炎天下のラウンドは要注意!熱中症の原因・症状と対策方法
- 2016.07.14
- トピック
熱中症とは、暑さから引き起こされる体調不良の様々な症状をさします。
熱痙攣、熱疲労、熱失神、熱射病など、脱水症状から体温調節がうまくいかなくなったケースです。重症になると死に至ることもある怖い病気です。
熱中症になりやすい環境と症状
高温多湿の日、気温は28℃以上、湿度は70~80%以上の場合に、熱中症にかかりやすくなります。特に、前日があまり暑くなかった翌日に急に暑くなった場合が要注意です。
ゴルフの場合、ほとんどが炎天下でプレーするので、熱中症になりやすい環境です。また、屋外に限らず、屋内でも熱中症になることがあります。
ゴルフのプレー中に、めまい、立ちくらみ、筋肉がつる、汗が止まらないなどを感じたら、熱中症を疑いましょう。これらの軽い症状でも、だんだん重くなる可能性があります。
中程度になると、頭痛、吐き気、倦怠感があり、重症になると、失神、言葉の受け答えがおかしい、まっすぐ歩けない、高体温があります。
対処方法は?
軽い症状であっても、放置しておくと症状が進みます。「おかしい」と感じたら、水分と塩分を補給して、涼しい場所で休息を取りましょう。ゴルフのラウンド中であれば、木陰の風が通る場所を探して、無理をしないで休むのが肝心です。
中程度以上の症状があり、自分で水分補給ができない状況や歩行が危ない場合、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。熱中症は軽い症状をほおっておくと、急激に症状が進むので油断は禁物です。こまめに水分をとったり、休む必要があります。
ラウンド中の熱中症対策
まずラウンドする前にコップ1杯の水分をとります。これは塩分を含む、スポーツドリンクがベストです。スポーツドリンクの中には糖分も含まれる商品があるので、そのような商品は避けましょう。
さらに、途中で水分補給ができるように、ペットボトルやポットを用意します。各ホールごとに50~100ccぐらいを定期的に水分補給します。ノドがかわいてから、ではなく、計画的に水分をとるようにします。
塩分の入っていない真水を大量に摂取すると、血液中の塩分濃度が下がり、低ナトリウム血症を起こすことがあり、筋肉が痙攣しやすくなります。塩分を含んだ水分を選びましょう。
ランチでの冷えた生ビールは美味しく感じます。ただし、ビールには利尿作用があり、トイレに行きたくなって、体内の水分が失われます。ラウンド中のビールは避けましょう。
「どうしても、あれ(ビール)だけは止められない」という人は、さらにそれ以上の水分補給を心がけましょう。また、ビールの量も適度に抑え、飲んだ後の体調には十分注意する必要があります。
服装でも対策
炎天下の直射日光は危険です。なるべくツバの広い帽子を着用しましょう。通気性の良い服装がおすすめです。最近は吸汗速乾性の素材を用いたウェアがあります。
黒っぽい色は熱を吸収しますので、できるだけ白っぽい服装にします。また、濡らすだけで首筋を冷やすことができるタオルなどのグッズもあります。それらの熱中症対策用品も利用しましょう。
もちろん、ラウンド前の自分自身の体調管理が重要です。前夜の深酒、寝不足は禁物。朝食もしっかりとり、下痢や便秘、発熱、疲労などの自覚症状がある時は、ラウンドは避けるべきです。普段の体調管理も心がけましょう。
熱中症を軽く見ていると、深刻な状況になりかねません。ラウンドを控えていたら、体調に気を付け、ラウンド中も自分の症状に注意を払いましょう。
せっかくのゴルフ、楽しくラウンドするためにも、熱中症対策は必要です。