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良いコースは良いゴルフ場なのか?男女ゴルファーでこんなにも違う判定基準

「良いコース」とは、どんなコースでしょうか?

コースの良し悪しを決めるものは、プレーする18ホールのコースコンディションやレイアウト、戦略性の高さ、難易度などになります。

では、良いコースは=(イコール)良いゴルフ場なのでしょうか?

「ゴルフ場」という表現になると、そうしたコースの印象以外にもクラブハウス内のロッカー、フロント、レストラン(食事)、マスター室、練習場等の付帯施設、そしてなんといっても、サービスの提供も含めた総合力ということになりますね。

実は男性ゴルファーと女性ゴルファーでは、その判定の基準がかなり異なります。

男性ゴルファーは、“良いコースであること”を良いゴルフ場の最大条件に挙げますが、女性ゴルファーはそもそも良いコースの判定も異なる上に、良いゴルフ場であるための条件としてそれほど重要視していません。

では、それぞれどんな点を重視して「良いコース」「良いゴルフ場」と感じるのでしょうか?良いコース・良いゴルフ場の条件とは?を考えながら、比較してみたいと思います。

男性ゴルファーが考える良いコースとは?

男性ゴルファーが「良いコースだなぁ」と考えるとき、どんな条件が揃っているのでしょうか?多くの男性ゴルファーの傾向として、難しいコース=良いコースと考えることが挙げられます。ですから、まずはコースの難易度についてみてみましょう。

コースそのものの難易度を確認するのに有効なのは、コースレーティングや2014年から導入されている「スロープレーティング」と呼ばれるコースの難易度の指標数値です。

コースレーティングは各ゴルフ場のハンディキャップ算定の基準となる数値で、「71.2」などと表記してあると思います。ゴルフ場のフロントやマスター室に貼り出されていますので、チェックしてみてください。

概ね「72」を基準として、それ以上の数値であれば一般的に“難しいコース”と言えるでしょう。

※本来、コースレーティングは前述のようにハンディキャップ算定のための数値です。ですから、これを“良いコースの”判定に照らし合わせるのは好ましくないのですが、あくまでも傾向としてお伝えしています。

また、近年「スロープレーティング」という新しい難易度の指標も導入されているのですが、まだ浸透しているとは言い難いので、ここでは割愛させていただきます。

常にコースレーティングをチェックしているという方は、それほど多くはないと思います。しかし自分がプレーして思うようなスコアが出なかった場合、コースレーティングが高いと安心しますよね。

「そうかぁ、やっぱり難しいコースだったんだな」というような、自分に対する慰めになるのです。そして、難しいコースに対して“良いコース”という気持ちが湧いてきます。

こうした難易度の評価とともに重要視されるのが、当日のグリーンの速さです。自分の感覚よりグリーンが速いと若干緊張し、その時に「難しい」と感じます。そして、「それだけグリーンを仕上げているのだから良いコースだな」と判断するのです。

さらに重要なのは、コースのレイアウトです。自分が打ちたいところに必ずハザードや障害物があり、1打1打の戦略を迫られるようなコースに、ゴルファーは“しびれる”のです。また、著名なコース設計者のコースというのも、好奇心をそそる材料です。

そういったコースの罠を感じることでコースに対する攻略心が芽生え、それが「難しい」と感じると、自然と“良いコース”だと評価するのです。

また、トーナメントを開催しているコースや、名門と呼ばれるような歴史のあるコースなどにも、甘い判定で最初から“良いコース”と考えることもあります。憧れのような気持ちと、「トーナメントを開催するくらいなのだから戦略的な良いコースに違いない」という思いからですね。

要点をまとめますと、以下のような項目です。

①コースレーティングが高く、難しいコースだと認定されている。
②プレー当日のグリーンが速い。
③コースのレイアウトが戦略的(と感じる)。
④トーナメントを開催するコース・名門コースである。

以上の点を押さえつつ、且つ良く手入れされ、当日のコースコンディションが良好であれば、晴れて「良いコースだなぁ」と感じるのではないでしょうか?

このように、男性ゴルファーは難しいコースを自分が攻略する事にゴルフの醍醐味を感じます。ですから、コースの中の“難しい”に遭遇すると嬉しくなってしまうのです。
※自分が攻略しきれない程の高難度は望んでいません。

ゴルフのゲーム的要素を満たしつつ、素晴らしいコースコンディションに対して“良いゴルフ場認定”を行うと思ってください。

女性ゴルファーが考える良いコースとは?

次は女性ゴルファーです。女性ゴルファーは、男性ゴルファーほどコースの難易度にはこだわりません。何故なら、自分がそのコースの戦略通りにプレーできると思っていないからです。

男性にとって易しいコースでも女性にとってはタフな場合もありますし、またその逆もあります。要は“自分次第”なのです。ですから、客観的なコースの戦略性や難易には比較的無頓着です。しかし、あまりに難しくてスコアが悪くなると不機嫌になりますので、判定に影響がでることもあります。

では、どういった点が“良いコース”の判断になるのでしょうか?

それは、コースメンテナンスと気配りです。コースの樹木や芝、バンカーなどがきれいに手入れされているのは、高評価です。「こんなところにまで、手入れが行き届いている」事に感心するのです。

逆に気を付けたいのが、ティグランドです。特にレディースティがなおざりだと、一気に評価はダウンします。

レギュラーティはきれいでもレディースティは芝が生え放題だったり、とってつけたような簡素なティグランドだったりすると「女性はどうでもいいんだな」と感じるのです。また、カートの有無やトイレの清掃状態など、プレー中の快適さも重要なポイントです。

いかに気分よくゴルフが出来るか?出来るように気配りされているか?という点が、女性ゴルファーにとって“良いコース”の判定基準になると言えるでしょう。

良いゴルフ場に対する良いコースの判断の割合

良いコースと認定されたところで、次は“良いゴルフ場”です。

コースはゴルフ場の顔であり、メインですが、それがすべてではありません。では、どのくらいの割合で評価しているのでしょう?モデルケースを考えてみました。

男性ゴルファーの良いゴルフ場判断基準の割合

2016y02m20d_024919195

コース評価:55%
レストラン(食事):15%
施設の充実度:10%
フロント対応:5%
スタッフ(キャディ)接客:10%
料金(コストパフォーマンス):5%
合計:100%

これはあくまでも経験を踏まえての想像ですが、だいたいこのような感じになるのではないでしょうか?

男性ゴルファーは、“良いコース”に対してかなり高い評価を与えます。ですから、“良いゴルフ場”判定をする際に大きな比率を占めるでしょう。

このことから、“良いコース≒良いゴルフ場”という図式が成り立つのではないでしょうか?
※≒(ニアイコールの意・全くイコールではないけれど近い関係ではある)

もちろん、フロントやキャディ接客が不満足であれば評価は下がりますので、「コースは良くてもサービスがなぁ…」ということもあり得ます。それでもかなりの確率で「良いコースは良いゴルフ場」だと評価します。

では、次は女性ゴルファーの場合を見てみます。

女性ゴルファーの良いゴルフ場の判断基準の割合

2016y02m20d_024933555

コース評価:30%
レストラン(食事):30%
施設の充実度:20%
フロント対応:5%
スタッフ(キャディ)接客:5%
料金(コストパフォーマンス):10%
合計:100%

全体的に、コースよりもクラブハウス施設内の設備やサービスに重点が置かれています。もちろんゴルフ場内のコースが素晴らしいことも欠かせませんが、それよりもロッカーや浴室の充実、レストランでの食事に厳しい目が向けられるのです。浴場のアメニティのチェックも外せません。

また、食事に関していえば、男性は美味しくて安ければ高評価を与えると思いますが、女性の場合はさらにそのレストランの雰囲気や食事の盛り付けなどにも何気なくジャッジを加えています。

最近は女性向けのメニューやサービスを前面に打ち出しているゴルフ場がありますが、まさにそんなゴルフ場は、女性ゴルファーの高評価を得られるのです。

このように、女性ゴルファーは総合的なサービスに対して“良いゴルフ場”の評価を与えます。フロントやスタッフ(キャディ)接客に対して比率が少ないのは、もともと女性に対して接客に若干の優遇が感じられるので、低くても問題ないからです。

これは、ゴルフ場というゴルフをプレーする場であっても変わりません。ですから、女性ゴルファーの場合は“良いコース≠良いゴルフ場”になります。
※≠(ノットイコールの意・イコールではないという事)

ゴルフ場で同じようにプレーして、同じように過ごしていても、重要視する点が違うということがお分かりいただけたでしょうか?

最後に

男性ゴルファーと女性ゴルファーにとっての「良いコース」「良いゴルフ場」とは何か?について考えてみましたが、いかがでしたでしょうか?

これはほんの一例にすぎませんが、男性と女性の視点はゴルフ場の中でも異なるということがお分かりいただけたと思います。

もし女性と一緒のゴルフの予定があった時、女性目線の評価を思い出してみてください。コース選びの参考になるのと同時に、ゴルフ場で何に対して不満を持っているのかが少しだけ理解でき、いつもより機嫌よくゴルフを楽しんでもらえるかもしれませんよ。

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