上手いアプローチを身につける!拾うゴルフを実現する練習法
- 2015.09.08
- 技術向上
豪快なスイングでぶっ飛ばすゴルフは気持ちがいいもの。ですが、結果的にピンそばに寄らずスコアは伸び悩みって事はないでしょうか。
小技が上手くなれば「拾うゴルフ」ができるのにって思う方のために、簡単にリカバリーができるようになる練習方法をご紹介します。
まず、アプローチの基本をおさらい
一口にアプローチと言っても、どのくらいの距離をさすのか微妙ですね。
道具(アイアン)で考えるとPW(ピッチングウェッジ)以下のクラブを使ってグリーンに乗せようとすればアプローチと言うことになるでしょうか。
もちろんAW(アプローチウェッジ)なんてクラブがあるくらいですから、ざっと100Y(ヤード)以下の飛距離であればアプローチショットと思っていいかもしれません。
もちろんプレイヤーによって違いはありますが、今回はスコアメイクのためのアプローチですから、残り50Y以内の短いショットを想定しています。
一般的にアプローチの打ち方は、フェアウェイとラフによって違います。それはスイングが違うのではなく、落ちた球の転がり方が違うと思ってください。
短い芝からだとしっかり逆回転をかけることができ「止まる球」を打つことが可能になります。一方でラフなどの長い芝からだと逆回転をかけることができずグリーン上で転がっていくケースが多くなります。
ですからポイント(落とす場所)が変わるわけです。
フェアウェイであれば多少離れていても距離感が合っていればピンそばに落とせばOKです。
しかし、ラフ(長い芝)からは距離と高さを計算して転がり具合を考えて落とすポイントを決めなければいけなくなります。また転がるときのラインも気にする必要があり難易度は高くなります。
スコアメイクを考えるなら、できるだけ短い芝のところにボールを運びたいものです。短い芝であればグリーンから多少離れていてもピンを狙えば転がりが少なくワンパット圏内にとどめることができます。
ですからアプローチは、フェアウェイやエプロン(グリーン手前の花道)からのショットがピンそばを狙える確率が高くなり、結果として手堅い拾うゴルフが可能となります。
自宅でできる!ハーフトップしない練習法
ここで大事なのは、ハーフトップ(フェイスの先端で当てる)もしくはダフり(ボールの手前の芝に打ちこむ)を避けること。
特に初心者の場合には苦労してカップを狙える位置につけたのに、肝心のアプローチで刃先に当たってホームランになったり、ザックリと手前に打ちこんでチョロ・・・ってことになります。この不安定なショットを直さないと「拾うゴルフ」つまりスコアメイクはできません。
そこでハーフトップをしないようしっかり打てる練習法をご案内しますので、ご自宅を練習場にして試してみてください。
まず床面にパンチカーペット(なるべく安物)を敷きます。
できれば硬い床材の上にホームセンターでカット売りのパンチカーペット(明るいベージュ系)で、90cm幅のものを50cm分購入します。
カーペットを半分(45cm幅)にして裏面に両面テープを貼ります。カーペットのおよそ中間(約22.5cm)に黒線を引き、20cm間隔で黒丸印をつけておきます。車庫内や室内の壁面(ボールが当たっても大丈夫な壁)に向かって打てるようカーペットを貼り付けます。
線上の黒丸すべてにボールを置き、あとは連続して打つだけです。床面が硬いのでクラブヘッドがボールの手前に当たるとソール部分が跳ね返ります。もちろん刃先に当たればハーフトップしますので、クリーンに打つことが要求されます。
この練習はボールを確実に捉える感覚を習得することが目的なので、距離感や方向性を学ぶことはできません。線上に置かれたボールを次々に打つことで、実践では安心してカップを狙うことができるよう身体に覚えさせるだけです。
アプローチの打ち方はストローク型のパッティングとまったく同じです。ダウンスイングで打ちこむのではなく、パッティングと同じように打つピッチ・エンド・ランを習得します。
この練習のコツは、ボールがいつもフェイスの同じ箇所に当たるように心掛けることです。そのためには振り幅を少なくして確実に当てることから始め、徐々に振り幅を広げていくようにします。フェイス面の上部にボールを当てるイメージを持つと、刃先がしっかりボールの下に入り良い角度で飛び出すようになります。
練習場で行う、ハーフトップしない練習法
自宅の練習で自分なりに「合格!」って思えるようになったら練習場に行きましょう。
練習場でも自宅と同じように打って感覚をつかんでから、アプローチ用のスイング練習を開始します。
最初は自宅練習と同じパッティングの延長線上のスイングを心がけます。少しずつ振り幅を広げて5時-7時の間隔でスイートスポットを意識した練習をします。身体が右に流れないようテイクバックに気をつけましょう。
これはすぐにクリアできるはずですから、振り幅を3時-9時に広げましょう。トップやダフリがあっても「パッティングのような感じ」で打つようにします。およそ1日の練習で確実に球を捉えるアプローチが身につくはずです。
もし振り幅を広げてトップやダフリが出るようなら、テイクバックで身体が右に流れていますので、両足を揃えて練習をすると身体のブレを修正することができます。
うまくいけば、わずか数日の練習で簡単に「拾うゴルフ」を身につけることができるはずです。
お試しあれ。