ゴルフコースってそもそもどんなもの?構成やタイプ別の特色など基本情報を知っておこう
日本全国各地にゴルフコースは、現在約2,400あるといわれますが、ひとつとして同じコースは存在しません。
一度はプレーしてみたい、名匠により設計された名コース、プロのトーナメントが開催されるような一流のコース、自然の地形そのままに「ゴルフは自然との闘い」であることを再認識させるコース、初心者に回りやすく誰でも受け入れてくれるコースなど。
今回は、ゴルフコースの構造や種類、特徴などのお話をしたいと思います。
ゴルフコースとは
そもそもゴルフコースとは、ゴルフを競技するために設けられた区域のことを言います。
1900年代に日本初の4ホールのコースが造られて以来、通常18ホール、パー72とする多くのゴルフ場が設計されてきました。
コースの構成は大きく、4区分されています。
1.ティーインググラウンド
ティーインググラウンドとは、1打目を打つスタート地点で、ティーアップ(ティーの上にボールを載せること)して打つことができます。
2.スルーザグリーン
スルーザグリーンとは、コース上のフェアウェイ(芝が短く刈りこまれている、ショットに適した区域)とラフ(フェアウェイを取り囲むようにある、芝生が長い状態の区域)からなっています。池やバンカーなどのハザードは、スルーザグリーンには含まれません。
3.ハザード
ハザードとは、コース上にある危険区域のことで、バンカー(砂の窪地)、ウォーターハザード(海、湖、池、側、溝、排水路など、水に関係する区域)、ラテラルウォーターハザード(コースに平行に流れる川など。救済措置が困難なウォーターハザード)があります。
4.グリーン
グリーンとは、カップ(ホール)が設置された区域で、この穴にボールを入れることがゴルフの最終目的です。
コース以外
そしてコースから外に出たために発生するペナルティのことをOBといい、白杭または白線で示されています。山や林の中などに入ってしまい、まともにボールを打つことができない箇所に設定されています。
この一連で、ボールがおかれた状況下によって最適なクラブを選び、カップまで運んでいくことを楽しみます。
更にゴルフを楽しくする仕掛けは、山岳、河川、湖沼など、その土地の風物と気象条件などがつくりだす、コースごとの個性を活かした設計であるいえます。
地形によって異なるコースのタイプ
特に定義はされていませんが、日本のコースでよく使われる分類は立地条件によるものといわれます。
丘陵コース
山中に作られ、山岳コースよりもなだらかなコース。適度なアップダウンがあり、斜面からのショットは余儀なくされるのも特長で、日本で最も多いタイプ。コース自体の傾斜が目に錯覚を起こさせる場合があるので、要注意といえます。
山岳コース
山の上や近くに作られ、アップダウンが激しいコース。フェアウェイが狭く、距離も短い傾向があるようです。国土の7割以上が山岳地帯の日本では、このタイプが少なくない。傾斜地のボールの打ち方がキモといえます。
林間コース
平野や扇状地などに広がる、林を切り開いてつくられたコース。比較的平坦で回りやすく、樹木が多くて趣があるといえます。
シーサイドコース
海沿いにつくられたコース。強い海風による影響を大きく受け、時に風がやむことなく吹き続けることがあるので、低い弾道で打つテクニックが必要となります。
河川敷コース
川沿いにあるコースで、フラットでビギナー向けといわれます。都心からの好アクセスや利用しやすい料金で、気軽に行きやすく、カジュアルにゴルフを楽しめるところが多いのもメリット。
地形以外で分類されるコース
地形特有の呼び方をする以外に、コース独自の特色での分類もあります。
トーナメントコース
プロのトーナメントが開催されるコース。規模とプロ相応の難易度を併せ持ち、戦略性を求められること必須。トーナメント中継を観てプロがどう攻めるか、技を対照的に観察できることも楽しみのひとつといえます。
チャンピオンシップコース
明確な細かい基準はないが、一般的に距離が長いコース。また、公式トーナメントを行うのにふさわしい、立派なコースといえそうです。
接待コース
クラブの雰囲気やメンテナンスがよく、施設も充実しているコース。その上、距離が短い、フェアウェイが広い、ラフが短い、OBが少ない等、コースが難しすぎず、接待に適したコースのことを総称します。
ゴルフ場の運営事情
コースそのものの分類のほかに、経営による分類があります。
メンバーシップコース
会員から集められた資金でゴルフ場の経営がされているコース。会員権を購入したメンバーは、グリーンフィーが安くなったり、優先的にラウンドができたり、コース主催のメンバーのみのコンペに出場できるなどの特典があります。
ビジターがプレーしたい場合は、会員の同伴・紹介が必要なこともあるが、最近はビジターであっても紹介なしにプレーできるコースも少なくないようです。
完全会員制をとっているゴルフ場は、名門と呼ばれるコースやトーナメントコースなど、一部のゴルフ場に限られているようですね。
パブリックコース
公営、民営で運営されているコース。経営はプレー代でまかなわれていて、日本のゴルフ場のうち、1割程度のようです。
最後に
実力や経験に合わせて、下調べをしたりTPOに合わせてコースを選んで、ラウンドを楽しみましょう!