ゴルフの魅力のひとつは、始める時期を選ばず、比較的高齢になってからでも続けられ、あらゆる世代・性別の人にも親しみやすいスポーツであること、といえます。

そして、ゴルフが他のスポーツと異なる大きな点は、ゴルフにはハンディキャップがあり、誰もが同じステージで同等に競い合えるという点です。
つまり、ハンデを設けることで、技量の異なるプレーヤー同士が公平な基準で競い合い、ゴルフをより楽しめるようになるのです。極端にいえば、コースデビューの初心者でも優勝できる可能性が生まれるというわけです。

コンペに出るなら知っておきたい「ハンデ」のこと

ゴルフを始めてまずすることといえば、練習場などでの練習です。
ストイックに打ち込むことが好きで、一途に練習に励む、という人もいるかもしれません。しかしゴルファーの多くは、練習場である程度ショットやパットがさまになってくると、コースでプレーしてみたいと思うものですよね。

実際のコースでさまざまなシチュエーションのもと、いろいろなゴルファーとともにラウンド経験を重ねることで、確実にレベルアップすsることができます。

コースを回るには、4人1組で回るのが一般的なので、友人や家族とのプライベートのラウンドもあるでしょうし、コンペに参加するという方法もあります。

仕事関係やゴルフ場や練習場のメンバーが参加できるコンペ、ゴルフ場主催のオープンコンペ(参加費を払えばだれでも参加できるのが一般的)など、周りを見回すと様々な競技会が行われています。
ゴルフ友達を3人見つけることが難しい場合は、こういったコンペを探して参加してみるのも手っ取り早い方法です。

そしてコンペでは、技量のみならず年齢、性別の異なるゴルファー同士が、同一条件で勝敗を競うので、ハンデがつきものです。

ハンディキャップとは

本来、実力でパープレー、アンダーパーのスコアでラウンドできるのが理想的ですが、アマチュアにとってはなかなか思うようにプレーできないのが現実です。月イチゴルファーならなおのこと、意識すればするほど、思い通りにいかないものです。

ハンデのシステムとは、それぞれの実力に応じてハンデの数値を与え、競技が終了したらグロススコア(総打数)からその数値を差し引いたネットスコアで、順位を決定するものです。

初心者やなかなかスコアアップが叶わないゴルファーにとって、コンペに参加してグロスで勝負しても毎度下位では面白味に欠けるし、モチベーションが下がってしまうことも。ですが、ハンデを採用することによって、参加した誰にでも優勝や上位になるチャンスがあり、互角に戦えることは、ゴルフならではの公正な考え方といえます。

プロのトーナメントやアマチュアの公式戦などを除き、ゴルフ競技ではプレーヤーそれぞれの技量に応じたハンデをつけて勝敗を競うのがほとんどです。
アマチュアゴルファーにとって、ハンデはゴルフの実力を評価し、その時の腕前を示す尺度として与えられます。

上級者で、ハンデがひと桁台の人は「シングルプレーヤー」、中でもハンデ5以下の人を「片手シングル」などと呼び、なかなかスコアが伸びないゴルファーにとって憧れの存在です。
また、ハンデがゼロの人を「スクラッチプレーヤー」といい、実力はプロとほとんど変わらない腕前で、ゴルフ仲間からは、ほぼ神扱いされるレベルといえます。

さらに、スクラッチを上回る実力は、超難関コースをアンダーパーで回ることができる、トッププロの域。彼らにおいてはプラスハンデとなり、ツアープロにおいては+4から+6というのがおおよそのハンデとされるようです。

ハンデの種類

ハンデは、大きくふたつの種類があります。

ひとつは、JGAの規定に基づいて査定されたハンデで、日本で唯一のオフィシャルハンディキャップ。公式に発行されるもので、ハンデの数値が標準化されているため、他のゴルファーとの公正な比較も可能です。

もうひとつは、プライベートハンデと呼ばれる、略式のハンディキャップで、オフィシャルハンデを持たない人がコンペに参加するときに用いるものです。

オフィシャルハンデ

公式のハンデを取得するには、まず規定の組織・団体のいずれかに所属し、その上でゴルフ規則の本質に従って、JGA/USGAコースレーティング及びスロープレーティングがあるコースでラウンドしたスコアカードを提出します。

ハンデの査定には、常に最新のスコアカード10枚を提出し、最低2年間に10枚以上のスコアカードが必要とされます。提出したスコアカードは算出基準をもとに査定されて、「JGAハンディキャップ証明書」が発行されます。

このハンデを取得すると、ゴルフ選手権競技(公式戦)に参加する際の基準として利用できるので、競技ゴルファーにとってマストアイテムといえます。

提出するスコアカードは、ゴルフ規則の本質に従ってプレーしたスコアとなるので、ある程度のラウンド経験が必要となるため、初心者や一定レベルに達していない人にとっては少々敷居が高く感じるものかもしれません。

略式ハンデ

初心者や公式ハンデを持っていない人がコンペなどに出場する場合は、略式ハンデでプレーすることになります。

算出方法はいくつかあり、「ペリア方式」「新ペリア(ダブルペリア)方式」「新新ペリア方式」がよく聞かれるかと思います。
18ホールの中からプレーヤーに公表せず、ハンデ算出用に選定された「隠しホール」のスコア合計からハンデを算出するもので、それぞれの違いは基準のホール数と掛け率です。

ペリア方式では、隠しホール6(OUT/IN各3)ホール、パー24を設定、スコア合計を3倍してハンデを算出します。
新ペリア方式では、隠しホール12(OUT/IN各6)ホール、パー48、合計を1.5倍。
新新ペリア方式では、隠しホール9ホール、パー36、合計を2倍。

現在、最もポピュラーなのが新ペリア方式です。
具体的には、パーの合計が48となる12ホール(OUTとINから6ホールずつ)を選び、プレー終了後、その12ホールのスコア合計を1.5倍して、そのコースのパー(通常72)を引きます。さらに、その数に0.8を掛けた数字をハンデとする方法です。

(例)隠しホールの合計打数が65だった場合、以下の計算によりハンデは20.4
(65×1.5-72)×0.8=20.4

隠しホールで大たたきしても、隠しホールでないところで少なく打つとネットスコア(グロスからハンデを差し引いたスコア)が上がることになります(そもそも隠しホールがどこなのかがわからないので、狙いは定められないのですが)。

それを踏まえて、それぞれの特色をいうと…

ペリア方式の場合、運の要素が大きいといえます。
18ホール中6ホールのみがハンデの算出対象になるので、この隠しホールで大たたきしていればハンデをたくさんもらえることになります。
全ホールボギーで90のスコアより、隠しホールでダブルボギー、トリプルボギーを叩いた90の方が、ハンデを多くもらえ、上位に食い込む可能性が出てくるのです。
ある意味、ギャンブル性が高いとも言いますが、コースデビューの初心者でも、たまたま隠しホールにハマってシングルゴルファーと渡り合い、表彰式が盛り上がる楽しみもあります。

新ペリア方式の場合、18ホール中の12ホール、つまりほとんどのホールが算出対象なので、だいたいは実力通りの結果になります。
真摯に取り組むゴルファー心理としては、実力、頑張りや真剣勝負などの成果が求められるので、この方式がもっとも採用される理由といえるのではないでしょうか。

新新ペリア方式は、上記ふたつの折衷案といったところですね。

ですから、たとえば月例会などでは新ペリア方式、年に一度の親睦コンペや初心者が多いコンペでは、お祭り的な雰囲気を楽しめるペリア方式を採用するなど、参加者の腕前を考慮しながら方式を決めると面白味が増しそうです。

最後に

公式ハンデを取得する際には、スコアカードが必須要素となります。そして、スコアカードを書くことは、弱点克服、強みの強化にも非常に有効です。
いずれは公式ハンデを取得して、ゴルフの枠を広げることもゴルファーとしての楽しみのひとつといえるのではないでしょうか。