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ゴルフスイングの科学的改善!【手首と頭】が飛距離を劇的に変える理由とは?

『飛距離』はゴルファーにとって悲願とも言えるモノのひとつです。新しいドライバーが「飛ぶみたい」と聞けば多少高くても買い変えたり、コストがかかっても高い値段のボールを買ったりします。
ところが不思議なことに最初は飛んでいた「新兵器」のはずが、徐々に以前と同じ飛距離に戻っていき、やがて以前のクラブとまったく同じ飛距離になってしまいます。

今回はお金をかけずに、飛距離が徐々に伸びていく「飛ばすスイング改造」の練習方法についてご紹介します。

ボールの軌道の調節はインパクトの瞬間?

では最初にスイングとインパクトについてです。
上級者になるとスイングによってボールの軌道を打ち分けていますが、これは頭で考えて打っているわけではなく、練習による習熟度で身体が勝手に反応しているだけなのです。

左右の打ち分けやドローやフェードのような軌道も、インパクトの時にボールをコントロールしているように思えますよね。
ですが、実際には身体が反応しただけで、スイング中に「このポイントで…」と考えながらボールを打っているわけではありません。

インパクトの瞬間にボールとクラブフェイスが接触時間はわずか0.0005秒と言われています。しかもその内でインパクトの衝撃によってボールが潰れてフェイスにへばりついている時間が0.0002秒ですから、クラブフェイスでコントロールできるとしたら実質の時間はなんと0.0003秒しかないわけです。

この速さがどれほど短い時間なのかは分かると思います。
とても人間業で自由に操ることなどできないほどの短い時間ですし、なによりもスイングによってボールに影響を与えるほどの余裕は生まれないはずです。

ちなみにこの0.0003秒は世界中すべての子供にクリスマスプレゼントを配っているサンタクロースが、子供の家に滞在している時間だと計算した人がいます。
そんな神がかり的な瞬間を自由にコントロールすることなど人間には不可能なわけです。

だからこそインパクトまでのスイングが影響を与えていることになります。つまり科学的なスイングをおこなうためには、正しい理論を身体に覚えさせる練習を繰り返し、結果として頭で考えなくても自然に身体が反応してくれる感覚的なスイングが理想なわけです。

科学的なスイングをするには

では何を身体に覚え込ませると一番効果的なのでしょう。

ゴルフのスイングで重要なことは『再現性』だと言われていて、インパクトの時にボールの後ろにクラブフェイスをセットした状態に戻すことが一番良いとされています。
ここで重要なことは再現すべきのはフェイスの面や角度であって、スイングしているプレイヤーの格好ではないわけです。なかには最初に構えた格好と同じように戻ろうとしてゼンマイ仕掛けの人形が壊れたようにカクカクと動いて、力が入らずヘナチョコボールを打っている人がいます。

セットした状態からグリップを上げてトップからダウンスイングに移ると、腰の位置が落ちて右ひじは叩き込むようなイメージになります。平衡になっていたはず左右の肩もインパクトの時には左肩が上がった状態になっているはずです。この引っぱたくスイングには注意しなければいけない3つのポイントがあります。

ポイント1:コックをほどかないこと

飛距離が生まれるスイングでは、手首が甲側に折れる「コックがほどける」状態にならないことが大切です。そのためにはハンドファーストで手首を固定してスタンスを取りますが、意識していてもスイング中に手首が返ってしまうことがありますので、グローブを留めるマジックテープの内側にロングティを差しておきます。ダウンスイングで手首がほどけると手の甲にティの先が挿さるので必然的に身体がおぼえて修正できるわけです。

ポイント2:頭の位置を移動しないこと

スタンスの時に身体の中心より右サイドにある頭の位置は、インパクトまで動かさずに置いておくことです。そのためには背骨を中心に身体を捻転してもダメで、もちろん左の肩を回してもダメです。バックスイングでは右肩を後ろに引くと前のめりにならずに背骨がねじれ、必然的に頭の位置が変わらずに左肩が回ってスムーズにトップまで引き上げることができます。

ポイント3:右脚の内側を崩さないこと

ここは文字で書いても分らないので、読んでいる今でもいいから実践するしかありません。足裏のアウトサイドに5センチ程度の雑誌を挟み踏んで通常通りバックスイングをします。これだけで腰骨が外に流れずに回転することができ「壁」を感じることができるはずです。

 

この3つの感覚を身につけると、あとは毎日の練習でスイングスピードを上げていくだけです。

1キロの鉄と1キロの綿と同じ論理

インパクトの瞬間にいかに最速でヘッド滑らせるかが飛距離アップになります。最速でボールに強い衝撃をあえるためには、スイングで無駄にエネルギーを拡散しないようにすることが重要なのです。

インパクトの速度が同じであれば重いヘッドでも軽いヘッドでもボールの反発は同じですから飛距離にかわりはありません。当然ですがヘッドの重さがボールに加わることなどありえません。

いかにスイングが早くなったかを知る方法に『音』でチェックする方法があります。グリップをヘッドに持ち替えてスイングしてみると、身体の右半分で音が聞こえるはずですが、いわゆる「ヘッドの抜けがよくなる」と左半分で音が聞こえるようになります。左耳で音が聞こえたら確実にスイングが早くなっています。

頭で考えながらスイングをしてもインパクトの瞬間はアッと言う間に終わってしまいます。ましてスイング中に何かを考えたり修正しようしても対応することなどできないはずです。
『正しい飛ばし方』を理解し身体に浸み込ませるように練習を繰り返すことこそが上手くなる最短な方法なのです。

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