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『ゼクシオ プライム』は女子ゴルファーにもオススメできる!!

time 2016/11/10  folder トピック ニュース・速報

“ゼクシオ プライム”は、“ゼクシオ”ブランドの中で特別なシリーズになります。

ヘッドスピードが37m/秒未満のゴルファーのために開発されたクラブは、ドライバーからアイアンまで全て揃っていますが、今回はドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティーをゴルフコースに持ち込んで女子ゴルファーにも使える武器になるか、という仮説を検証しました。

非力なゴルファーに翼を

“ゼクシオ プライム”のドライバーは、ロフト11.5度、シャフトの硬度はRを試打しました。長さは46インチで、専用に開発されたシャフトは36gしかない特別なものです。

ちょっと振ってみると、かなり先調子が強調されています。構えた感じはオーソドックスで落ち着いてはいますが、ボールを捉えにいく雰囲気が満載で、決してスライスはさせない、という意志すら感じます。

試打協力してくれる女子ゴルファーはヘッドスピード37m/秒、ハンディキャップ14の僕の妻です。ゴルフ歴30年、イチから全て教えましたし、過去に200ラウンド以上一緒にプレーしておりますので、他の誰よりもテスターとしては最適だと考えました。

普段使っているクラブは、ドライバーがテーラーメイドのR7のレディース、フェアウェイウッドとユーティリティーはキャロウェイの米国市場用のレディースのものです。

ドライバーを打ってもらいました。ボールは普段より少し高めに飛び出して、想像していたよりナチュラルな球筋でした。

ヘッドのフォルムから感じる見た目よりもスライス防止という機能は抑えめのようです。ラウンドで12回ドライバーを使ってもらいましたが、飛距離性能は彼女が現在使用しているドライバーとあまり変わりませんでした。

テスターは元々ドライバーを得意としていて、フェードもドローも打ちます。普段と同じように打つようにお願いしていましたが、明らかにフックを警戒して右に逃がして打っているように見えました。

最後に思い切ってドローを打って欲しいとお願いしました。綺麗な弾道でドローしたボールは12回使用した中で最も飛びました。普段の彼女の飛距離はドライバーで180ヤードですが、200ヤード近くまでボールは飛んでいました。

“ゼクシオ プライム”のドライバーは、ボールが上がりづらい、または、普段弾道が低すぎて距離のロスがある人には、即効性の飛ぶ要素があります。非力なゴルファーの中には自覚がない人もいますが、かなりの割合でボールの高さがでないことで苦労しているのです。

ボールに翼をつけたように楽にボールを上げられるクラブは、それだけで十分に非力なゴルファーの武器となります。もし、球の高さに不満がない人は10.5度のロフトを選ぶほうが良いかもしれません。彼女の場合も10.5度のほうが飛距離は出たのかもしれないと思いました。

特筆すべきは、12回使用して、フェアウェイを外したのは1回だけだったことです。試打したコースは比較的狭いフェアウェイのコースなので、この数字は凄いことです。全く練習場で打たず、いきなり渡されたドライバーで9割以上フェアウェイをキープできたことには注目すべきです。

ゼクシオの底力を見せつけるスピン性能

“ゼクシオ プライム”のフェアウェイウッドは、ロフト18度の5番、21度の7番、24度の9番を持ち込みました。いずれもシャフトの硬度はRです。

テスターの妻は普段スプーンも使う女性としては珍しいハードなフェアウェイウッド使いです。スプーンが現場にないことが不満のようでしたが、これには狙いがありました。ドライバーほど、フェアウェイウッドは使う機会が多くないので、数量的に5番ウッドの使用を増やしたかったのです。

ウッドのフォルムは安心感があって、好感触です。薄く大きく見えるヘッドはボールが上がるイメージに繋がります。フェースの見え方も塗装に工夫があって相乗効果になっています。

スタートホールの2打目から5番ウッドの出番になりました。ラウンドで7回使用していました。彼女のスプーンと同じぐらい飛びます。これには驚いていましたが、僕は予測していました。更にナイスショットの弾道が高いことも魅力です。転がりまでを含めずとも、キャリーで十分な距離を打てるのです。

また、ミスショットの許容性もかなり高いことがわかりました。薄めに当たって低く飛んだボールもしっかりと距離が出ます。普段だと使えないようなやや強目の斜面でも使用してナイスショットしていました。これは、シャフトの重さが軽いので操作性が向上しているからだと思われます。

7番、9番も本当に綺麗な高弾道で飛んでいきます。特筆すべきは9番ウッドで、高さもありますが、スピンの効きも良くて、ランがあまり出ないのです。テスターの妻は普段9番ウッドを使っていませんので、どんなときに使うのかと不思議がっていましたが、ボールが止まることに驚いて、これは距離の隙間を埋めてくれると直感的に使用シーンを想像していました。

“ゼクシオ プライム”のフェアウェイウッドに関しては、飛距離性能、方向性共に、テスターの妻が現在使用しているものをはるかに凌ぎました。女子ゴルファーの場合、どうしてもウッドの使用回数が多くなるために、アイアンと同じくらいにスコアに影響します。ゼクシオブランドが蓄積してきた底力を感じるフェアウェイウッドでした。

非力なゴルファーでフェアウェイウッドが苦手だと悩んでいるゴルファーには、“ゼクシオ プライム”のフェアウェイウッドは救いの手になります。ちゃんと飛びますので、ロフトは無理をしないでチョイスするのが得策です。

“ゼクシオ プライム”のユーティリティーは、アイアン型とウッド型の中間という感じです。ロフト26度のU6と、29度のU7を試打してもらいました。

テスターの妻は、4番と6番のユーティリティーを普段は使用しています。アイアンが7番までなので、ロングアイアン代わりで使用しています。U6とU7にしたのは、それぞれアイアンより1番手ずつ飛ぶので、5番アイアンと6番アイアンの代わりになると考えたからです。

構えてみるとフェースにバルジ(フェースの丸み)がほとんどなくて、直線的なアイアンのフェースのようです。方向を合わせやすい工夫もあって、なかなか良いフォルムです。上手く作ってあると感心しました。

テスターの妻は、普段使っているクラブと番手の数字が違うので戸惑っていましたが、最初にパー3の第1打目に使って、いきなり、今までの使ってきたユーティリティーと全く違うと感動していました。

まずは、狙い通りの飛距離が出ることに満足していました。そして、ボールが気持ち良く高く上がり、落ちてからのスピンがちゃんと効いてボールが止まることに惚れ込んでいました。数球打っただけで、「このクラブ買う」と言っていたのです。

女性用のユーティリティーは飛ぶものはランも出る傾向があり、グリーンの手前から攻めないと使いづらかったりします。止まるユーティリティーは極端に距離が落ちたりするので、両立できるクラブがないと悩んでいる女子ゴルファーは多いと思います。

テスターの妻の場合は前者で、ユーティリティーは好きだけど、ボールが止まらないもの、と考えていました。“ゼクシオ プライム”のユーティリティーは、高い弾道で飛んで、グリーン上でしっかりとボールを止めてくれます。かつ、46gのシャフトが機能しているのか、非常に振りやすいようです。

テスターの妻は普段苦手としていたパー3のホールでバーディーチャンスにボールを止めたり、ラフからのショットでも狙い通りに打ったりして、このユーティリティーはゴルフを面白くしてくれる、と興奮していました。

ユーティリティーは好き嫌いがハッキリしているクラブです。使ってみたけど、合わないからやめたという声は聞き飽きるぐらいに耳にしました。そういうゴルファーに“ゼクシオ プライム”のユーティリティーは使って欲しいです。本当に良く出来ていますので、打ってみれば考え方がガラッと変わると思います。

非力なゴルファーでロングアイアンを振るのが厳しくなってきたと嘆いているゴルファーに、再び長い距離を制圧する武器として、“ゼクシオ プライム”のユーティリティーはオススメです。

まとめ

“ゼクシオ プライム”は貧打を売りにしている僕でも、ヘッドスピードが対象外だったのでイレギュラーなインプレになりました。ちなみに、ヘッドスピードが速いゴルファーが打っても、飛ばないだけではなく、機能も発揮されないそうです。

真剣な上級者がターゲットのクラブばかりが注目されがちですけど、“ゼクシオ プライム”のようなクラブが最新の機能を搭載して市場に出てくるのは素晴らしいことです。まずは高弾道が約束されています。楽にボールを高く上げるには、概してパワーが必要になる仕掛けが多いのですが、“ゼクシオ プライム”はパワーではなく、クラブがその責任を果たすのです。

そして、ボールコントロール性能です。狙ったところに構えやすく、構えた方向に飛んでいきます。最後に、止めたい番手はスピンが効いて止まります。お見事でした。検証していた女子ゴルファーにも使える武器になるという仮説は、十分に武器になるという結論です。

「でも、買いたいけど、“ゼクシオ”は高いじゃん」

という女子ゴルファーの嘆きも聞こえてきます。確かに高額なクラブでお気軽に買える女子ゴルファーは一握りだと思います。女子ゴルファーは男子ゴルファーよりクラブの買い替えサイクルが長いと言われています。ウェアはシーズンごとに新調するのに、5年間クラブは替えていないという話は普通に聞きます。

だからこそ、提案したいと思います。末永く使い続けられるクラブとして、“ゼクシオ プライム”は決して高くはありません。10年、20年使えるクラブとして女子ゴルファーが持っていても良いのではないでしょうか……。

ゴルフの腕はお金で買える、という格言があります。高額だけど高機能なクラブが、楽に面白くゴルフをさせてくれるのなら、“ゼクシオ プライム”は個人的にはお買い得で、賢い選択だとオススメします。

スペック

ゼクシオ プライム ドライバー

★ロフト   10.5/11.5
★長さ    46インチ
★ヘッド体積 460cc
★シャフト  ゼクシオ プライム SP-900 (R2/R/SR)
★金額    1本/115,000円+税

ゼクシオ プライム フェアウェイウッド

★ロフト   #3 15/#5 18/#7 21/#9 24
★シャフト  ゼクシオ プライム SP-900 (R2/R/SR)
★金額    1本/75,000円+税

ゼクシオ プライム ユーティリティ

★ロフト   U5 23/U6 26/U7 29/U8 32
★シャフト  ゼクシオ プライム SP-900 (R2/R/SR)
★金額    1本/48,000円+税


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ゴルフは学べば学ぶほど学ぶことが多くなる篠原嗣典

1965年生まれ。東京都文京区出身。板橋区在住。中1でコースデビュー。
競技ゴルフと恋愛に命をかけた青春を経て、ゴルフショップ、ゴルフ部コーチ、ジュニアゴルファー育成団体などで勤務しながらゴルフエッセイストになる。
ゴルフ小説、恋愛小説なども執筆している。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/golfplanet


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