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飛距離の限界で戯れるのがスリクソン -X-

とにかく飛ぶボールが欲しいというゴルファーはたくさんいます。ゴルフの魅力の要素として、他の競技では得られない飛距離は欠かせないし、その虜になっているゴルファーがいることも事実だからです。

ダンロップスポーツが、2017年8月4日に発売する“スリクソン -X-”は、「飛距離の挑戦者たちへ。」という宣伝文句で市場に出ます。飛ぶと自称するボールが並ぶ中で、強いて、高いハードルを設定した挑戦的なボールが“スリクソン -X-”なのです。

ライバルは非公認球だ!

 

“スリクソン -X-”と聞いて『あのときのボールかぁ』と気が付いたゴルファーは、なかなかの情報通です。2016年にテスト販売されたボールと同じなのです。

計測器とシミュレーターが発達した現在において、ボールの飛距離性能は感覚でなく、明確な数値で判断されるようになりました。ツアー系のボールの中で、スリクソンは飛距離性能が劣るという話は、2015年から耳にするようになってきました。松山英樹プロが米ツアーで活躍しているからこそ、使用球として注目されたわけです。

ダンロップスポーツは、その噂を吹き飛ばす必要がありました。最も飛ぶツアーボールを作るプロジェクトが始まったのです。2017年の春に発売された松山英樹プロの使用球である“スリクソン Z-STAR XV”は、そういう中で作られて高い評価を受けています。2年間の開発を経て、その集大成として登場したのが“スリクソン -X-”です。

とにかく飛ばしたいゴルファーの中には、ルールで定められたスペックを越えた非公認球でプレーしている人もいます。確かに飛距離は出るようですが、やはりズルをしているという後ろめたさはあるように見えます。

“スリクソン -X-”は、その非公認球をライバルとして想定し、開発されました。公認球でありながら、非公認球に勝てるボールということなのです。それは簡単なことではありません。“スリクソン -X-”は、ドライバーの飛距離性能に特化して、それ以外の要素は劣っても良いと考えたそうです。

面白そうなボールで、打ってみたくなります。コースに持ち込んで打ってみました。当日は、晴天で微風の夏ゴルフというコンディションで、僕のヘッドスピードは42m/秒という感じでした。

 

『強いボールだ!』というのが第一印象でした。ボールは気持ちの良い中弾道のドローでフェアウェイの真ん中に飛んでいきました。カバーは一昔前のボール様なカチカチに固い感じがしていましたが、打感は程良く柔らかく、ボールの潰れる感じも心地良かったのです。

普段よりも10ヤード飛んでいました。力が入りすぎて失敗しないように脱力して打ちましたが、一発で飛距離性能の高さを体感しました。とにかく、ドライバーショットを打ちまくりました。平均すると15ヤード程度飛んでいました。

低スピンのボールが打てている証拠なのだと思いますが、ボールの曲がりが小さいことにも驚きました。10ヤードぐらいドローしている感じで打ったボールがほぼストレートに飛んでいく感じです。ディスタンス系の飛ぶボールは、転がりで飛距離を稼ぐという傾向がありますが、“スリクソン -X-”はそういう印象ではなく、ちゃんとキャリーも出ています。理想的な弾道を掴んで、それを打てれば、生涯最高飛距離を打てる可能性があると感じました。

ドライバーショットの飛距離性能に特化したという“スリクソン -X-”は、その宣伝文句に嘘はなかったのです。

スリクソンの底力を知れ

 

ドライバーは飛ぶけど、他のストロークが全く手に負えないというボールもあります。“スリクソン -X-”は、そういう覚悟で使うものだと考えていました。練習場で打っているのではなく、実際にラウンドしながらテストしていますので、実際はドライバー以外のストロークのほうが多いのです。

期待をせずに、スピンはかからないものだと考えてプレーしましたが、3ホール目で『おや?』と気が付きました。ボールの基礎的な能力は、スリクソンなのです。スピン系のツアーボールほどの止まりやコントロール性能はありませんが、普通にプレーするだけであれば十分すぎる基本性能を持っています。ドライバーの飛距離性能に特化したボールは、ドライバーは確かに飛びます。

しかし、アイアンは普通のツアーモデルのボールとそんなには変わりません。フェアウェイウッド、ユーティリティ、ロングアイアンやミドルアイアンは少し飛ぶ感じですが、ショートアイアンはほとんど変わりません。「流石、スリクソンのボールだ」と変な感心をしました。

飛ぶボールに変更すると、その距離に慣れるのに時間がかかります。長い距離ならある程度のアバウトさが許されますが、距離が短くなるほどシビアな距離感が求められます。“スリクソン -X-”にボール変更しても、長い距離は飛ぶが、短い距離では変わらないので、慣れるための時間が最小限で済むわけです。

これは勝手な推測で、メーカーには確認を取っていませんが、スリクソンというブランドなら、そこまで考慮していても不思議ではないと考えたのでした。

 

ボールのポール部分の『X』のロゴは、直線も入っているのでライン合わせには重宝しました。シンプルだけど、ちゃんと使用するゴルファーのことを考えていることが伝わります。カッコも良いです。近年のボールは『X』という称号が特別なイメージを持たれるものになってきています。広くいえば力強さ。突っ込めば、最終形態みたいな感じでしょうか。“スリクソン -X-”は、そういう意味でも期待をされるボールです。

“スリクソン -X-”は、広い範囲のゴルファーに使われるボールです。ドライバーの飛びに特化した宣伝をされますが、それは十分に規則違反級レベルです。それだけではないのです。総合力も高いと断言できます。

カバーが一昔前のようなカチカチな感じがしますが、打ってみるとそうでもないのです。強烈なスピンはかかりませんが、ボールを止めるだけなら十分すぎるスピン性能があります。飛ばすのが楽しくて大好きなゴルファーから、本格的なゴルフをしているけど飛ばしたいというゴルファーまで、“スリクソン -X-”でゴルフを充実できたと実感できるケースが増えそうです。

プロ仕様のスリクソンボールを使う面白さも理解できますが、“スリクソン -X-”は新しい提案をしているボールです。個人的には、ボールの表面がかなり傷に強くて、使っても使っても新品みたいだったことに好感を持ちました。OBや池などに行って、ロストしない限りは何ラウンドでも使えそうだと思いました。実は、多くの熱心なゴルファーにとって、長持ちすることも重要な要素なのです。

赤いパッケージを見たら…… 飛距離特化型ボール“スリクソン -X-”を試して欲しいみましょう。古くて新しい、いいとこ取りという意味がわかると思います。

スペック

スリクソン -X-

★発売日    2017年8月4日
★構造     飛距離追求型4ピース
★カバー    高反発アイオノマー薄カバー
★ディンプル  高弾道338スピードディンプル
★カラー    ホワイト、プレミアムホワイト
★価格     オープン価格

 

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