Catレディースゴルフトーナメント【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等
第19回CAT Ladies開催
2015年度LPGAツアー第23戦「Catレディースゴルフトーナメント」が、8月21(金)から8月23日(日)の3日間、神奈川県箱根町の大箱根カントリークラブで行われました。
【試合結果】
優勝:服部真夕(はっとり まゆ)
スコア:通算 -14 (1R:66 2R:70 3R:69)
選手紹介:1988年3月3日生まれの27歳・愛知県名古屋市出身・O型。ジュニア時代、全国高等学校ゴルフ選手権春季大会優勝をはじめ、数々の大会で実績を残す。2007年プロテストを一発でトップ合格を果たすと、12試合に出場して賞金ランク44位に入り、シード権を獲得。翌2008年、IDC大塚家具レディスで初優勝、翌週のミズノクラシックでも単独2位に入るなどで、賞金ランク15位に入る大躍進を見せる。
8/21~8/23開催の国内女子ツアー「CAT Ladies」において、ミズノプロスタッフの服部真夕選手が通算14アンダーで優勝!ツアー通算5勝目を飾りました! http://t.co/JIaufFPG6s pic.twitter.com/ogALPFXHO2
— MIZUNO GOLF (@MIZUNO_GOLF) 2015, 8月 24
今大会の見所(ハイライト)
各選手調子を上げてきて、誰が優勝してもおかしくない女子ツアー後半戦。真夏の箱根に舞台を移して、熱き戦いが繰り広げられました。LPGAツアーでも屈指の6,701ヤード(パー73)、飛距離とショットの正確性が求められるコースセッティングも注目です。
好天に恵まれ、風の影響も少なくナイスプレーを後押しされたような3日間でした。
1日目、初日から大記録達成のビッグニュースが入ります。
元世界ランク1位、今季賞金ランク3位を走るショットメーカー、申ジエ(シン・ジエ)が、81ホール連続ノーボギーの偉業を達成。この記録は、2週前の『meijiカップ』2日目から続いていて、記録が残っている1990年以降では、2004年にアニカ・ソレンスタムが樹立した80ホール連続ノーボギー記録を更新しました。
申ジエが連続ノーボギーの日本記録樹立 西山ゆかりは歴代9位 http://t.co/X6EEigWCwZ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 8月 21
この日、7アンダーの1位タイに名を連ねたのは、鬼澤信子(きざわ のぶこ)、三塚優子(みつか ゆうこ)、服部、鈴木愛(すずき あい)の4名。以下、首位と3打差の9位タイまでに13名がひしめく、混戦模様となります。
2日目、昨年のディフェンディングチャンピオン、上田桃子(うえだ ももこ)が5つスコアを伸ばして、6アンダー、8位タイとして、前日の36位タイから大きくジャンプアップ!今季初優勝に向けて、気迫が感じられます。
今季、日本ツアー初参戦でありながら、上位争いで頻繁に姿を見せるペ・ヒキョンは、8バーディ、1ボギーの66として、通算11アンダーで単独首位に立ちます。7月以来、2度目の最終日最終組でのスタートとなります。
ツアールーキーながら、今季トップ10フィニッシュが6回と、着実にシード権獲得へと邁進する永峰咲希(ながみね さき)。この日は5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフだったものの、パッティングが冴えて6アンダーの8位タイに留まります。
この日、ショットが好調で首位に2打差の3位タイに浮上した、ロングヒッター渡邉彩香(わたなべ あやか)は、最終日最終組でのラウンドとなります。
小学生時代の夢舞台 渡邉彩香が2打差を追う http://t.co/IWE6dDiAJQ
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 8月 22
3日目、優勝争いに絡む好位置につけていた三塚は、この日スコアを落として19位タイへ後退して、4年ぶりの優勝とはならず。このところ好調が続いている様子が見られるので、今後の闘いに期待が高まります。
7アンダーで10位タイに入ったのは、なんと9名。
渡邉は、この日はパットが決まらず、ことごとく裏目に出た印象。最終18番では、最高の位置に打った第1打と、いい締めくくりのパーを決め、来週へのいい感覚で終えました。
李知姫(イ・チヒ)は、最終日出入りの激しい内容だったものの、終盤の17番、アプローチから吸い込まれるようにカップに入ったバーディで、会場を沸かせました。
西山ゆかり(にしやま ゆかり)、永峰もトップ10フィニッシュを飾り、1試合ごとに進化している様子がうかがえます。そしてコツコツと目の前の目標に向かって進む姿で、今後も魅せてくれるのではないかと思います。
2位タイには、上田、テレサ・ルー、金田久美子(かねだ くみこ)、ぺ・ヒキョンの4名が並ぶ大接戦となりました。
バックナインに入って、10番から怒涛の4連続バーディを決めた金田。ここ最近の試合では、パッティングが好調で上位に食い込んでくる姿もあり、本大会も好調さを保ちます。今季獲得賞金は2,100万円を超え、賞金シード復活をほぼ確定させました。
金田久美子が2位フィニッシュで賞金シード復帰へ http://t.co/iRTU4qhgBe
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 8月 23
前週優勝を決めたテレサ・ルーは、18番でショットメーカーとしての腕を見せつけました。パー5の3打目、スピンで戻してカップイン!イーグルを決めて、会場は割れんばかりの大歓声。
そして、同組で回った上田もカップインとはならなかったものの、同じような見事なショットでバーディを決め、最後まで観客を沸かせます。
10アンダー、2位からスタートした服部。初日から安定感のあるショットを見せて、2日目には二度打ちのハプニングもあったものの、この日はバーディ先行のゴルフを展開。
前週までの2試合で優勝争いに名乗りを上げて、復調の兆しを見せていましたが、今回は三度目の正直。2位に4打差と抜群の強さを見せて、3年ぶりのツアー通算5勝目を掴み取りました。
今季は春先に、9試合連続の予選落ちを経験し、一時はゴルフを辞めたいと思うこともあったそう。苦しんだ時期を乗り越えての優勝インタビューに涙はなく、彼女のプレーそのままに、経験から得た自信を冷静に語る姿が印象的でした。
師匠・岡本綾子からの“ひとり立ち” 服部真夕が歩く道 http://t.co/f9cClbHDXj
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 8月 23
次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点
大会名称:ニトリレディスゴルフトーナメント【2015】
日程:2015年8月28日(金)~8月30日(日)
会場:小樽カントリー倶楽部(北海道)/6,483Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥80,000,000
次回、ニトリレディスゴルフトーナメントは、舞台を北海道小樽市の小樽カントリー倶楽部に移して開催されます。当コースは、LPGAツアーでの開催は今回初となりますが、1928年開場の日本では10本の指に数えられる、格式高い名門コース。
石狩湾に面した、シーサイドコースで、全体にフラットなコース。海風や自然のくぼみによってできたアンジュレーションなども特徴的。16番、447ヤードという距離の長いパー4も注目のホールとなりそうです。大会当日の気候によっては、日本海からの強風の影響が出ると、選手を悩ませる要因となるかもしれません。
後半戦に入って好調を維持する選手が多い中、北の大地での熱戦が期待されます。