズが一般的です。
『俺は手が小さいから細いほうが良いな』
これ…正解です。手の大きさでグリップの太さを決めることも一つの目安になります。
重要なのはここから!グリップって太さによって弾道にも影響が出てくるのです。
細めのものにすると、飛距離が出やすくなります。方向性は良いんだけど、もうちょっと距離が欲しいという方には細めのグリップが有効です。
また、太めのものは方向性が安定しますので、左右にばらつきがある方には太めのグリップがおススメです。これはパターグリップにも同じことが言えます。パッティングの方向性が安定しない方は、太めのパターグリップを装着してみましょう。
実際に交換を依頼してみましょう
グリップ交換は自分でも出来なくはありませんが、交換するために必要なグッズや器具がいくつかあり、それらを揃えるだけでも結構な金額がしますので、工房やショップにお任せしたほうが時間と労力を無駄に遣わずに済みます。
特にバックライン入りのグリップはかなり精密にまっすぐ入れなければバックラインの役割が十分に果たせず、スイングやスコアに悪影響を及ぼすこともありますので、是非専門家のいる工房やショップでの交換を依頼してください。
工房というのはなかなか馴染みがないと思いますので、私は利用したことのあるゴルフショップでのグリップ交換をおススメします。
ゴルフショップでも、グリップ交換は可能です。グリップやボールなどのグッズやウエア、シューズなどのアクセサリー類は新品を扱っていますので安心してください。
交換時間は持ち込んだクラブの状態にもよりますが、1本当たり5分程度。かなり古いクラブだったりすると、もともと装着されていたグリップに付着していた両面テープが剥がれにくかったりして1本交換するのに30分くらいかかってしまうようなショップ泣かせのクラブもありますが…。
基本的には、交換作業自体は1本5~10分を目安にすると良いでしょう。私の勤務するショップでは基本即時仕上げですが、クラブ一式のセットでの交換だったりする場合はお預かりしています。
料金は、ショップによって異なります。グリップを購入すれば工賃は無料で交換してくれるお店もありますが、1本200~500円位(税抜)のショップが多いです。
ちなみに私の勤めるショップは324円頂戴しております。そうお話しすると『高いね!』と言われる事もありますが、グリップ交換って誰でも出来るものではありませんし、メーカーさんからしっかり講習を受けて『これなら工賃をもらっても大丈夫!』と太鼓判を押されたうえで交換を承っています。
グリップ交換は誇りを持ってしっかりと丁寧にやらせていただいてますし、そこに溶剤代や両面テープ代などの材料費もかかりますから、決して高いとは思わないのですが…。
工賃無料で雑な仕事をされるよりも、お金を払ってでも丁寧にやってもらったほうが良いですよね。有料だったら万が一気に入らなくても文句いえるけど、無料だと曲がって装着されていても文句言いにくい…とかってあるじゃないですか!?
いずれにせよ、グリップ交換が出来たら軽く握って出来栄えをチェックしてみましょう。
即時仕上げと翌日仕上げで、工賃が違うショップもあります。念のため、料金や時間は事前に電話等で確認してみましょう。
『たかがグリップされどグリップ』
グリップ交換をおろそかにするなかれ!グリップを変えただけで、スコアアップが実現するかもしれません。