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ゴルフのスコアの数え方と覚え方。もうこれで、いくつ打ったか迷いません。

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たった今、プレーしたホールなのに何打だったのか分からなくなる経験は、誰しもあると思います。

打った数を数えればいいだけなのに、OBや池に入ってトラブルになると、焦りまくって打数を数えられず、ホールアウトしてから指折り数える羽目に・・・なんて事も。

 

そこでまずは基本的なゴルフのスコアの数え方から、ルール上の打数の足し方、さらにはスコアを忘れないようにするためのちょっとしたコツまで、まとめてお教えしたいと思います。

レベル1 打った数を声に出して覚えよう

ゴルフの初心者はまず、自分の打った打数を単純に数えることを習慣にしましょう。

ラウンドデビューしたての頃は「スコアのことは気にしなくていいから」「あとで計算すればいいよ」という先輩プレーヤーの声に頷き、ただがむしゃらに打っていく方がいます。

しかし、最初に「打数を気にせず」打っていくことに慣れてしまうと、ある程度経験を重ねても「打数を気にせず」打ってしまいます。

スコアがまとまっているときは問題ありませんが、バンカートラブルなどで多く叩いてしまった場合、ホールアウトした後に「あれ?」となってしまうのです。

できれば、最初からスコアを数える練習をしましょう。

この時点では、ゴルフ用品を扱うショップなどで売っているゴルフ専用カウンターを使う事もいいと思います。

ですが、おすすめは、声に出して何打目なのかを確認する事です。

例えばショットを打つ前に「〇打目打ちます」と言ってから、打つことを習慣づけてみてください。

これは特に誰かに聞いてもらわなくても構いません。

声に出すことによって、自分の記憶の手助けをするのです。これは意外と効果があります。

いわば学校でのテスト前のギリギリになって、声を出しながら覚えるようなものですね。

慣れてくれば自然と声に出さなくても、頭の中でカウントを取ることができます。まずは、数を数えることに慣れましょう。

レベル2 ゴルフ用語を使ってスコアを考えよう

ゴルフはゴルフでしか使わないゴルフ用語がたくさんあります。スコアの数え方もまた然り。

ということで、基本的なスコア用語をおさらいします。

Par(パー)という考え方が大前提

ゴルフ場では、Par(パー)72といった表示がされていると思います。スコアカードで目にしますね。

これは、「ここのコースの規定打数は72打です」という意味です。

さらに1ホールごとにも規定打数が、Par3、Par4、Par5といったように決められています。

数が数えられるようになり、ゴルファーらしくなってきたら、パーを前提とした考え方でスコアを数えましょう

もちろん打数を純粋に数えてからですよ。

つまり、Par4のホールを4打でホールアウトすれば、あなたのそのホールのスコアは「パー」なのです。

ちなみにパーオンという言葉がありますが、これは、Parに2打マイナスした打数でグリーンオンした場合に使用します。

例えば、Par4のホールを2打でグリーンオンできたら、「このホールはパーオンできた」という事になります。

これは、パッティングを2打と想定しているためで、パーオンできれば、パーがとれる確率が高くなります。

パーオンを目指し、是非パーを取ってください。

パーを基準に打数をアンダー数(-1、-2)やオーバー数(+1、+2)で考えられるようになったら、あなたのゴルフはかなりレベルアップしていますよ。

パーに近いスコアには名前が付けてもらえる!

パーは目標であり、基準となるスコアですが、パーに近いスコアにはちゃんと名前があります。

打数と名前の呼び方は以下の通りです。

※Par3の第1打目がカップインした場合は、ホールインワンと呼びます。

パーより多い数は、

パー+1打=ボギー

パー+2打=ダブルボギー

パー+3打=トリプルボギー

と増えていきますが、一般的な表記ではこれ以上はありません。ただ、Par3で6打、Par4で8打、Par5で10打、と打った場合は、ダブルパーという言い方もします。

では、パーより少ない数はというと、

パー-1打=バーディー

パー-2打=イーグル

パー-3打=アルバトロス

になります。バーディー(小鳥)イーグル(鷲)アルバトロス(アホウドリ)とすべて鳥の名前になっています。なんだかかっこいいですよね。

憧れのバーディー・イーグルです。

「ナイスバーディー!」「ナイスイーグル!」って言われたいですよね。

その為には、まずは名前がついているスコアでホールアウトできるように頑張りましょう。

トーナメントで使うホールバイホールの表示マーク

これはおまけ知識ですが、プロのトーナメントでは様々なデータが公表されますが、その中に「ホールバイホール」があります。

一般的によく見る「リーダーズボード」は1ラウンドごとのスコアを競技日数に合わせて総合計したもので、いわゆる順位表です。

それに対して「ホールバイホール」は、1ホールごとのスコアを表示したもので、日本ツアー(JGTO、LPGA)は共に以下のような表示をしています。

スコア例

パー(-)
バーディー(〇)
イーグル(◎)
ボギー(△)
ダブルボギー(□)
※LPGAは他に、トリプルボギー(■)、アルバトロス(★)があります。

これは、直感的、視覚的にスコアが頭に入ってくるので、とても合理的ですね。

しかもリーダーズボードの並びで多くの選手と見比べたり、ホールの難易の傾向を見たりする際にも一目瞭然です。

まさに規定打数のパーを基準とした表示の良い例だと思います。

実は筆者は「ホールバイホール」を見るのが大好きなのです。

電車の時刻表を眺める感覚と似ていると思いますが、「ホールバイホール」を眺めていると〇や△が選手の心理を表しているようで、ホールごとの光景を想像してしまうのです。

ちなみに男子でダブルボギー、女子でトリプルボギー以上叩いた場合どうなるのかというと、(+3)(+4)と書いてありました。残念ながら、かなり悪目立ちになります。

さて、脱線しましたが、打数がカウントできるようになり、スコアの呼び方も覚えたら、次は混乱しやすいOBや池、ロストボールなどでのペナルティの足し方を解説したいと思います。

レベル3 ペナルティの付け方を理解しよう

初心者に限らず、アマチュアゴルファーがよく使うペナルティは、OB、ウォーターハザード(池や川)に入った時、ロストボールになった時だと思います。

仲間内のプライベートラウンドでプレーする際には、「今のは、なかったことにしていいよ」と見逃してくれるかもしれませんが、コンペなどに参加する場合はそうもいきません。

ここでは、簡単なルールのおさらいと、ペナルティの足し方に対する考え方をご説明します。

OBも池もロストもみんな1打罰です

ゴルフ新人

OBやボールが見つからなくてロストボール(紛失球)になった場合、1打の罰のもとに初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くでプレーすることができる(規則20-5)とあります。

この時に重要なのは、OBやロストボールになった球を、自らが打った事実は消えないという事です。

OBを打ってしまって同じ場所から打ち直すときに、OBになってしまったボールとともに、ボールを打った事実をも自分の記憶から消してしまう人がいます。

この考え方だと「OBは2打罰だよ」「あとから2打足せばいいんだよ」という誤った考え方になってしまいます。

もちろん結果、スコア上は同じになりますが、この考え方が、ペナルティの計算が混乱する大きな原因だと考えます。

さらにこの考え方は、1打目をOBにしてしまい打ち直す時に、自分がOBを打っておきながら「2打のペナルティの上に、同じ場所から打つから、もう3打目だ・・・」という非常にネガティブな思想になっています。

そうではなく、1打目のドライバーショットがOB(アウト・オブ・バウンズ)という、コースのプレー区域外に出てしまったのにもかかわらず、たった1打のペナルティで「もう1回そこから打っていいよ」という救済措置なのです。

ですから、OB・ロストボールなどは、1打罰だという事を頭に叩き込んでください。

そうすれば、ティーショットだけでなく、セカンドやサードショットでOBやロストボールになった場合でも、何回も連続でOBになった場合でも、簡単に打数が数えられます。

1つ例を挙げてみましょう。

「ティーショットは真っ直ぐで、フェアウェイへ。2打目のアイアンは右の林に入りOB。打ち直したが、またOB。再度打ち直したボールはナイスオンで、そこからパターは2パットでカップインしてホールアウト。」とします。

この場合、2打目がOBでしたから、ここで1打罰。次が4打目で、再度OB。またここで1打罰が加算され、次の6打目でナイスオン。2パットで計8打という計算です。

どこにボールが飛んで行こうが、自分の打った回数をきちんとカウントすれば、ペナルティ計算で迷うことはありません。

以上の点を是非、ペナルティの付け方の参考になさってください。

また、ウォーターハザードに入った場合ですが、基本的には考え方は変わりません。1打罰です。

ただし、OBやロストボールと違うのは、処置の選択があるという事だけです。

1.元の位置で打ち直す以外に、2.ボールがハザードのラインを最後に横切った地点とピンを結んだ後方線上 3.ボールがハザードのラインを最後に横切った地点から2クラブレングス以内(ラテラルウォーターハザードの場合)4.対岸のピンから等距離の2クラブレングス以内(ラテラルウォーターハザードの場合)が選択できます。

詳細な処置方法はここでは割愛させていただきますが、とりあえず1打罰さえ覚えておけば、スコアの数え方としてはOKです。

レベル4 スコアの数え方応用編

ゴルフの基礎的知識が身に付き、数え方が理解できたら、スコアアップを狙う応用編です。

それは、「コースマネジメントを意識してプレーする」です。

残りの距離の計算から、風や立地、ライの状態、ハザードの有無など様々な情報から、そのホールにおける自分の戦略を立てるのです。

その時のシミュレーションには必ず、このホールを〇打でまとめるという仮説を立てなくてはなりません。

それに沿ってショットの選択をするので、自然とスコアに対する意識が高まります。

つまり、無意識にスコアを数えている状態です。

コースマネジメントをすることによって、ゴルフのスコアは数えなくても数えています。

この状態まで持ってきたら、ゴルフスコアの数え方のレッスンは卒業です。

おわりに

ゴルフのスコアの覚え方から、数え方、スコアの名前、ペナルティの付け方、考え方をまとめてみましたが、いかがでしたか?

スマートに考えて、スマートにスコアの申告ができるようになりたいですね。

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