冬のバンカーショットはサンドウェッジじゃないほうがいい?!クラブは状況によって使い分けましょう
ゴルフは「いかに自然を味方にできるか」「いかに自然に逆らうことなく推進できるか」が問われるスポーツとも言われています。
ゴルフは季節によって、心がけておきたい要素・ポイントが変化してくるスポーツでもあるんですね。今回も、冬の季節ならではのゴルフ要素についてお話してみたいと思います。
今回は「冬のバンカー」について
冬のバンカーは固くて締まった砂に
バンカーの砂質はゴルフコースによって大きな違いがあります。ですから単純に傾向を決め付けるわけにはいきませんが、一般的な砂質のバンカーの場合、冬は固く締まりがちな傾向があります。
冬は寒さによって朝方は水分が氷へと変化しています。バンカー内の砂も表面的には変わりがないように見えて、砂の内部は水分が凍った状態となっているケースが多いんですね。場合によっては、バンカー内に霜柱がというケースもあったりします。
基本的に冬のバンカーは、底部が固く締まった状態となっていることを前提にして、プレーしておくことが必要です。
バンカーではサンドウェッジ(SW)という思い込みを捨てる
ゴルフという競技は最大で14本のクラブを活用することが許されています。しかも、それぞれのクラブは使用場所が限定されているわけではないんですね。
ドライバーはティーグラウンドだけで使用しなければいけないわけではありませんし、パターもグリーン上だけで使用しなければいけないわけでも無いのです。どのクラブをどんな場面で使用するかはプレーヤーの自由なんですね。
でも、バンカーに入るとボール状況を確かめることもなく、サンドウェッジ(SW)だけを持っていくという人も目にすることが多々あります。
バンカー内ではサンドウェッジ(SW)を使用するもの・・と思い込んでしまっていしまいがちということなんですね。
バンカーだからといってサンドウェッジを使用しなければいけいなわけではないのです。それどころかSWでは、不適切と思える状況も案外多く存在するもの。
そんな状況のひとつが「冬のバンカー」です。
サンドウェッジの特徴が邪魔をする?!
サンドウェッジはバンカー内から上手く脱出できるようにと開発されたクラブです。他のクラブと比較して最大の特徴となるのが「バンス」と呼ばれるウェッジのソール部分に設けられた出っ張りです。
このバンスが存在することによって、サンドウェッジのソールが砂深くには入りにくくなり、その結果上手くボールにコンタクトできることになるんですね。
ですから通常のバンカー状態であれば、バンスがしっかりと在るクラブ(SW)を使用したほうが良いことになります。
ただ、冬のバンカーは上に記したように「固く締まっている砂」となっているケースが多いもの。そんな状態のときには、このバンスが逆に邪魔者となってしまうんですね。
固く締まっている砂にクラブヘッドが弾かれやすくなってしまうのです。冬のバンカーに入れると、ホームランと呼ばれるトップ球が出やすくなるのも、この仕組みによるもの。
そこで、心がけておきたいのがサンドウェッジよりもバンスが小さい(バンス角度が小さい)アプローチウェッジ(AW)やピッチングウェッジ(PW)を活用する方法です。バンスの小さいサンドウェッジなども販売されていますので、そんなSWを活用するのも良いかもしれません。
「クラブは自然状況に応じて使い分けるもの」
これは冬季節のゴルフに限らず常に念頭にしておきたい要素です。あまり固定観念にはとらわれずに、自由な発想でプレーすることもゴルフの楽しみのひとつですからね。