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ドライバーも極太グリップが流行する?米ツアーではマスターズ王者も使用

その年の流行を左右する世界一のゴルフ用品ショー!

毎年1月下旬のゴルフ業界は、米国フロリダで開催される「PGAマーチャンダイジングショー(以下、PGAショー)」が話題を集める季節です。今年も、1月26日から29日までの4日間にわたってフロリダ州オーランドにあるオレンジカントリーコンベンションセンターにて開催されます。

そのゴルフイベントとしての規模は、まさに世界一。東京ドーム2倍、歩行通路16kmという巨大な展示スペースに、テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、ナイキ、ピンといった大手メーカー、地クラブ、パーツメーカーまでが最新モデルを展示しています。

そして世界中から大勢のゴルフ関係者、ゴルフメディアが訪れることで、その年の“流行”を探る機会にもなっています。

バッバ・ワトソンは、グリップ10回巻き!

 

昨年、そんな「PGAショー」で一部のメディアから注目されたのは、最新クラブではなく、ピンゴルフのブースに展示されていたバッバ・ワトソンの使用ドライバーでした。

彼は2度のマスターズ王者に輝いた人気選手であるだけでなく、米ツアーの平均飛距離では2006年以降、1位が5回、2位が4回という“世界No.1の飛ばし屋”としても有名です。

そんなバッバ・ワトソンのドライバーと言えば、ヘッド、シャフトをピンク色にしていることでも有名ですが、「PGAショー」で世界中のメディアが注目したのは、そのグリップの太さでした。

見た目としては、通常のドライバーのグリップの2倍以上の太さがあるバッバ・ワトソンのグリップ。その太さの秘密は、下巻き(グリップ装着前に両面テープをシャフトに装着する作業)の回数にあります。

通常、グリップ交換などでも目にする下巻き回数は、1回もしくは2回です。しかし、バッバ・ワトソンは、この下巻き左手側を12回、右手側を10回しています。その下巻きをした上に、既製のグリップで最も太いタイプのグリップを装着しているのです。

パターでは、極太グリップが世界的に流行

 

実は、この極太グリップは、パターでは世界的に大流行しました。数年前から、米ツアーでも、ジョーダン・スピース、フィル・ミケルソン、セルジオ・ガルシアといった大物選手が「スーパーストローク」の極太グリップをパターに装着して、華々しい活躍を見せていました。

その効果としては、グリップを太くすることで、よりストローク中に手首の角度が安定すると言われてします。実際に使って見ると、指ではなく手の平で握るくらいの太さなので、手首を返しすぎたりしにくい感じがあります。

なお、ジョーダンスピース選手が使用しているのはスーパーストロークのFLATSO(フラッツィオ)というシリーズでサイズは1.0を使用しているということです。

スピース選手は割と長い期間、グリップを交換せずに使うため、常に右手をあてがう部分は常にボロボロなんだそうです。

太グリップをまだスーパーストロークを装着したことがないという方は、ぜひ試してみて下さい。(以下のリンクより購入が可能です)

ドライバーでは“手打ち”を解消する効果が!?

では、ドライバーでも極太グリップの効果があるのか?

実際には、まだ使用者は少ないのですが、ツアーを見ていても最近はフィル・ミケルソンなどもドライバーのグリップは太めで、徐々に米ツアーではドライバーのグリップが太くなっている傾向があります。

その効果としては、パターと同じように“手首を回さない”というメリットによって、ドライバーでは“手打ち解消”につながることが期待できるでしょう。

まだまだ大流行とは言えませんが、ドライバーグリップの極太化は、今年のゴルフギアのキーワードとして注目です。

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