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ゴルフ初心者におすすめ!こうして打ちっぱなし練習デビュー!

かつて筆者はバブル時代、北海道のリゾートゴルフコースで若い女性4人組がスタートホールのティーグラウンドで新品のクラブセットの箱の包装をバリバリと破いている場面に遭遇したことがありました。ゾッとしたのはもちろん、とっさに「先にいかせてね」と笑顔でこの4人組をパスしました。

彼女達のプレーがどうだったかは知りませんが、その後でプレーしたくないタイプであったのは間違いないでしょう。

ゴルフ パッティング

想像してみてください。ゴルフというスポーツは、直径43ミリのボールをミドルホールで400ヤードとか600ヤード(約360mから500m以上)先にある、直径108ミリのカップに入れる競技です。野球のホームランでも飛距離は100m程度、もちろんファウルゾーン以外の外野スタンドのどこに打ち込んでもホームランです。

仮にゴルフコースでゴルフボールを手で投げてもそう簡単ではないのに、14本のクラブの小さなフェースに当てて、ボールを運ぶのです。かなり、技術的に難しい事と想像できるでしょう。

そのためにゴルフ初心者は打ちっぱなしの練習場で何千球、あるいは何万球と打ち込まないと、コースデビューはかないません。「そんなの面倒くさい」と思う人もいるでしょう。そんなあなたはゴルフの深遠な世界とは、残念ながら無縁にならざるを得ません。

何百年に渡って、たった108ミリのカップに向かったゴルフに関する名言・迷言が語られてきました。駅のホームでは、傘を使ってゴルフスイングをイメージする人がいます。夜の居酒屋では口角泡を飛ばし、ゴルフを語る人もいます。人生を通して付き合っていけるゴルフの世界を開けるには、まず打ちっぱなしの練習場の門をたたく必要があるのです。

打ちっぱなしの練習場は、決して敷居が高くはありません。ちょっとした利用方法のルール、マナーを守れば恐る必要はありません。初心者にとって一番のプレッシャーは、練習場で打ち込む他の人達です。ご高齢の方でも、ひょいとクラブを上げて造作無くボールを打つと、それこそ矢のようなストレートボールが次々放たれる光景を目にします。

「自分がくるべきところじゃないのかも」そう思ってしまうのは無理もありません。しかし、その高齢のおじさんでも初心者の時代はあったのです。練習場では周囲を気にしない、恥ずかしいと思わないことが鉄則です。
練習場には、屋外と屋内があります。屋外練習場は広いスペースにネットが張られ、奥まで200ヤードほどの距離があります。それに比べて、屋内練習場は打席からネットなどの奥まで5ヤード程度です。だったら、屋外の方がいいと思うでしょう。しかし、屋内には屋内のメリットがあります。それは後述します。

ゴルフ

屋外練習場は、打席が1階に横にズラッと並びます。2階、3階席がある大規模練習場もあります。階上の打席から打つと地面に達するまでの打球の飛距離が長くなるので、正確に何ヤード飛んだかわかりません。

コースのラウンドに慣れてくると、何番のアイアンで何ヤード飛ぶかの距離を把握することが重要なので、1階席の方が有利です。初心者の段階では2階、3階でも問題ありません。

できることなら、初めてでいきなり一人で練習場に行くのはあまりおすすめできません。練習場を使うルールは聞けばわかりますが、肝心の練習は初めから独学でなんとかなるものではありません。もちろん独学で上手くなる人もいますが、多くの場合、上達するまで回り道になることがほとんどです。ある程度の経験者と一緒に行くことがベターです。

ゴルフは自分のスイングがどうなっているか、本人には分かりにくいものです。タイガー・ウッズでさえ、スイングをチェックしてもらうためにコーチを必要としています。ゴルフ動画をいくら見ても、自分のスイングがその通りになっているかは自分で判断できません。それをチェックするには他人の目がどうしても必要です。
練習場に所属しているレッスンプロに基本の指導を頼むのが、一番正しいし早い方法です。あとは、それなりにローハンデの上級者に同行をお願いしましょう。

ここでちょっと注意したいのは、決して「教え魔」の人にお願いしないことです。そのためには、普段の生活ぶり、特におせっかい焼きの人はスルーしたほうが賢明です。

ゴルフは例え上級者でも、自分でスイングチェックする時に同時に、2箇所、3箇所はできないものです。もしあなたに「腰はこう」「腕はこう」「頭はこの位置で」と教える人は、申し訳ないながらご遠慮いただきます。これをいっぺんに修正するのは、上級者でも難しいのです。まず、初心者は基本的に一つずつ覚えていかないと、自分のものにできません。

今回の記事は初心者のスイング練習法には触れず、練習場活用法について紹介します。

ゴルフ練習場はこうして利用して練習します

練習場に入ると、受付、フロントがあります。一般的には、そこでパネルなどで表示されている打席を決めます。

端の方だと球が曲がった場合、ネットに当たり、球筋がわからないことがあります。なるべく中央付近の打席を選びます。両側を上級者にはさまれるかもしれませんが、ここは物怖じせず集中しましょう。

練習に必要なのは、グローブ、クラブ、靴です。服装は運動に適したものでかまいません。Tシャツ、ジーンズ、スニーカーでも問題ありません。

初めて何球か打つと、グリップする手に豆ができやすくなります。それを少しでも防ぐためにグローブは必須です。右打ちの人は左手用を用意します。打球が飛ぶ側の手用のグローブになります。寒い冬季であったり、手の肌に自信がない人は両手用グローブを用意します。

ゴルフ場をラウンドするためのゴルフクラブの上限は14本ですが、すべて練習する必要はありません。初心者であれば、ショートアイアンだけで十分です。7番から9番、ピッチングウェッジ。いきなりドライバーの練習は必要ありません。

もちろんパターもいりません。本当に初めてならば、この中の1本だけでも問題ありませんが、1本のクラブを打ち続けるのは飽きやすいので、2~3本くらいがおすすめです。クラブは練習場でレンタルもできます。

次にボールを購入します。カゴ単位で何十球かを買う場所と、あらかじめプリベイトカードで定められた球数を購入し、使った球数だけカードから差し引かれるやり方もあります。初心者の場合、1回で100球から150球程度の練習を目処にすればいいでしょう。1回で500球打つよりも、100球を5回練習したほうが上達します。

屋外練習場で陥りやすいミスがあります。自分の打球が落ちるまで見ることができるのですが、初心者の場合、打球を追ってしまいやすいため、ヘッドアップになりやすくなります。また、フック、スライスもすぐわかるため、あれこれ考えこんでしまい、スイングがよく分からなくなってしまう恐れもあります。

実は単純にクラブフェースでボールを捕らえる感覚を養うには、狭い屋内練習場の方がいいのです。屋外のほうが人気がありそうですが、例えば北海道の場合、冬季間はコースが閉鎖されます。初心者、初級者が早くうまくなるには、屋内練習場で冬場に打ち込むこと、と言われています。

狭い屋内でも、しっかりクラブフェースがボールを捉えられたかの感触、つまりスイートスポットに当たったかがわかるようになるのがその理由です。ボールが飛んだ距離、方向に惑わされない分、しっかり打感を養うことができるのです。できれば、屋内と屋外を上手に併用するのが上達のコツです。

なお、練習前には柔軟体操を必ずしましょう。普段使わない筋肉を使うことが多いので、思わぬ筋肉痛に襲われることがあります。

さあ、これでゴルフ練習場の利用&練習方法はバッチリ。あとは、ひたすらボールを打ち込んで、コースデビューを目指しましょう!

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