ドライバーとアイアンの打ち方の違いとは!?
ゴルフをすると、必ずぶつかると言っても過言ではない疑問。
ドライバーとアイアンの打ち方は違うのだろうか?
コースに行った時、ドライバーは良いのにアイアンが悪い。
アイアンは良いのにドライバーが悪い。よく聞く話です。
長さも形状も大きく異なるドライバーとアイアン。
正しい違いが分かっていれば今のレベルのままでもスコアが変わるかもしれない!?
結論から言うと、「スイングは同じ」。
スイングは・・・?
では、何が違うのでしょうか。
■目的が違う
ドライバーとアイアンというクラブのそれぞれの目的の違いについて考えてみます。
まず、ドライバー。
ドライバーというクラブの目的は何でしょうか。
ルール上限の14本の中で一番飛距離を出すことができるクラブであるということ。
基本的にはティーショットでしか使わないクラブであるということ。
その目的はできるだけ遠くに飛ばすこと。
飛距離を出すこと。飛距離を稼ぐこと。
もちろん、OBやラフ・バンカーといったハザードは避けていかなければなりませんが、狙っていく場所はコース内の広いフェアウェイです。
ではアイアンはどうでしょうか。
アイアンというクラブの目的は何か。
番手毎に自分の決まった距離があるクラブであるということ。
その最大の目的は、グリーンを狙うこと。
グリーンを狙う際に、飛びすぎてもいけないし、飛ばなさすぎてもいけません。
決まった距離と方向性が求められるクラブです。
それはグリーン以外を狙う時でも同様で、決まった距離を「刻む」とき、ラフなどから「脱出」するとき、そういった場合も狙いを明確にして打つクラブです。
ということで、ドライバーとアイアンでは目的が大きく違います。
■打つ場所が違う
ドライバーというクラブは基本「ティーグラウンド」でしか使用しないクラブです。
ティーアップをして、平らな地面から打てるクラブです。
練習場と最も近い状態で打てるクラブです。
例外としてフェアウェイやラフからでも打つ「直ドラ(じかどら)」と呼ばれるショットに用いられる場合もありますが、一部のプロゴルファーや一部の上級者のみが用いる手段であって、間違っても初心者が試すものではありません。ミスを覚悟の一か八かのショットになってしまいます。
アイアンもパー3などのティーショットで使用する場面もありますが、多くはセカンドショット以降のフェアウェイやラフといった地面から直接打つクラブです。
もちろんティーアップはしないし、地面が平らとは限りません。
バンカーから打つ場合もあれば、アプローチに使用する場合もあります。
ということで、ドライバーとアイアンでは打つ場所が大きく違います。
■構え(アドレス)が違う
ドライバーとアイアンはクラブの形状が違うことと、目的と打つ場所が違うということから、一番大きく違う部分は、「構え(=アドレス)」です。
ドライバーはティーアップして打つことから、全てのクラブの中で一番左にボールをセットします(右利きの場合)。
対してアイアンは番手にもよりますが、真ん中からやや左の間にボールをセットします。
ボールをセットする位置は何を意味しているかというと、インパクトにおける「最下点」の位置です。
ドライバーのインパクトは最下点を過ぎた位置。
アイアンのインパクトは最下点よりやや手前の位置。
その結果、ドライバーはアッパー軌道となり、アイアンはダウンブロー軌道となります。
これがボールをセットする位置の違いであり、同じスイングをしてもボールに当たるタイミングが違うことになります。
そして、クラブの長さの違いから、構えた時の体の「前傾角度」が違います。
前傾角度の違いにより、同じスイングをしても、トップの位置が変わり、ドライバーはフラットな軌道となり、アイアンはアップライトな軌道となります。
また、ドライバーは飛距離を目的としているクラブであることからスタンスが一番広くなります。
対してアイアンは決まった距離と方向性を目的としたクラブであることからドライバーに比べ、スタンスが狭くなります。
アイアンに関しては、先に述べた打つ場所が違うという点で、ドライバー以上に、より多種多様な構えを要求されるクラブです。
傾斜地であればボールの位置を変えたり、前傾角度を変えたり、グリップを短く持ったりと、状況に応じて臨機応変に対応しなければならないクラブです。
とうことで、ドライバーとアイアンでは構え(アドレス)が大きく違います。
■まとめ
ドライバーとアイアンの打ち方の違いとして、基本的なスイングの動きに違いはありません。
クラブの目的や打つ場所、そして構え(アドレス)の違いにより、「結果的にスイングが違っている」だけです。
そして、それらの違いで意識やイメージが多少変化していきます。ドライバーにはドライバーの意識やイメージを持ち、アイアンにはアイアンのイメージや意識を持つ。クラブに応じた役割を考えます。
それが結果的にスイングに変化をもたらすだけであって自分のスイングそのものをクラブごとに変えていく必要はありません。
上達する為には練習やレッスンは必要ですが間違った知識や方法で練習しても遠回りとなってしまいます。
クラブごとに違うスイングを身につけなければならないとなると、ただでさえ難しいゴルフがとてつもなく難しく、楽しむこと自体も困難となり、一部の超アスリートだけのスポーツになってしまいかねないわけです。
正しい知識と正しい構えを身につけ、自分に合ったクラブを使用することがゴルフを楽しむこと、そして上達していく近道です。