ゴルフでアドレスを取るときに意識したい「利き足」の概念。傾斜時はどうするべきか
自分の特性を理解することが大切
ゴルフにおいて、最も重要なことは「自分の特性(個性)を活かす」ことだと考えます。
過去記事を読んでいただけるとわかると思いますが、基本的にどんな要素においても、相反する2つの要素が存在しています。
自分がどちらの特性を有しているかをまずは理解しておくことが大切なんですね。
簡単に言えば、「右手が利き手」の人もいれば、逆の「左手が利き手」の人もいるということ。
もしこの存在を無視して、「ボールを右手で投げなさい」と指導したところで、左利きの人にとっては、ボールを投げること自体がかなり困難なことになってしまうわけです。
「重心位置」「利き足」「利き目」など、人には相反している特性が多々存在しているもの。これらの特性を無視した指導や理論は、現実的なものとはなりにくいということをまずは認識しておいていただければと思います。
ゴルフスイングにおける「利き足」の意識
ゴルフのアドレスにおいて、重要な特性のひとつとなっているのが「利き足」の存在です。
といっても、この場合の利き足というのは、どちらの足が器用に動かせるかということではなく、「どちら側の足に主として体重をかけておくとスイングが安定するか」という意味です。
一般的には、平時のアドレス時の体重配分は「5:5(均等)」が良いと言われることが多いのですが、私は「5:5」の意識では、不安定なアドレスとなりやすいと考えています。
基本的に、先に記した自分の利き足側に、「6:4」またはもう少しだけ偏らせて「6.5:3.5」の割合で体重をかける意識を持つと安定感のあるアドレスが構築しやすいと思っています。
傾斜時に特に効果的な”利き足”の活用。
特に、自分の特性としての「利き足」を意識しておくと効果的なシチュエーションとなるのが、傾斜でのアドレスです。
以前は一律に「傾斜の低い側の足に体重をかける意識を持つ」ことが推奨されていましたが、現在は、例えば左足下がりの傾斜に対して、「左足に体重をかける意識」or「右足に体重をかける意識」の2つの方法があるといった形で選択肢が示されるようになりました。
私としてはさらに、どちらを選択すると良いのかということに対して、「利き足」という要素を重視すると良いと考えています。
ゴルフにおける利き足を見極めましょう!
ゴルフにおける、利き足を見極めるのは、難しいことではありません。練習場で、8番アイアンでのショットをする中で見極めてみていただければと思います。
まずは右足を後ろに引いた形で、左足に全体重をかけたアドレスを取ってみてください。その姿勢で8番アイアンを八分程度のスイングでショットしてみましょう。4、5球打ったら、今度は逆、つまり左足を引いて、右足に全体重を乗せたアドレスでアイアンショットということ。
やってみるとわかると思いますが、かならず打ちやすいと感じる側があるはずです。左足一本のアドレスが打ちやすいと感じたのであれば、「左利き足」。逆なら「右利き足」となります。
傾斜時は、利き足側に体重をかける意識を
「左足下がり」の傾斜であっても、「左足上がり」の傾斜であっても、基本的には自分の利き足に体重を主にかける意識でアドレスを行うと安定的なスイングに繋がります。
ただ、傾斜の度合がきついときには、利き足を上手く利用したアドレスが取りにくいかもしれません。
そんな時には原則無理をせずに、小さなスイングを心がけることとなります。