恋愛上手はゴルフ上手！？ゴルフ恋愛論｜アラサー女子がアメリカでプロゴルファー目指します！ Vol.5

“恋は盲目”とはよく言ったもので、本当に客観的視点はおろか、主観さえも失ってしまう。

ゴルフもそうだと思うのです。ゴルフはよく人生に例えられるけど、私は詩人的（中二病的）なところがあるので、今回は女子っぽく恋になぞらえて考えてみます。

自分が盲目だった時、それに気づけた時、それをどうしたかの体験談です。

成就させるには行動あるのみ

ゴルフが上手い人って、どんな人でしょう？ゴルフのことばかり考えている人でしょうか。

例えば「駅のホームで傘をスイングしているおじさん」は典型的な絵面ですが、私は学生のときからこんなことをしています。

「通勤・通学中 ヤードを歩測しながら歩く」
「どんな事柄もゴルフに結びつけて考え実践する」
「芝生を見ると何芝なのか、どのクラブで打つといいかなどを瞬時に分析する」

上手いのは「ゴルフのことを四六時中考えている人」ではなく、「上手くなる為に行動している人」です。その原動力として「思い」があるだけです。

例えばクラスに片思いの子ができたとしますよね。影でじっと見て憧れている、目で追っている、妄想している…。これは自分の中での思いを募らせるばかりで、相手に気持ちが一切伝わっていません。「四六時中考えている」だけでは意味がないのです。

では、例えば「あいさつしてみる」「恋愛マニュアル本を読んでみる」「友達に相談してみる」はどうでしょう？想いを成就させるために、行動していますよね？

そうやって少しずつでも行動するからこそ、進展があるのです。そして試行錯誤を繰り返すことです。

ゴルフが上手くなりたい、でもどうしていいかわからないから何もしていない、レッスンを受けたけどよくわからないから放置している、という人はいませんか？時間がないから練習できないとか言い訳していませんか？

それは恋人を喜ばせる方法がわからないから何もしていない、放置しているのと一緒です。時間がないからメールできないとか、言い訳するんじゃない！（怒）

しかし中には、行動に移しているのに成果が出てない、とぼやく人がいます。

「彼女（ゴルフ）のことをこんなに考えているのに、こんなに努力しているのに、なんで振り向いてくれないんだ！（上手くならないんだ！）」という人もいるかもしれません。

こういう男の人がいると、「あーわかってないなー」と思いますよね。（私は思います）

上手くいかない理由

1．努力が足りない
「努力が足りない」という言葉は、私は実はあまり好きではありません。長年、自分のゴルフが上手くならないのは練習が足りないからだ、私の努力不足だと思っていたからです。

それは次に挙げる2の理由に相当しますが、ここで言いたいのは「努力しているつもりでも行動に移せていない人」です。

2．努力の方向性・方法が間違っている
行動しているけど、やり方が間違っていては違う結果を招きます。

相手の立場になって考えましたか？思いを届かせたいあまりに、毎日何通ものメールや電話を入れていませんか？自作ラブソングと100本のバラの花束を贈ったりしていませんか？そういうのが好きな人もいれば、引いてしまう人もいます。

彼女が振り向かないのは、あなたの努力が足りないわけでも、思いが足りないわけでもありません。同じように、例えばあなたが、毎日プロのスイングを見て研究しているのに上達しないとしましょう。それは、参考にするプロの体格や筋力があなたに合っていないのかもしれません。

上手くいかなかったら、手段を変えてみてください。効率的に、自分にも相手にも負担なく良い関係が築ける方法を考えましょう。

（↑学生の頃のノート）

ゴルフ盲目だった自分の体験談

私はアメリカに来て、まず飛距離を上げなければ話にならないと思い、2年間はとにかくスイング改造と練習と飛距離アップを念頭に置いてやってきました。

けど2年経って、伸びた飛距離はせいぜい15ヤード。それも195→210yd程度ですから、まだまだ女子プロの平均に達していないわけです。

「こんなに頑張っているのに、なんで成果が出ないんだろう」と思って悶々とした時期を過ごしました。

3年目、もっと気楽に楽しくやってみようと思い、褒めて伸ばすタイプのアメリカ人コーチのもとでゴルフをするようになりました。これで上手くいくかと思いきや、そうでもありませんでした。

結局、何がきっかけで伸び始めたかというと、道具の変更とトレーニング強化でした。え、なんだそれだけのこと？と思うかもしれません。

私は身長159cm、体重は53kg、一般女性の普通かちょい筋肉多めくらいですが、アスリートとしては恵まれた体ではなく、特に上半身が華奢です。体を動かすことを本業にしようとしているのに、自分の体のことを全然知りませんでした。

スイングや体の使い方が頭の中ではわかっているのに、物理的、体力的にできないということがあったんです。これは自分にとって大きな発見でした。

約半年前からフィジカルセラピーを受け始め、体のことを少しずつでも理解できるようになって、筋力もついてきて、最近は230yd（トータル）まで飛ぶようになりました。

渡米して3年経ち、遠回りしましたが、ようやく「心・技・体」が整ってきたのを感じています。相変わらず試合での結果はまだ伴っていませんが、1人のプレーヤーとして、人間として、成長しているのを実感しています。

盲目にならない為に

私はこんなに好きなのに、こんなに頑張っているのに（こんなに練習しているのに）、こんなに…。

疑心暗鬼になり、自信がなくなり、自己嫌悪になり、するとパフォーマンスが落ちます。暗い人になってしまったら、余計に彼女（ゴルフの神様）は離れていくでしょう。

ゴルフも、アドレスで自信が持てなかったり、短いパットなのにカップに入る気がしない、なんていう時はありませんか？

悪い考えが悪い結果を呼ぶんです。悪循環ですね。「こんなに病」は先に述べたように、努力の仕方が間違っているだけなのに、思い詰めてしまっている場合が多いと思います。

逆に良いことを考えていると、良いことがやってきます。好循環です。実は捉え方の問題なのですが、自分に自信を持ち、落ち着いてプレーできるときこそ、良いスコアが待っているのです。

盲目になることは「百害あって一利なし」と言っても過言ではありません。それを知っているだけでも、そういう状態に陥ることへの予防になります。

盲目状態からの脱却

好循環に入るのは難しく、悪循環に入るのは簡単と思うかもしれません。でもそんなことはありません。

もし悪い感じがしてきたら、気分転換しましょう。自分が気持ちよくなることをしましょう。例えば彼女（ゴルフ）からちょっと離れて映画を見に行くとか、旅行に行くとか。彼女（ゴルフ）のことばかり考えていたら悩んでしまうというのであれば、一旦離れてみるのです。

まず第一に、距離を置いて客観的視点を取り戻すこと。第二に自分の意思を確認すること。第三に具体的行動を考えて実行すること。（ときに時間を置いて様子を見てみる、というのも戦略の1つになります）

最終的に「幸せになる」という目的が変わらなければ、対象や手段は変えてもいい。

恋愛に答えがないように、ゴルフにも答えはありません。沢山の指南書やアドバイスが世にありますが、現実世界では十人十色、いろんなカップルの付き合い方があります。自分に合う人も、合わない人もいます。

自分に合ったアプローチ法、自分に合った愛情表現をすること。この人は合わない！と思ったら、何かを潔く変えましょう。

例えばゴルフスイングも基本はありますが、プロのスイングを見てください。横峯さくらちゃんのトップや、バッバ・ワトソンの破茶滅茶なスイングは誰にも真似できません。

自分に合ったスイング、自分に合った練習法、自分に合ったコーチ、自分に合った考え方をすること。この方法は合わない！と思ったら、何かを潔く変えましょう。

まとめ・ゴルフの神様に愛される人になろう

恋愛もゴルフも、結局は人生も、自分を信じて進む！良い事を起こす為にポジティブでいる！

上手くいかなかったら、上手くいく方法を考えてまたトライする！そして上手くいかない時も自分を受け入れ、焦らずに自分を好きになってあげること！

そうやっていくうちに、意中の子からも、ゴルフの神様からも好かれる人間になるでしょう。

以上、失恋後の自分に言い聞かせているゴルフ恋愛論なのでした。

当面はゴルフに専念するぞ！と言っても、どうせ懲りずに恋しちゃうんだろうな、自分…