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奏でるように飛ばすのがRMX118だ!

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ヤマハが2017年10月6日に発売した“RMX118 ドライバー”と“RMX118 アイアン”(RMXは「リミックス」と読みます)をコースに持ち込んでテストしてみました。

ヤマハは、藤田寬之プロ、谷口徹プロが使用しているクラブというイメージですが、2017年から今平周吾プロ、有村智恵プロら5人と新たなクラブ契約を締結して、更にプロゴルファーと一緒にゴルフ界を盛り上げようとしています。

“RMXシリーズ”は、プロや競技志向のゴルファーに向けて開発されたクラブのブランドです。「常に進化を目指すゴルファーが今の自分を越える結果を提供するために」という勇ましいコンセプトが本当なのか? 興味津々で打ちました。

RMX118ドライバーはプロの飛びを支える!

 

“RMX118 ドライバー”の第一印象は、シンプル、でした。調整機能が付いていたり、凸凹していたりすような目立つ装飾がなかったのと、ヘッドが小さく見えたからです。(ネックにはロフトなどの調整機能があります)

ヘッドの体積は445ccで、少し小さめですが、そういうことではないのです。ヘッドに厚みがあるのです。ベタッとした平らなシェイプでヘッドを大きく見せるドライバーが多い中で、特別感がありました。

試打をするのにお借りしたドライバーは、10.5度のロフト(9.5度もあります)、シャフトは標準となる『FUBUKI Ai ll 50』の硬さはSが付いていました。長さは45.5インチです。

 

構えてみると、もう1つ、特徴的な部分があります。フェースが真っ直ぐなのです。

ウッドクラブは、規則でフェースに膨らみをつけることが認められています。この膨らみをバジルと呼びます。ウッドが文字通り木製だった頃に、ボールを何度も打っている内にフェースが凹んでしまうので、クラブ職人が予め膨らみをつける工夫をしたのがバジルの始まりです。膨らみはギア効果と呼ばれるボールを狙い所に集める機能になって、結果オーライとして、その後のクラブに引き継がれました。

話を“RMX118 ドライバー”に戻します。このバジルがほとんどないように見えます。特殊に見える部分があると、クラブは構えづらくなったりすることがありますが、“RMX118 ドライバー”にはその心配は無用でした。アドレスすると何の違和感なしで構えられます。

振ってみると、シャフトもしっかりして振りやすいので安心して一発目を打てました。軽いドローを狙ったショットは、ほとんど曲がらずに真っ直ぐに飛んでいきました。弾道もきれいです。打音は短い高音で、打ち応えも完璧です。初速が速く感じます。

何も無理をしなくとも良い感じでしたが、ボールを見ていて驚きました。飛んでいるのです。ヘッドスピード42m/秒の僕が、軽く振ったのに230ヤードは飛んでいました。特筆すべきは、それがストレートなボールだったことです。ドローボールなら、その飛距離を打つことがありますが、ストレートな弾道ではなかなか出ません。

次のホールは、強いてドローボールを打って、飛距離性能を試そうと考えました。失敗した、と打った瞬間に思いました。力が入って、引っ掛けたのですが、ボールは少し左目に出て、軽くドローしただけで、左のフェアウェイに残りました。

飛距離は出ていましたので、2球目で、“RMX118 ドライバー”の飛距離性能は明らかになりました。十数回打って、一番飛んだホールは250ヤード。飛ばなかったホールでも225ヤードはキープしていました。

“RMX118 ドライバー”を打ち込んでわかった特徴は他にもあります。このドライバーは、左に行きづらいのです。思い切って振っても、全く左に行くような挙動はしませんでした。途中から打つのが楽しくなりました。“RMX118 ドライバー”は、余計なことをしないので、我慢したり、調整したりせずに、思うままにドライバーショットを楽しめます。

10.5度のロフトでも、ボールはちょうど良い高さでした。高めの弾道で、棒球なボールが打てます。フェードもドローも打てます。特にドローは、左に行かない安心感があるので気持ち良く振り切れました。途中からは狙った所にしか飛びませんでした。

“RMX118 ドライバー”は、ヤマハが掲げたコンセプトのように、向上心があり、今の自分を越えたいと考えているゴルファーに使って欲しいドライバーです。飛距離性能はトップクラスですし、なにより癖がなく、とらえすぎない部分は特筆すべき機能でした。

プロのために特別にチューニングされたドライバーを何度か打ったことがあります。プロはこういうクラブを使えるから良いよなぁ、と思ったものですが、“RMX118 ドライバー”は、そういう感覚でした。それが普通に市場にあるのは驚きですし、ゴルファーとして嬉しい現実だと思います。

飛ばしたいけど、左に行くのが怖くて我慢しながらドライバーを打っているゴルファーは、“RMX118 ドライバー”で自由になれるはずです。手に取って試して欲しいです。

時代を逆行するような最新をRMX118アイアンで知る

 

2017年に市場投入されたアイアンは、ぶっ飛び系のアイアンに合わせるようにロフトが立っているのが普通になっています。基準となるのは7番アイアンでロフト角30度です。それよりも立っていれば飛ばすことに特化しているアイアン、寝ていれば飛ばしではない要素を満たしていると自然に考えるようになりました。

“RMX118 アイアン”の7番アイアンのロフトは31度です。これでも十分にロフトが立っているのですが、プロゴルファーの使用も考慮しているアイアンですので、飛ばすことより他の機能を優先させていることが推定できました。

“RMX118 アイアン”は外観はキャビティバックで普通のアイアンです。構えてみると、丁寧に作られていて、ボールを包み込むようなイメージが湧きます。ヘッドも小振りでプロゴルファーが当たり前に求める水準をクリアしている予感をさせます。見た目ではわかりませんが、構造はキャビティというよりも中空アイアンに近いのです。カップフェース状のフェースなども、見ただけでは全くわかりませんが採用されています。

見てわかる部分で特徴的なものが2点あります。1つは、キャビティ部分の重量配分がかなりトウ側に寄っていることです。ヒール側はよく見ると、えぐったような凹みがあります。もう1つは、ソールが段を付けるように削られていることです。柔らかい曲線が付いていますが、通好みの仕上げです。
  

 

お借りした“RMX118 アイアン”は、『N.S.PRO MODUS3 TOUR 120』のSシャフトで、5番アイアンからピッチングウェッジまでの6本です。素振りをしてみるとシャフトの重さもあって、しっかりとしています。余計なことはしないので、後はゴルファーの腕にお任せします、とアイアンに言われているような気がしました。

最初に打ったのは5番アイアンです。フェアウェイから170ヤード先を狙って打ちました。ボールは高すぎず、低すぎず、ちょうど良い高さで飛んでいきました。打音はやや低めの音で、音量も抑えめです。芯に当たりましたが、打ち応えは少し軽めで、オートマチックな感じがしました。

少しドローをするかと思いましたが、ほんの少しフェード気味のストレートな球筋でした。170ヤードには数ヤード足りませんでしたが、ほぼ狙い通りな位置に止まりました。自分のクラブ(過去のものになりつつある普通のロフト)の4番アイアンの距離を5番アイアンで打てることがわかりました。

次に打ったのは9番アイアンです。125ヤードを打ちたかったので、少し抑え気味に打ちました。フルスイングだと飛びすぎるかもしれない、と感じたからです。スピンが効いたことを予感させる鋭い打ち出しでした。

打音は少しシャープになって、5番アイアンより高音だと感じました。打ち応えはやはり軽めです。高いボールでほぼストレートに飛んでいきました。グリーンに乗りましたが、122ヤードのキャリーで、2ヤードスピンで戻りました。

3回目は打ち下ろしのパー3で、8番アイアンを使いました。左サイドにOBが迫っているホールです。良い感じ打ったつもりでしたが、ボールは少し右に飛んで、グリーンの右脇に止まりました。このショットで、確信したことがありました。

『このアイアンは左に行かない』

次々に打ちました。アイアンは一昔前から、ウッドの傾向に影響されてて、ボールをとらえて、右に逃がさない特徴があるものが主流になっています。もう長い時間が経過していますし、僕が使用しているアイアンも同様の特徴を持っていますので、今更そんなことを持ち出すゴルファーはいないと考えていました。

“RMX118 アイアン”は、完全にストレートな弾道を基準にしています。それが左に行かない、と感じさせるのです。実際に、少し気を抜くと、打ち応えは悪くないナイスショットなのに右に飛ぶボールが何回か出ました。

さり気ないことですが、この左に行かないという特徴は強烈です。ある程度ボールを打てるゴルファーの何割かは、気合が入ったシーンで、左にボールが行ってしまってストロークを無駄にする現象で悩んでいるからです。いわゆる引っかけのミスを軽減してくれるアイアンは、現在の市場ではほとんど存在しません。

この特徴を上手く使いこなせば、ボールコントロールは格段に易しくなる可能性があります。“RMX118 アイアン”は、高低の打ち分けには敏感ではありませんが、左右の打ち分けはできます。ラウンドしていて、楽しくなりました。使い慣れれば、凄い武器になると感じました。

ミドルアイアンは、オートマチックに同じボールを打つのに適しています。ボールは高すぎず、低すぎず、やや棒球っぽい弾道になります。ボールを曲げることはできますが、どちらかといえば、曲がらないボールが打ち易い特性を感じました。ミスヒットにも強いと感じました。やや厚く入ったときでも、飛距離のロスは最小限で済みます。パワーがある人ほど、“RMX118 アイアン”の機能を使いこなせると思います。

印象がガラッと変わるのは、8番アイアンより下のショートアイアンです。まず特筆すべき点は、スピン量が急に増えることです。打ち方にもよりますが、スピンをかけにいってスピンがかかるアイアンはあまりないので特別です。

更に書くと、深めに打てば、ボールの高さはあまり変わらずに、スピンがあまりかからないショットも打つことができます。この領域まで使い切れれば、“RMX118 アイアン”は代わりがないアイアンになることでしょう。

“RMX118 アイアン”のショートアイアンは、弾道の打ち分けに敏感です。ミドルアイアンがオートマチックな感じが強いので戸惑うゴルファーもいると思いますが、距離が短いほうが詳細な打ち分けは有効ですし、スコアに出ますので、まさにプロゴルファーの要望なのだと思います。

“RMX118 アイアン”は、時代に逆行するような要望に最新の技術で応えたアイアンです。プロゴルファーが、調整をしてから実戦投入するというコメントを発表でしていましたが、特別な部分が突出している証拠なのだと感じました。

“RMX118 アイアン”は、プロゴルファーが使うクラブを使って見たいという純粋な願望を叶えてくれるアイアンです。難しすぎないので、多くのゴルファーが使うことができます。ぶっ飛びアイアンではありませんが、それなりに飛ぶという意味で時代遅れにはならないという良さも“RMX118 アイアン”の強みです。

アイアンの使用目的は、多様です。ミドルアイアンとショートアイアンでは、乗せる、寄せるという同じ目的でも方法は違うほうが正解だということもあるのです。“RMX118 アイアン”は、ヤマハが主張するように向上心と挑戦する気持ちを持ったゴルファーに使って欲しいアイアンです。

補足すると、パワーがあり、ある程度ボールを打てるゴルファーであれば、より心強い武器になるはずです。外観は、今までのアイアンとあまり変わらないのですが、特徴や機能は特別なアイアンです。

スペック

RMX118 ドライバー

★発売日     2017年10月6日
★ロフト     9.5° 10.5°
★ヘッド体積   445cc
★価格      ヘッドのみ  1個 43,000円+税
★シャフト    FUBUKI AiⅡ 50  1本 32,000円+税
         Speeder661 EVOLUTION 4 1本 42,000円+税
         TOUR AD IZ-6  1本 42,000円+税
         Diamana RF 60  1本 42,000円+税

RMX118 アイアン

★発売日     2017年10月6日
★番手/ロフト  #4/22、#5/25、#6/28、#7/31、#8/35、#9/40、PW/45
★シャフト    N.S.PRO MODUS3 TOUR 120(6本セット #5-9、PW)  108,000円+税
★価格      (単品 #4)  18,000円+税
         N.S.PRO RMX95(6本セット #5-9、PW)  108,000円+税
         (単品 #4)  18,000円+税

この記事を書いたライター

1965年生まれ。東京都文京区出身。板橋区在住。中1でコースデビュー。
競技ゴルフと恋愛に命をかけた青春を経て、ゴルフショップ、ゴルフ部コーチ、ジュニアゴルファー育成団体などで勤務しながらゴルフエッセイストになる。
ゴルフ小説、恋愛小説なども執筆している。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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