GOLFES

見つかる、楽しむ、あなたのゴルフライフ。

タイトリスト917シリーズは全ての挑戦を受けるために生まれた!

タイトリストのイメージは、奇をてらわずに伝統と信頼でゴルファーに応えるというのが一般的ですが、革新的な機能なども、タイトリストが採用することで定番になってきた歴史もあります。

糸巻きボールの時代が終わり、多重ソリッドボール時代になったのもプロV1が市場に出て評価されたことが決定的なきっかけになりましたし、メタルヘッドのドライバーがチタンヘッドになったのもタイトリストの採用が流れを加速させました。

“917シリーズ”は特徴がないという人もいます。調整機能も珍しくないですし、ヘッドのカラーも古めかしいということのようです。それは短絡的で残念な評価で、ハッキリ書きますが、大間違いです。

ドライバーの進化は最終段階にあるからこその完成型

“917シリーズ”のドライバーは2機種です。パッと見てわかることは、クラウンのカラーがブラックからグレーになったことです。タイガー・ウッズが愛し、チタンヘッドのドライバーが素材の主役になることを決定づけた名器“975D”を彷彿させます。

ヘッドのカラーは、色々なものが市場にあります。カラーなんてなんでも良いという人もいますし、単純に目立つとかカッコイイとこだわる人もいます。しかし、ヘッドカラーはメンタルに作用して打感などのイメージを激変させることがあるのです。

全く同じモデルの黒光りするメタリックブラック仕様のヘッドと渋く反射をしないマッドブラック仕様のヘッドを打ち比べたことがありますが、同じヘッドなのに前者は硬く弾く感じがして、後者はボールを潰して運んでいるような感じがしたのです。

科学的には、同じボールが出ているので、錯覚だといえますが、そもそも打感というのはそういうものです。さり気ないですけど、深層心理での好みが合っているクラブは、ゴルファーにとって機能を凌駕する結果を生み出す原動力になりうることは無視できません。

個人的には、グレー系のヘッドは安心できて、柔らかいイメージなので好感触でした。色々なカラーが試されているウッドクラブ市場において、タイトリストの現時点での正解がグレーのヘッドなのだと思われます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

重心の調整機能は当たり前になりつつあります。新しいモデルでは非搭載という新製品もある中で、“917シリーズ”においてタイトリスト史上初めて重心調整機能を採用しました。『SURE FIT CG』という名称です。

棒状のウェイトで調整します。2本が附属しています(1本は装着されて出荷)。同じ重さ(12g)で、片寄りがないニュートラルウェイトと片側を重くしたドロー・フェードウェイトの2本です。

別売りで、もっと詳細に重心を調整できるウェイトも発売されます。この部分もタイトリストらしい心配りです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

流石だと感心したのは、この棒状のウェイトを入れる部分です。ウェイト入れて蓋をする形なのですけど、その穴の位置が斜めに傾いています。これは知り尽くしている証なのです。

実際にクラブが動きながらボールと接するときに重心に影響するエネルギーの方向を考えると、フェースと平行になるのは不自然だからです。どの位置に、どのくらいの角度で、という研究は各メーカーがしていますが、“917シリーズ”のウェイトの位置は自信の回答なのだと感じました。

ソールを見ると調整機能の次に目がいくのが『アクティブ リコイル チャンネル 2.0』という溝です。形状は少し違いますが、同じようにフェアウェイウッドにも採用されている新しい機能です。

このようなソールの溝は各メーカーのウッドでも様々な形で採用されています。ヘッドがボールと接触したときにヘッドにかかるエネルギーを効率良く受け止める役割をしていて、もはや欠かせないものになりつつあります。わかりづらいものですけど、個人的には底力を発揮してくれるような気がして心強く感じます。

“917D2”です。ヘッド体積460cc、上から見た感じも大きく見えます。

元々今までのクラブでも、スピン量や打ち出しが適切だったゴルファーが安心して打てるように大きく変更したスペックがない定番的な仕上げになっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

“917D3”です。ヘッド体積440cc、やや小ぶり丸型のヘッドです。スピン量を減らすような内部構造になっていて、ボールを曲げやすい操作性もあるというのがセールストークになっています。

実は、諸事情で打つことができませんでしたが、目の前で何人かの知り合いが打っているのを確認はしました。“917D2”と“917D3”の両方で明らかにわかることがありました。打音です。

アメリカ市場では高音で大きく響く打音が飛びそうだということで好まれる傾向があります。日本市場は以前、金属音を嫌う傾向がありましたが、この10年ぐらいは極端でなければ受け入れるようになっています。

タイトリストの前モデルは、「打音が大きく、金属系の音がしすぎる」と嫌う人がいました。“917シリーズ”のドライバーは、響きすぎない締まった打音になっています。しかし、国内メーカーの打音よりは大きいと個人的には感じました。しかし、実際に打った人の評価はかなり違ったのです。口を揃えて、打音が軟らかいというのです。

打音は科学的に音量も大きさも響きも計測できますが、そのデータと人間が感じるものに差があることがよくあります。狭い室内で打つのと屋外で打つのでは違いますし、練習場の天井の材質などでも変わります。真相はわかりませんが、僕は最初に紹介したヘッドのカラーが影響していると考えました。五感の中で目から入ってくる情報は想像以上に影響するからです。

“917シリーズ”には特徴がないという意見は間違いだと書きました。2016年秋の段階で、現状でヘッドに使われている素材を使い、規制の範囲内で作られるドライバーは進化の最終段階に到達したといえます。少しでも先に飛ぶように、方向性が上がるように、できることは全てやり尽くしたのです。

だからこそ、現時点の完成型を示すことも大切なのです。熟練のゴルファーが使用するためのフラッグシップモデルは、余計な飾りではなく、しっかりとした中身を問われるのが正解なのです。

タイトリストの新製品サイクルは、昔ながらの2年です。他メーカーは1年サイクルですので“917シリーズ”は、通常の倍の数のライバルとしのぎを削る宿命にあります。1年後に出てくる新製品にも負けないために、完成型であることはマストなのです。

フェアウェイウッドには余裕が見える

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フェアウェイウッドは、“917F2”と“917F3”の2機種が発売されます。“917F2”はやや大きめのヘッドで、13.5度、15度、16.5度、18度、21度がラインアップされています。

フェアウェイウッドには、現在、二つの反する性能が求められています。グリーンを狙っていくクラブとして、飛ぶだけではなくスピンと高さで止められることを求められるのが一つ、もう一つはドライバーの次に飛ぶクラブとして徹底した飛距離性能が欲しいというものです。現在の飛ばしの条件は、低スピンがあるので、両立をするのは難しいのです。

“917F2”はグリーンを狙えるフェアウェイウッドとして作られています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

“917F3”は13.5度と15度のラインアップです。先程の両立できない問題を解決するために、止める機能より飛ばす機能を優先したことは安易に想像できます。飛ばすことに重きをおいたフェアウェイウッドは、スプーンだけで十分です。

例えば、スプーンを使うのがレイアップするときのティーショットだけだとすれば、“917F3”は気になる1本になるでしょう。想定をした上で、両者を構えてみると、“917F2”は平べったく安心してボールを上げられるように見えます。

“917F3”は小ぶりで攻撃的な感じに見えてくるのです。しかし、ヘッドだけを手にとって見比べてみると、そんなに大きな差があるようには見えないのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

『SURE FIT CG』というウェイトで重心調整機能はフェアウェイウッドにも搭載されています。フェアウェイウッドに附属するウェイトの重さは14gなのです。

ドライバー用は12gなので、少し重いウェイトで調整するのですが、この辺りもわかっていると思わせます。クラブが短くなり、ヘッドも小さくなるので、逆に調整する重さは大きくなるのは物理を持ち出すまでもなく、常識だからです。

ウッド系のクラブは、実際にコースで打ってみないとわからないことがたくさんあります。とはいえ、実際に手にして、構えて、「打ってみたい」と思わせるクラブは多くはありません。“917F2”と“917F3”は、迷いなく打ってみたいと思いました。

2016年の秋の新製品のフェアウェイウッドは、実はちょっとした異変が起きています。コースで使って見なければわからないものが多いのですけど、使ってみてわかる奇妙な感覚と現実は多くのゴルファーも経験すると推測します。タイトリストがそれを見越して、2機種を発売するのだとしたら凄いことです。近い将来に、他のメーカーのラインアップも同じようになるかもしれません。

“917シリーズ”の発売は2016年10月21日です。秋の新製品としてはかなり遅い発売日について、全てが揃ってから市場に出しても負けない余裕だととらえる人もいます。その真偽は不明ですが、“917シリーズ”には余裕を感じました。

スペック

“917D2”

★ロフト 8.5/9.5/10.5
★ヘッド体積 460cc
★発売日 2016年10月21日
★シャフト
Titleist Speeder 517(R/SR/S)1本/75,000円+税
★価格
Diamana BF(S)1本/97,000円+税
Speeder EVOLUTION 3(S)1本/97,000円+税 ←3の数字はローマ数字
Tour AD TP(S)1本/97,000円+税
ATTAS PUNCH(S)1本/97,000円+税

“917D3”

★ロフト 8.5/9.5/10.5
★ヘッド体積 440cc
★発売日 2016年10月21日
★シャフト
Titleist Speeder 517(R/SR/S)1本/75,000円+税
★価格
Diamana BF(S)1本/97,000円+税
Speeder EVOLUTION 3(S)1本/97,000円+税 ←3の数字はローマ数字
Tour AD TP(S)1本/97,000円+税
ATTAS PUNCH(S)1本/97,000円+税

“917F2”

★ロフト 13.5/15/16.5/18/21
★発売日 2016年10月21日
★シャフト
Titleist Speeder 517(R/SR/S)1本/43,000円+税
★価格
Diamana BF(S)1本/65,000円+税
Speeder EVOLUTION 3(S)1本/65,000円+税 ←3の数字はローマ数字
Tour AD TP(S)1本/65,000円+税
ATTAS PUNCH(S)1本/65,000円+税

“917F3”

★ロフト 13.5/15
★発売日 2016年10月21日
★シャフト
Titleist Speeder 517(R/SR/S)1本/43,000円+税
★価格
Diamana BF(S)1本/65,000円+税
Speeder EVOLUTION 3(S)1本/65,000円+税 ←3の数字はローマ数字
Tour AD TP(S)1本/65,000円+税
ATTAS PUNCH(S)1本/65,000円+税

 

関連記事