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【試打】ブリヂストン TOUR B JGR / TOUR B JGR HF1|ドライバー飛距離は化け物級!

ブリヂストン “TOUR B JGR” は、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアン・レディースモデルまで、フルラインアップ。
JGRは、今回から “TOUR B” の仲間入りとなります。

今回は、『飛距離モンスター』というコピーのドライバーと “HF1 アイアン” をゴルフコースに持ち込んでテストしました。
一般的なゴルファーのために設計・製造された “TOUR B JGR” は、前モデルから引き継いでいる「飛ぶクラブ」という評判を継承しているのか、興味が深まります。

では早速、実際に売ってみましょう。

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2016.02.08

【試打】JGRドライバーなら誰でも飛ばせる!

“TOUR B JGR ドライバー” は、まず初見で「カッコイイ!」と感じるドライバーです。イエローのロゴのカラーリングが目立ちます。ソールを見ても機能が詰まっています。

透かし加工された『B』マークはデザインですが、フェースから左右に広がる金属部分も、ネック側に装着されたウェイトも、クラブの機能に知識があればやるなぁ、と感心します。

クラウンにも、フェースのたわみを助けるための機能が見て取れます。最新の機能を詰め込んでも、シェイプは落ち着いています。スッと構えて違和感がないドライバーです。

フェースのミーリングは前モデルほどのインパクトはありませんが、新しいドライバーも健在です。

大きなフェースには、安心感を持つ人と、ボールが上がらないという不安を感じる人がいると思います。
先に書きますが、“TOUR B JGR ドライバー” は、ボールを高く打ち出す機能はトップレベルです。安心して大丈夫なのです。

試打したのは、ロフト9.5度、純正シャフトで硬さはSです。僕のヘッドスピードは42m/秒で、当日は、無風で薄曇り、コースはやや乾いたコンディションでした。使用したボールは、TOUR B300Xです。

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“TOUR B JGR ドライバー” を打ってみて最初に感じるのは、軽快で大きめの打音です。
打っている、と実感できます。

ボールは高めの打ち出しで、ドローをしながら棒球っぽいきれいな弾道で飛んでいきます。飛距離は220ヤード。最初の一発は軽めに打ったので、220ヤードでも十分な飛距離性能です。

続けてどんどん打っていきます。
2ホール目では、もう少ししっかりと振ってみました。想定したよりもドローが多めにかかりましたが、普段より30ヤードぐらいは飛んでいました。やや打ち下ろしだったとはいえ、250ヤードぐらいは飛びました。

これにはちょっと戸惑いました。
それだけ飛んでいるという手応えはなかったからです。

普通に打って、ドローがかかり過ぎると大概は少し距離が落ちるものです。最も飛ぶと考えている理想のドローではなく、強目のドローでしっかりと距離が出たことが不思議でした。

3ホール目は、左サイドがペナルティーなので、左を警戒して、強いて強いフェードを意識して振りました。ほぼストレートにボールは飛びました。

飛距離は220ヤード。この後も何ホールかフェード打ちを試みましたが、ヘッドがボールをとらえようとする挙動が強くて苦労しました。“TOUR B JGR ドライバー” は、僕の場合はフェードを打とうとすると、飛距離性能がフルに発揮されない感じでした。

ドローしても良いと振り回してもみました。高くボールが上がるドライバーは、振り回すとボールが高く上がりすぎて飛ばなくなってしまうことがあります。“TOUR B JGR ドライバー” は、振り回してもそういうことはありませんでした。

打ち出しさえちゃんとコントロールできれば、あとは自然にドローして飛距離性能を発揮しようとします。このドライバーは、多様なゴルファーがそれぞれの使い方で『飛距離モンスター』を体感できるようになっていると確信しました。

ラウンドが終わる頃には慣れてきましたが、最も印象に残ったのは、ボールをとらえようとする挙動です。
ボールはノーマルで打っても左に行こうとします。最近の新しいドライバーはあまりとらえる挙動をしない傾向がありましたが、“TOUR B JGR ドライバー” は違います。このとらえる動きを求めていたゴルファーは多いと推定されますので、待ってました、と喜ぶ顔が浮かびます。

スライスで悩んでいるゴルファーには最適です。クラブが仕事をしてくれて、右に行くボールを制御してくれます。また、9.5度のロフトを全く感じさせないほどボールは高く上がります。打ち出しが高いのです。

スピン量は少ないほうのドライバーになりますが、それが難しさというベクトルには乗っていきません。簡単なのにちゃんと棒球が打てるドライバーは、市場にはあまりないので、“TOUR B JGR ドライバー” は特別です。

プロトタイプが女子プロゴルファーを中心に大好評だったという意味もよくわかります。ヘッドスピードだけではなく、スイングでスーッと振っていくタイプのゴルファーでもドライバーが仕事をしてくれて、ちゃんと飛距離が出るからです。

飛距離性能は魅力ですが、左に行きすぎるのが怖いゴルファーには、ちょっと扱いに注意が必要だと思いました。ドローは簡単に打てますが、フェードを打つのが少し難しいだけではなく、飛距離性能もそういう弾道だと少し落ちるからです。

総括として、“TOUR B JGR ドライバー” は、モンスター級に飛びます。
特にドローボールで、その機能はフルに発揮されます。非力なゴルファーほど、ドライバーの機能は威力を増す感じがしました。

元々ボールが低くて悩んでいるゴルファーは10.5度、11.5度のロフトを選ぶと良いと思いますが、そうではないゴルファーなら安易に9.5度を選んでも十分に高さは出ます。

【試打】TOUR B JGR HF1|新しいアイアンの分野が誕生したことを知る

 

続いて “TOUR B JGR HF1” というアイアンも打ちました。

最初に告白しますが、試打できる期間が長かったので、その期間に4ラウンドする機会がありました。予定では3ラウンドは使うつもりでした。1ラウンドはそのアイアンだけでプレーして、その後は、特別なシーンに特化して、斜面やラフからの性能をチェックするつもりだったのです。

しかし、4ラウンドのほぼ全てで使用しました。強烈に良かったからです。夢を見ているような気分になって、何度も頬をつねるような感覚で、使い続けたのです。

ポケットキャビティと呼ばれる半分中空のような構造のアイアンは、世の中にたくさん出回っていて、2017年では珍しくはありません。“TOUR B JGR HF1” も、同じようなものだと予想していました。ミスヒットに強くて、ロフトが立っているので飛ぶアイアンの最新版だと考えたのです。

僕はこの手のアイアンの試打を基本的にはしません。芯に当てることに自信があるので、ミスヒット時の情報収集があまりできないからです。しかし、発表会で、セッティングを見て興味を持ちました。「P1」「P2」と刻印が入ったピッチングウェッジが2本入っているのです。

下から確認すると、SW、AW、PW2、PW1、9番、8番…… となっていきます。飛びすぎて、番手の隙間が空きすぎるために、そうするしかなかったということでした。

試打用に借りた“TOUR B JGR HF1”は、スチールの軽量シャフトで硬さはRです。軽量のシャフトでRという硬さが苦手なので、少し不安がありました。構えてみると5番アイアンだと少しソールが見えてしまいます。とはいえ、ソールは実に上手くできていて、フェースは左にかぶらずにスッと目標に向きます。

とにかく打ってみました。最初に手にしたのは5番アイアンです。パー5の2打目で220ヤードぐらい残っていて、やや上りでした。グリーンに前の組がいましたが、どんなに飛んでも届かないので打ちました。

打感はしっかりしています。打音も澄んだ高音で良い感じです。手応えもしっかり目です。フェースのどこに当たったのか、明確にわかります。ロフトが22度なので、普通なら少し寝た3番アイアンという感じですが、ボールは5番アイアンの弾道そのものでした。つまり、高く上がるのです。そして、非常に強いボールで前に前に行きます。

自分の使用している5番アイアンと比べると、キャリーで20ヤードは先に行きました。この1球で印象が変わりました。打感や打ち応えが本格的で、気持ちが良かったことと、ボールの高さと強さに驚いたからです。

ウェッジは、AWがロフト50度なので、普段自分が使っているAWと同じです。距離も変わりません。P2はPWとほぼ同じですが少し飛びます。自分が使っているPWより2度ロフトが立っているからです。

P1だと自分が使っている9番と8番の間ぐらいになります。飛距離が飛ぶようになっても、球の高さが低くなることはないのです。これには驚きました。20代の頃の自分の弾道が戻ってきたような不思議な感覚でした。

ハーフが終わる頃には『シャフトが自分に合ったものだったら……このアイアン買っただろうなぁ』と思いました。それほど良かったのです。

深いキャビティバック形状のアイアンはミスヒットに強いことは誰でも知っていますが、これがアイアンの距離感が出せるゴルファーには障害になることがあります。

例えば、7番アイアンでは少し飛びすぎるので、やや抑えたいというときに、どこでもなんでも飛んでいってくれるアイアンだと、テクニックを駆使しても飛距離が落とせずに7番アイアンの飛距離が出てしまうのです。アイアンは、最終的にはボールを狙った所に止めるためのクラブなのです。それができないアイアンは、面白いけど、スコアアップに限界があるというわけです。

“TOUR B JGR HF1”は、飛距離の微調整ができます。少し落としたいと思って、狙い通りに打てれば、ちゃんと結果が出るのです。3ラウンド目には、シャフトが合わないことを差し引きしてもお釣りが来るぐらい距離感が合っていました。

それでいて、飛距離は長いクラブになれば2番手アップなのです。そして、厚いソールなのに打ち込んでも、深めのラフでも、実にきれいに抜けるのです。これにも感服しました。“TOUR B”という称号のアイアンの底力を感じました。

ハイレベルなゴルファーも満足させる細部にわたる性能が高いアイアンは特別です。万民が使えるアイアンは存在しないと考えていましたが、アイアンも新しい歴史のページに突入したのかもしれません。

ちなみに、“TOUR B JGR HF1” を何人かにラウンド中に打ってもらいました。一人を除いて購入を検討するほど気に入っていました。残念ながら、標準では軽めのシャフトの設定しかないようですが、かなりのパワーヒッターでもシャフトをしっかりしたものに変えれば使いたいと考えるようです。ちなみに、僕の妻は、標準シャフトのスチールのRという借りたスペックで良いので欲しいと購入を検討しています。

褒め言葉ばかりが並びましたが、“TOUR B JGR HF1” には弱点もあります。

ボールの高低の打ち分けは、若干ならできますが、かなり難しかったのです。
また、ボールを意図的に曲げることは、比較的簡単にできます。これは、曲げたくないときに曲がるミスも出やすいという可能性に繋がっていきます。

いずれも、弱点とはいえませんが、個人的には林の中から脱出する時を想像して、低い球が出ないのは……と考えてしまったのです。僕は、ゴルフを初めて以来、ほんの数ヶ月を除いて約40年はアイアンはマッスルバックです。それに不自由や不利益を感じたことはなかったのです。でも、2017年の秋は、色々と悩みそうです。

“TOUR B JGR HF1” は、固く閉ざされた扉を開ける鍵になるかもしれないと期待させるアイアンです。

スペック

TOUR B JGR ドライバー

★発売日     2017年9月15日
★ロフト     9.5° 10.5° 11.5°
★ヘッド体積   460cc
★シャフト    JGRオリジナル TG1-5
Air Speeder G
Speeder 569 EVOLUTION IV
TOUR AD IZ-5
Diamana RF50
ATTAS CoooL 5
★価格      JGRオリジナル TG1-5  63,000円+税
Air Speeder G  68,000円+税
Speeder 569 EVOLUTION IV  78,000円+税
TOUR AD IZ-5  78,000円+税
Diamana RF50  78,000円+税
ATTAS CoooL 5  78,000円+税

TOUR B JGR HF1

★発売日     2017年9月22日
★ロフト     #5/22、#6/24、#7/26、#8/29、#9/33、PW1/38、PW2/44、AW/50、SW/56
★シャフト    Air Speeder G for Iron(R相当)
N.S.PRO Zelos 8(R、S)
★価格      Air Speeder G for Iron
5本セット(#7~#9、PW1、PW2)  120,000円+税
単品(#5、#6、AW、SW)  24,000円+税
N.S.PRO Zelos 8
5本セット(#7~#9、PW1、PW2)  120,000円+税
単品(#5、#6、AW、SW)  24,000円+税

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