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10代目にしてなおXXIOは進化で飛ばす!

ダンロップスポーツが2017年12月9日に発売する“XXIO X ドライバー”(ゼクシオ テンと読みます)レギュラーモデルとMiyazaki Modelをコースに持ち込んでテストしてみました。

10代目になるXXIOのコンセプトは、「飛びの“芯食い体験”」です。ヘッドだけではなく、シャフトも含めて、どんなゴルファーでも芯に当たりやすくなる機能を搭載したのが“XXIO X”なのです。その証拠というわけではありませんが、ダンロップスポーツが総力を挙げて、シャフトのバリエーションが異なる3つのタイプの“XXIO X”を市場投入するのです。

今回は、レギュラーモデルのSシャフトとMiyazaki ModelのSシャフトをコースに持ち込んで打ってみました。

ゼクシオらしさとゼクシオらしくない部分の面白さ

 

“XXIO X ドライバー”のレギュラーモデルのヘッドは青です。レギュラーモデルは、ヘッドカラーが赤いドライバーも発売されて、こちらは『レッド』と呼び、青いほうは『ネイビー』と呼ぶそうです。

ゼクシオというブランドは高級感も重要なファクターです。所有することで得られる満足感を刺激するような美しいヘッドカラーです。強い太陽光に当たると青が強く見えて、暗いところだとネイビーブルーで落ち着いて見えます。

ヘッドは460ccの体積がありますが、ちょっと締まって小さめに見えます。少しフックフェースなのですが、そう見えないような工夫があり、あまり気になりません。それよりも、フェースで気になるのは、バルジが少ないことです。真っ平らに感じました。

 

レギュラーモデルのロフトは8.5度、9.5度、10.5度、11.5度があります。今回は10.5度を打ちました。

始めはレギュラーモデルです。素振りをしたときに、少し軽いと感じましたが、シャフトはそれなりにしっかりとしています。ヘッドスピード42m/秒だとちょうど良い感じです。

1発目から良いショットでした。高弾道でキャリーが伸びます。普段より2割ほど高く上がりましたが、吹き上がっている感じはしません。ややドローして左サイドのフェアウェイに行きました。飛距離は220ヤードで、飛距離が出るドライバーとしての性能の高さを感じました。

特徴的なことが2点あります。一つはボールをとらえにいく挙動です。9代目のゼクシオよりも、とらえにいく動きは抑えられていますが、Sシャフトでも、ややとらえる挙動はあります。オートマチックにドローを打つのには頼りになる特徴です。

もう一つは、打音です。大きくて、高音で、長く響く打音は、歴代のゼクシオから引き継いでいます。今回のラウンド中に、後ろの組がバッグを覗いて、新しいゼクシオを打っているのだと確認していました。こういうことは初めてでした。打音と豪快な弾道は周囲のゴルファーにもわかるということなのでしょう。

一般的なゴルファーの場合、実測距離で飛んでいるかどうかはあまり重要ではないような気がします。距離を正確に測ることはほとんどありませんし、それよりも飛んでいくボールを見ながら『飛んだ!』と実感できる体験のほうが記憶に残り、かつ、気分も良いからです。ゼクシオが不動の地位をブランドとして築いた秘密は、そういう数字にならない満足感をゴルファーに与え続けてきたことにあると思うのです。

気分良く、バシバシと“XXIO X ドライバー”のレギュラーモデルを打ちました。

最も飛んだホールで235ヤードでした。フェースの左右にスイートスポットが広がったということでしたが、全てで芯に当たってしまったので、それは検証できませんでした。

10.5度のロフトでの高弾道にはすぐに慣れますが、ちょっと気合を入れて振ると左に行きそうな不安は最後まで残りました。

レギュラータイプのシャフトの“XXIO X ドライバー”は、右に行くミスに悩んでいるゴルファー、高い弾道を打ちたいゴルファーに合っています。

今までのゼクシオを使っていたゴルファーには、少しドローの具合が小さくなったと感じるかもしれませんが、その場合はシャフトのフレックスを一つ下げると良いと思います。

毎ホール同じように再現性が高いボールを淡々と打ちながらプレーをするために10代目のゼクシオは開発されたのだろうと感じながら、ラウンドしました。

自分に合うゼクシオがあるということ

 

続いて、“XXIO X ドライバー”のMiyazaki Modelを打ちました。

Miyazakiシャフトは、元々は2009年に米ツアーで提供が始まってツアープロの間で大評判になったメイドインジャパンのシャフトです。ダンロップスポーツのシャフト工場が宮崎県にあることからつけられた名称は、その後、日本ツアーでも多くのプロが使用しています。

単純に硬さや重さだけではなく、詳細にトッププロ用にカスタマイズされたシャフトがMiyazakiシャフトなのですが、“XXIO X”では、専用に開発されたMiyazakiシャフトが装着されています。

 

“XXIO X ドライバー”のMiyazaki Modelのヘッドはブラックです。

ヘッドのカラーが違うだけで、中身はレギュラーモデルと何も変わらないそうです。しかし、ヘッドが黒いというだけで、構えるとかなり印象が変わります。人間の視覚とはそういうもので、ゴルフの面白さの何割かは、その曖昧な能力によって引き出されています。

黒いヘッドだとパワーが必要な感じがして、力が入ってしまうというゴルファーもいます。逆に集中しやすいから黒いヘッドが好きだというゴルファーもいます。色々な人がいますが、傾向として黒いヘッドは上級者に好まれるようです。

 

“XXIO X ドライバー”のMiyazaki Modelとレギュラーモデルを比べると、素振りでわかるのは重さです。Miyasaki Modelのほうが明らかに重いのですが、これはレギュラーモデルがかなり軽いからだと思われます。

シャフトそのものは、同じSということで、明確に硬く感じたりはしませんでした。振ってみるとMiyazaki Modelのほうが全体がしなる感じはします。ロフトは、8.5度、9.5度、10.5度がありますが、レギュラーモデルと同じ10.5度をお借りしました。

打ってみました。ハッキリとわかるのは、“XXIO X ドライバー”のMiyazaki Modelは遠慮なく振れるということです。ボールはほぼストレートの高弾道で飛んでいきました。飛距離は225ヤード。

高さもほとんど変わりませんが、明らかにボールをつかまえようという挙動は抑えられます。重さが適度にあるほうが振りやすいのは、個人的な好みですが、自由自在に打てて快適でした。最も飛んだホールは235ヤードでした。

シャフトも含めて芯に当てやすくなる特許を今回の“XXIO X”は、いくつか申請しているそうですが、Miyazakiシャフトでも自然にそうなるという機能は結果として有効なのだと実感しました。

“XXIO X”は、過去のゼクシオユーザーが買い替える需要だけではなく、今までゼクシオに興味がなかったゴルファーまで含めて、全ての人が自分に合うゼクシオを見つけられるように開発されたようです。

“XXIO X ドライバー”のMiyazaki Modelを打ちながら、つくづくテストして良かったと感じました。ゼクシオなんて、と敬遠してしまうには、もったいないほどの安心感があり、ちゃんと飛距離も出て、楽々とゴルフができるのです。

シャフト選びが大事というわけではなく、ヘッドの完成度も高いのです。

今回のラウンドでは、ヘッドスピードが37/秒で普段から男性用のクラブを使っている女性ゴルファーにも、レギュラーモデルのSシャフトの“XXIO X ドライバー”を打ってもらいました。

1発目から素晴らしいショットを連発しました。飛距離も彼女が使っている自分のドライバーより10ヤード程度飛んでいました。これは、ヘッドの完成度が高いことの証明だと思われます。

“XXIO X ドライバー”は2017年12月23日に、後発モデルとして、フィッティングを前提としたクラフトモデルも発売します。

そのドライバーも含めて、“XXIO X”には注目すべきだと断言します。

過去のゼクシオは、奇数の代のモデルは良いけど、偶数の代のモデルはあまり良くないという都市伝説があります。10代目の“XXIO X”は偶数なので、あまり期待できないと物知り顔をしていう人がいますが、百聞は一見にしかずです。

これでもかと進化を続けるゼクシオを是非打ってみてください。

スペック

XXIO X ドライバー レギュラーモデル

★発売日     2017年12月9日
★ロフト     8.5° 9.5° 10.5° 11.5°
★ヘッド体積   460cc
★ヘッドカラー  ネイビー レッド ※レッドは2017年12月16日発売
★シャフト    MP1000カーボンシャフト
★価格      80,000円+税

XXIO X Miyazaki Model

★発売日     2017年12月9日
★ロフト     8.5° 9.5° 10.5°
★ヘッド体積   460cc
★ヘッドカラー  ブラック
★シャフト    Miyazaki Waenaカーボンシャフト
★価格      80,000円+税

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