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ブッシュネル A1スロープジョルト オリーブを使い倒しレビュー ゴルフレーザー距離計使用経験豊富な編集スタッフ3名が辛口評価!

ゴルフェス編集部スタッフが、最新のゴルフレーザー距離計の人気モデルを実際のラウンドで使用して、特徴や⾧所、短所を詳細にレポートします。 今回は、ブッシュネルの超小型モデルブッシュネル A1スロープジョルト オリーブを深掘りレポートします。メーカー提供なしでゴルフェス編集部の予算で全て購入したので忖度なしのガチ評価です。メーカー情報だけではわからないここだけの情報満載!買う前に必ずチェックしましょう!

人気モデルをラウンドテスト!ゴルフェス記者が徹底辛口評価!

ラウンドテスト!ゴルフェス記者が徹底辛口評価! 知られていない欠点も明らかに!

 

米国PGAプロで最も高い使用率を誇るゴルフレーザー距離計の最大手メーカーであるブッシュネル。米国のアウトドア光学製品メーカー。アメリカ製品らしい無骨で大きなサイズのレーザー距離計を特徴としていたが、2022年に超小型モデルのA1スロープジョルトをリリース。機能は限定されるが最大計測距離は他モデル同様に1300ヤード。従来のA1スロープジョルトは直線距離のみを表示するモードがなかったためルール不適合だったが、このオリーブはルール適合モードを装備した。

ブッシュネル ピンシーカー A1スロープジョルト

ブッシュネル超小型モデルがルール対応、シンプル機能!

【編集部 A 記者】ブッシュネルの超小型モデルA1スロープジョルト。ブッシュネルのフラッグシップモデルピンシーカープロX3プラスジョルトの重さ340gに対しA1スロープジョルトは139g、サイズも45×120×82mmに対36×95×60mmと1/3近くに小型化しました。ブッシュネルのイメージを変える製品ですね。EENOUR SILLAID VM2などともほとんど同じサイズです。

【編集部 B 記者】A1スロープジョルトは24年にオレンジ、白、グレーのボディのボディーカラーでリリースされましたが、このモデルも、その後に女性向けにマロン色でリリースされA1スロープジョルト マロンも、直線距離のみを計測するルール適合モードがないため、ルール非対応モデルでしたが、このモデルでは、スロープのON/OFF切り替え機能を搭載してルール適合となり競技でも使用できるようになりました。

【編集部 C 記者】超小型とは言え、3、4万円する製品なのにルール不適合というのはなぜ?と思っていましたが、やっとルール適合になりましたね。オレンジやマロンを使っている人は注意してください。ルール違反で失格になりますよ(笑)。

【A記者】見た目は、プラスチックで今までのゴツいイメージのブッシュネルの製品とは違います。他社がレザーやアルミの質感のボディが多い中、あえてプラチックにしてラインナップの中の位置付けを明確にしている感じですね。ブッシュネルとしては、従来の製品は上級者やアスリートをターゲットにしているようでしたが、この製品は初級者、中級者をターゲットにしているのでしょうね。

【B 記者】ファインダー内のディスプレーはモノクロLCDですね。今回比較した3つの製品はどれもカラーOLEDです。例えば、EENOUR SILLAID VM2はカラーOLEDで下のグレードのVM1はモノクロLCDです。他の3つの製品は明るくて見やすいのに比べると、古くからあるモノクロLCDなのでひとランク下ということでしょうか。それにLCDに表示される文字が小さく細めなのでもう少し大きく太く表示してほしいところです。

【A 記者】ブッシュネルは他のモデルもOLEDに対応できていません。ピンシーカープロX3プラスジョルトなどはLCDの赤色切り替えとファインダーの外側ふちにロックオンを示す赤いリングを表示しますが、モノクロLCDのモデルが多いです。

【C記者】ファインダー内の表示内容はとてもシンプルですね。スロープOFFの時は、そっけないほどです。スロープONの時は傾斜を%で表示し、直線距離と打つべき距離を表示します。他のモデルと比較するとシンプルそのものという感じです。

 

ブッシュネル A1スロープジョルト

引用元:ブッシュネルゴルフホームページ

ピン計測がスムーズで安定、計測単位は1ヤード単位

【C 記者】では実際に計測してみましょう。まずは、電源を入れて単位切替ボタンを長押しします。すると、ヤードとメートルの表示単位の切替画面になり、表示単位を発射ボタンで選択します。選択後、勾配表示選択画面になるので、ここでOFFを選ぶとルール適合の直線距離モード、ONを選ぶとスロープモードになります。「直線距離モード」では対象物に向けて計測すると直線距離のみを表示します。単位は1ヤード(または1m)単位です。この直線距離モードが使えるのは、このオリーブのみです。オレンジ色のベースモデルやマロンは直線距離モードがないルール不適合モデルなので注意が必要です。

【B記者】ブッシュネルはどのモデルも表示は1ヤード単位で、精度も±1ヤード。レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLEの0.1ヤード単位表示、精度±0.5ヤードに比べるとそこまで高性能ということではないですね。

【A 記者】ピン計測の場合は、発射ボタンを押し、まず背景を計測し発射ボタンを押したまま、ピンに向けるとジョルト(振動)とともにピンまでの距離を表示します。これでほぼ確実にピン計測ができます。この背景に合わせてからピンに向ける計測方法が測りやすいですね。NINJOR GOLF NJ MINIはこの計測ができないので何度も計測しないといけない。ピン計測は安定してます。200ヤード以上でもスムーズに計測できます。スペック上はピン計測は5−350ヤードと記載がありますが、EENOUR SILLAID VM2、NINJOR GOLF NI MINIと比較するとピン計測性能は高いようです。

【C 記者】そう、それと計測結果が安定しています。同じところから、計測した場合にほぼ毎回同じ数値が表示されます。NINJOR GOLF NI MINIが計測するたびに数値が変わるのとは差を感じますね。

【A 記者】その辺はやはり基本性能と言える最大計測距離の差ではないかな。NINJOR GOLF NJ MINIは最大計測距離1000ヤードに対して、A1スロープジョルトは1300ヤード。それにブッシュネルの方が長年のノウハウを活用したピン計測に最適化された計測システムなんだと思うよ。

スロープ機能の実力は?

【 A 記者】次はスロープ機能を確認しましょう。先ほどの単位切替ボタン長押しで「スロープモード」に切り替えます。スロープモードで計測すると、直線距離に加えて、傾斜の%表示と高低差を加味した打つべき推奨距離が下に小さく表示されます。直線距離モードと同様に発射ボタンを長押し計測することで簡単にピンフラッグを計測できます。

【B記者】EENOUR SILLAID VM2、レーザーアキュラシーPINPOINT TRIANGLEが高低差の数値を表示するのに対し、A1スロープジョルトはNINJOR GOLF NJ MINIと同様に、高低差が表示されません。それだけでなく、傾斜を%で表示するのでわかりにくい。⚪︎%プラスと表示されてわかりますか?これはブッシュネルの他のモデルにも共通です。

ブッシュネルA1スロープジョルト

引用元:ブッシュネルゴルフホームページ

【 C 記者】%表示はピンときませんね。アメリカ人は%でわかるのかな?対比表を見ると、10%勾配は、約5.7度で、20%勾配は、約11.3度だそうです。%でも角度でもわかりにくいから、何ヤードの打ち上げか、打ち下ろしかを知りたいですね。

【A 記者】EENOURなどの他の3モデルにはあるルール適合か、ルール不適合か(スロープ機能を使っているか)を示すボディのLEDランプなどは特にないですね。

【B 記者】スロープ機能はとにかくシンプルです。打つべき距離だけわかればいいという方に向いているかも。

【C記者】EENOUR SILLAID VM2、NINJOR GOLF NI MINI PRO、レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLEの3機種は、いずれも3点計測機能が装備されていますが、A1スロープジョルト オリーブには3点計測機能はないですね。3点計測だけでなく、ブッシュネルの他のモデルにあるダブルジョルト、スロープスイッチ、BITEマグネットマウントなどの機能もありません。下位モデルで機能は最小限という位置付けなのでしょう。他の3機種が、超小型なのにフル装備というのとは差があります。

【B 記者】完全防水(IPX6)とジョルト(振動)は装備しています。それと新発売のA1スロープジョルト マリンにはマグネット機能が利用できるマグネットスキンと呼ぶ磁石内蔵のカバーが付属されています。

付属品は?マニュアルは?

【B 記者】付属品についてもみていきましょう。まずケース。これは他のモデルと違って個性的な形状ですね。多くのレーザー距離計のケースは、縦にレーザー距離計を入れ込むタイプなのですが、A1スロープジョルトのケースは、横向きに入れ込むタイプ。入れる口がとても大きく開いて入れやすいようだけど、逆に不安定で入れ損なったり、落としてしまいそう。

ブッシュネルA1スロープジョルト

【C 記者】確かに好みが分かれるかな。ベルトに通して使う場合は、しっかり入れてゴムのフックをかけないと不安。このゴムのフックは、他のケースより使いやすいです。

ブッシュネルA1スロープジョルト

引用元:ブッシュネルゴルフホームページ

【A 記者】他の付属品としては、充電用USB TYPE-Cケーブル、レンズクリーナー、カラビナ、取扱説明書兼保証書が入っています。

【B 記者】充電は、フル充電で3,000回計測可能とあります。取扱説明書は1枚の小さなペーパーですが、カラーで、機能もシンプルなので十分にわかりやすい内容です。

【C 記者】パッケージや付属品は、さすがブッシュネル。必要十分です。サポートについては、長く輸入発売元が日本の阪神交易なので安心感があります。

総合的な評価は?

【A 記者】全体的には、シンプルな製品だと思いますね。ブッシュネルの他の機種のような多様な機能はほとんど装備されていない、シンプルな計測に特化していますね。

【B 記者】計測は、最大計測距離1300ヤードと十分なスペックなので、とてもスムーズでかつ安定しています。計測単位、計測精度が1ヤード単位、±1ヤードとEENOUR SILLAID VM2、レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLEに比べると見劣りしますが、実用性は十分かなと。

【C 記者】3点計測機能がない点は他の3機種と比べると残念ですね。ファインダー内ディスプレーもモノクロLCDでカラーOLEDには対応していない。

【A 記者】ただ価格は3機種に比べて実売で1万円以上高いですね。ブランド代でしょうか。それとこのモデルはまだ確認できていないけど、ブッシュネルの他のモデルは頑丈にできているので壊れにくいかもしれません。

【B 記者】ライバル機種の、ブッシュネル ピンシーカー A1スロープジョルト、レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLE、NINJOR NJ MINI PRO OLEDの3モデルについても、同時に使用して機能や性能をチェックしましたのでそちらの記事もお楽しみください。

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