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オフシーズンの打ちっぱなしは屋外より屋内のほうが効果的!?

練習場は広い方がいい、という人が多いようです。「やっぱりドライバーショットが最後までまっすぐに飛ぶか、フェードかフックになるかが見えないと」と、250ヤードもある大型練習場が好まれるようです。

ところが、ある人たちは「20ヤードとか15ヤードしかない屋内練習場で打ち込むのが大事。特に初心者こそ屋内で打ちましょう」と言います。その人たちとは、北海道のシングルプレーヤーの方々です。

冬は完全に雪に覆われコースがクローズしてしまう北海道。とはいえ、その間クラブを持たないでいると、明らかに感が鈍ります。そこで打ちっぱなしでショットの感覚を磨くのですが、シングルプレーヤーズは屋内での打感を大事にします。まして、初心者が上手になるチャンス、とも言います。

屋外練習場では、どうしても自分の打ったボールの行方を見てしまいます。スライスになるか、引っ掛け気味になるかが、気になります。

特に初心者の場合、自然とヘッドアップになりがちで、スライス、引っ掛けの結果にとらわれがち。結果、「あっ、スライス」「引っ掛け」となっても、その根本的な原因は自分では分からず、小手先で調整しても結局スイングの向上にはつながりません。

屋内練習場では、せいぜい20ヤード先の的に当てます。「これじゃ、自分のボールがスライスなのか、フックなのかわからないじゃないか」と思う人もいるでしょう。ところが、室内でこそ養える技術があります。それは「打感」です。

野球にしてもテニスにしても、バットやラケットのスイートスポットにボールがあたると、ものすごい勢いでボールが飛んでいきますが、実際に打った本人には手で打った感触がほとんど無い経験がありませんか?

バットやラケットのスイートスポットはそこに当たったボールに最大の反発力を生む構造になっており、従って打った感覚が強くなくても、ボールには勢いが付くようになっています。ゴルフのクラブも同じです。

つまり、「屋内で打ち込む」とは、クラブのスイートスポットにボールを当てる感覚を養うことに集中できるのです。スポットを外して当てると重い打感になり、スポットに当たると軽い感覚で打てます。

屋外ではどうしても意識がボールの軌道に捕らわれてしまいます。結局、スイートスポットを外したためにスライスになったり、フックになってしまうのです。

屋内での打ち込みは、この基本的な打感を磨くことができるのです。慣れてくると、たった20ヤードしか離れていない的でも、「今のはスライスした」「引っ掛けた」が打っただけで分かってきます。

この感覚を養うことが、初心者にとって回り道をしないで上達する方法です。シングルプレーヤーにとっても、ボールを打つ感覚をチェックするのに最適なのです。

上級者は1日に500球も打ち込みます。初心者にとってそこまでは難しくても、200球ほど打ち込んでいくと、スイートスポットに当たったか、外したかが分かってきますよ。最初の内は、クラブを何本も持っていく必要はないでしょう。例えば、7番アイアンだけ、とか徐々にドライバーまでステップアップします。

どうですか。試しに室内で打ち込んでみませんか。春には見違えるスイングを身に付けることができますよ。

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