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『TOUR WORLD TW737』は熱意の旋風を巻き起こせるか?

time 2016/10/13  folder トピック ニュース・速報

“TOUR WORLD TW737”は、評判が良かった“TW727”の後継機種です。

新しいシリーズを作る際に、プロトタイプを100以上作って、契約プロの意見を汲み上げて絞っていきながら完成型を作ったというメーカーの説明がありました。つまり、前作の“727”にこだわらずに、ゼロから作り上げたもの、ということです。

確かに、ドライバーだけを見ても、寄せ集めの良いとこ取りではなく、ゼロから作り上げてきたといういうことが想像できると感じました。

ドライバーの445、450、455、460のラインアップは、ソールを見ても特徴がわかりやすくなっています。捨てきれない機能があり、ベターを選んでも4つのタイプになってしまうということも想像できます。

18人の契約プロが+TW737”を語る

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本間ゴルフといえば、オールドゴルファーにとってはパーシモンヘッドだった頃の憧れのブランドというイメージで、少し事情に詳しい人は21世紀になってからは日本国内ではパッとしないが、アジア市場の輸出で頑張っているというイメージだったかもしれません。

新しい『ホンマ』が認知され始めたのは、この数年です。今回の新製品発表の会場には、ツアー真っ只中にもかかわらず、今年の男女の賞金レースのトップである谷原秀人プロとイ・ボミプロを始めとした18人が登場して、それぞれに新製品のクラブについてコメントをしました。

『TEAM HONMA』と呼ぶ多くの契約プロの活躍が、そのまま『ホンマ』の認知に繋がっています。発表会では、プロ担当のホンマのスタッフも登壇し2016年10月18日発売の“TW737”を開発していく最中のエピソードなども紹介し、実際にゴルフコースでプロがテスト使用している動画も流れました。

どのプロにも共通していたのは、数球打っただけで使えるか、使えないかを決める、ということでした。中には、構えただけで、これは駄目、ということもあったそうです。

特に面白かったのは、イ・ボミプロで、新しいものができたら「まずは、挑戦する。新しいクラブにチャレンジするのが好き」というコメントでした。気に入ったら、プロアマや練習ラウンドで使って問題なければ、そのまま試合にも投入するとのことでした。彼女の強さの秘密を垣間見た気がしました。

プロによっては、自分が使っている用具の型番がわからないというシーンもありましたが、プロトタイプをたくさん作って製品版に絞り込んだということが事実だという証拠なのだと考えれば納得できます。

“TW737 445”と“TW737 450”はどんな感じ?

tw737_445_sole

“TW737”シリーズのドライバーで2番目に大きい457ccのヘッドの“TW737 445”は、福田真未プロ、森田遥プロ、永井花奈プロが使用予定です。ソールの黒いウェイトがかなりフェースよりについています。低スピンのボールを打つための構造になっているようです。

ヘッド体積ではなく、ヘッド後方に高さがあるヘッドの形状で操作性を高くする狙いのようです。やや面長のヘッド形状になっているので、叩いても左には行きづらいことが想像できます。

tw737_455_toe

ハイバックといいますが、ヘッドの後方が高いのです。これは叩きにいったときにヘッドがボールを捉えにいきづらいような工夫だと思われます。

女子プロの場合、アッパー軌道で打つケースがあるので、実は、こういう機能が有り難いのでしょう。他のメーカーのドライバーとは、ちょっと系統が違うところが面白いです。

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“TW737 450”は中重心と紹介されました。445に比べるとヘッドの中央にウェイトがあります。構造的には、ソールのヒール側に重量が配置されているそうです。使用予定のプロは、小田孔明プロ、イ・ボミプロ、小林伸太郎プロ、リャン・ウェンチョンプロになります。

名称の通り450ccのヘッドは、ドライバーに求められる操作性を高めているようです。微妙な差ですが、体積が小さいヘッドを使いたいと考えるゴルファーには“TW737 450”はバッチリのようです。

tw737_450_top

“TW737 450”のフォルムの画像ですが、意図はわからないのですけど、フックフェースに見える画像です。それを差し引いて、丸型でヘッド後方の膨らみの頂点の位置などを見ても「行けそうな気がする」ドライバーのように見えます。実物を打ってみたくなります。

“TW737 455”と“TW737 460”は易しいのか?

tw737_455_sole

“TW737 455”です。ソールの黒いウェイトを見てください。思いっきり後方にあります。これは低スピンには特化していないけど、ミスヒットに強いという可能性を感じます。

使用予定プロは、岩田寛プロ、谷原秀人プロ、藤本佳則プロ、高山忠洋プロ、J・パグンサンプロ、上平栄道プロ、キム・ドフンプロ、笠りつ子プロ、木戸愛プロです。『TEAM HONMA』の使用率は1番になるようです。

tw737_455_top

“TW737 455”のフォルムです。丸型なのですけど、トウ側に流れるようにシャローになっている雰囲気もあります。

大型ヘッドのドライバーの場合、こういうフォルムのほうが構えやすいというプロゴルファーが多いことは過去にプロが好んで使用していたドライバーの流れを見ても明らかです。浅い重心のドライバーでなくとも適切なスピンが打てていたゴルファーには、“TW737 455”は大いに期待ができるドライバーになりそうです。

メーカーの説明でも、ミスヒットに強く、つかまりの良い特徴があるとのことでした。使用するプロゴルファーのコメントでも、一発の飛ばしより安定性を求めた答えが“TW737 455”になるということでした。

僕は良いコメントで、参考になるゴルファーも多いと思いましたが、飛ばないイメージがつくのは御法度なので広まらないはずです。でも、強いて書きました。参考になる人が多いと考えたからです。

tw737_460_sole

“TW737 460”です。スペックを見ただけだと易しく感じますが、黒いウェイトの位置はフェース寄りで浅い重心です。フェースの素材と製法も最先端の技術を使っています。つまり、易しさではなく、設計のコンセプトは「機能を詰め込んで飛ばす」ということのようです。

使用プロは、ハン・ジュンゴンプロ、上井邦裕プロ、キム・ハヌルプロ、ジャン・ハナプロ、ユ・ソヨンプロの予定です。

tw737_460_top

シャローバックになっているのでヒール側の後方にヘッドのボリュームがあるように見えます。個人的にはこういうフォルムのドライバーが好きです。打ってみたくなります。

大型ヘッドタイプの“TW737 455”と“TW737 460”ですが、オーソドックスで易しい“TW737 455”と最先端の飛ばしの機能を搭載した“TW737 460”にハッキリと分かれるようです。

ホンマの総合力を見せる選べる仕組み

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“TW737 FW”です。フェアウェイウッドは平べったくて大きめのヘッドが好きだというプロが増えています。このフェアウェイウッドはそういうリクエストに応えて作られたようです。

ちょっと意外なのは黒いウェイトの位置です。もう少し後方にありそうな感じでしたが、けっこうフェース寄りです。易しさより、低スピン気味に飛ばす意図を感じさせます。

tw737_3w_15_top

フェアウェイウッドは、構えたときのイメージが悪ければ、どんなにヘッドが高機能でもちゃんと打てないものです。古今東西、フェアウェイウッドに悩むゴルファーはたくさんいます。

“TW737 FW”のフォルムは安心感があって良い感じに見えます。

tw737_3wc_15_top

“TW737 FWc”という少し小さいヘッドのフェアウェイウッドもラインアップされます。大きくて平べったいイメージのフォルムが好きなゴルファーもいますが、逆のゴルファーもいます。この2種類のフェアウェイウッドも楽しみです。

打ってみなければわからない部分が多いですが、期待して、興味を持つということは第一関門はクリアということなのです。

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ユーティリティー“TW737 UT”です。アイアンからの流れで設計していくユーティリティーが多い中で、本間ゴルフのユーティリティーはフェアウェイウッドからの繋がりを大事にしているそうです。女子プロのリクエストもあって、“TW737 UT”は大きく見えるように作ったそうです。

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“TW737 UTc”は小ぶりバージョンということです。両方の需要を満たすというのは、ある意味で、メーカーの底力なのだと思います。

面白いと思ったのはユーティリティーのラインアップです。“TW737 UT”は、19度、22度、25度の3種類で、“TW737 UTc”は16度、19度、22度の3種類なのです。なかなか興味深いです。複合して使っても良し、用途に合わせて選択しても良しということなのでしょう。

アイアンはフルオーダー感覚になるのか

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4種類出るアイアンの中で、一つだけ系統が違うのが“TW737 P”です。俗に深キャビティーとも呼ばれるポケットキャビティーバックのアイアンです。最も易しいという分類で、7番アイアンのロフトは30度ですのでストロングロフトです。

tw737_vs_7i

『V』シリーズというアイアンは3種類です。“TW737 Vs”は7番アイアンのロフトが30度で、“TW737 P”と同じです。

見てもわからないぐらいの小さな差(最大で0.6mm)でキャビティーになっているところが『V』シリーズの中では一番深いのです。トップブレードも若干薄くなっています。

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一応スタンダードモデルになるのが“TW737 V”です。7番アイアンのロフトは32度です。

『V』シリーズは、3種類のアイアンで全ての番手のフェースプログレッションが同じになっています。組み合わせて使えることを想定しているのか、アイアンの命でもある顔を統一するためなのか、注目ポイントです。

tw737_vn_7i

最上位モデルになるのが“TW737 Vn”です。7番アイアンのロフトは34度になります。34度でもロフトがやや立っているアイアンだと感じますけど、バックフェースから見たトップブレードが、他の2種よりも若干太くなっています。

『V』シリーズの3種類は、多くの契約プロに提供する必要があるからこそのアイアンのようです。女子プロから男子プロ、タイプも色々な人がいるでしょうから、普通では変化がわからないような差でも3つの形が必要なのかもしれません。

一般のユーザーの場合は、結局一番飛ぶはずの“TW737 Vs”を選択する人が多いような気がします。フルオーダーできるような微妙な面白さを味わうには、それなりの資格や余裕が必要なのでしょうね。

とはいえ、日本市場でかつてのような勢いを取り戻す作戦としては、『V』シリーズのアイアンには注目が必要だと思います。画像で見る範囲でアドレスしたときのフェースの合わせやすさや弾道をイメージできる顔などにはこだわりを感じますし、契約プロも顔が好きだと連発していました。熱意系ゴルファーのハートに届くように、改めてレポートしたくなりました。

“TW737”シリーズは、熱意系ゴルファーに『TEAM HONMA』が吟味した性能を届けるために誕生したそうです。実際に使って見たら良かったという口コミ効果もあって大人気だった“TW727”シリーズのクラブを越えることができるのかは、ゴルフの神様にしかわからないことです。

日本の国内ツアーは後半戦に入って、ますますヒートアップしていきます。『TEAM HONMA』の活躍が鍵になると思いますが……。

期待と興味で色々とレポートしましたが、更にディープに試打してみたいと考えております。

スペック

TW737 445

★ロフト   9.5/10.5
★ヘッド体積 457cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-C (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S/X)
★金額    1本/80,000円+税

TW737 450

★ロフト   9.5/10.5
★ヘッド体積 450cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-C (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S/X)
★金額    1本/80,000円+税

TW737 455

★ロフト   9.5/10.5
★ヘッド体積 456cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-C (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S/X)
★金額    1本/80,000円+税

TW737 460

★ロフト   9.5/10.5
★ヘッド体積 460cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-C (R/SR/S/X)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S/X)
★金額    1本/80,000円+税

TW737 FW

★ロフト   13/15/18 (3W/3W/5W)
★ヘッド体積 183/184/162 cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S)
       VIZARD EX-C (R/SR/S)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S)
★金額    1本/42,000円+税

TW737 FWc

★ロフト   15/18/21 (3W/5W/7W)
★ヘッド体積 164/150/135 cc
★シャフト  VIZARD EX-A (R/SR/S)
       VIZARD EX-C (R/SR/S)
       VIZARD EX-Z (R/SR/S)
★金額    1本/42,000円+税

TW737 UT

★ロフト   19/22/25
★ヘッド体積 128 cc
★シャフト   VIZARD IN-U 1本/34,000円+税
★金額    VIZARD IB-U 1本/35,000円+税
       N.S.PRO 950GH (S)  1本/28,000円+税

TW737 UTc

★ロフト   16/19/22
★ヘッド体積 112 cc
★シャフト  VIZARD IN-U 1本/34,000円+税
★金額    VIZARD IB-U 1本/35,000円+税
       N.S.PRO 950GH (S)  1本/28,000円+税

TW737 P

★ロフト   #3 19/#4 21/#5 24/#6 27/#7 30/#8 34/#9 38/#10 43/#11 49/SW 56
★シャフト  VIZARD IN 6本組(#5-#10)150,000+税 1本/25,000円+税
★金額    VIZARD IB 6本組(#5-#10)156,000+税 1本/26,000円+税
       N.S.PRO 950GH  6本組(#5-#10)114,000+税 1本/19,000円+税

TW737 Vs

★ロフト   #3 19/#4 21/#5 24/#6 27/#7 30/#8 34/#9 38/#10 43/#11 49
★シャフト  VIZARD IN 6本組(#5-#10)150,000+税 1本/25,000円+税
★金額   VIZARD IB 6本組(#5-#10)156,000+税 1本/26,000円+税
      N.S.PRO MODUS3 TOUR105  6本組(#5-#10)114,000+税 1本/19,000円+税

TW737 V

★ロフト   #3 20/#4 22/#5 25/#6 28/#7 32/#8 36/#9 41/#10 46
★シャフト  VIZARD IB 6本組(#5-#10)156,000+税 1本/26,000円+税
★金額   Dynamic Gold AMT 6本組(#5-#10)114,000+税 1本/19,000円+税       

TW737 Vn

★ロフト   #3 21/#4 24/#5 27/#6 30/#7 34/#8 38/#9 42/#10 46
★シャフト  VIZARD IB 6本組(#5-#10)156,000+税 1本/26,000円+税
★金額   Dynamic Gold 6本組(#5-#10)114,000+税 1本/19,000円+税


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ゴルフは学べば学ぶほど学ぶことが多くなる篠原嗣典

1965年生まれ。東京都文京区出身。板橋区在住。中1でコースデビュー。
競技ゴルフと恋愛に命をかけた青春を経て、ゴルフショップ、ゴルフ部コーチ、ジュニアゴルファー育成団体などで勤務しながらゴルフエッセイストになる。
ゴルフ小説、恋愛小説なども執筆している。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/golfplanet


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