こんなに違うゴルフ習慣!庶民の生活に溶け込むアメリカ、特別な競技の日本
こんにちはQuunyです。
私は仕事でアメリカに滞在していたわけですが、その実ゴルフ三昧の生活をしていました。(もちろん仕事もしていましたよ!)
そうして過ごしている中で気付いた、日米のゴルフ習慣についての違いをいくつか挙げてみたいと思います。
ゴルフが庶民のコミュニティを担っているアメリカ
多くのアメリカのゴルフ場は郊外の居住区の中に存在しています。
そのため誰もがゴルフを普段から見て、プレーています。決して特別な存在ではないのです。
父親が子供に教えながらプレイしているのを、カートに乗った母親が見守っている光景はよく見かけます。
子供達の年齢別のトーナメントや色々なレッスンなども頻繁に開催され、みんな楽しんでプレーしているように見えます。
それもそのはず。ゴルフ代がめちゃくちゃ安いのです!
18ホールプレーフィーが、たったの10ドル(1200円程度)。
ゴルフは「安くて」「近くて」「普通の事」。特に金持ちじゃなくてもできる遊びなのです。
私が住んでいた街のクラブでは、家族の一人がメンバーになると家族全員が会員の権利を取得できました。
しかも、ゴルフだけでなくテニスやプールも楽しめるのです。
レストランは会員じゃなくても利用できます。
そのため、日曜日の教会帰りの家族連れも食事に来たりします。
夜はバーになったり、ときどき結婚式場やパーティ会場になったりもします。
いうなれば、地域コミュニティーの場をゴルフ場が担っているイメージですね。
日本のゴルフは一部の人の『贅沢な遊び』という側面も
一方、日本のゴルフ場も郊外に多くあるわけですが、人の住んでいない山を切り崩して建設されてきた歴史があります。
狭い土地柄ですので、そうせざるを得なかったのでしょう。
必然的にゴルフ場は街を離れて「わざわざ行く場所」となり、人々からは少し縁遠い存在になってしまったように思います。
人々が住んでいる傍にゴルフ場があるアメリカとは対照的です。
そういった経緯もあって日本のゴルフは、「高くて」「遠くて」「特別な事」となってしまいました。
金持ちにしかできない「贅沢な遊び」というイメージがいまだに残っている印象は否めません。
ゴルフ人口も決して多くないので、ゴルフ代も道具(ゴルフクラブ等)も高いせいもあるかもしれません。
また会社の接待の道具としてゴルフが位置付けられたりして、誤解されるイメージもあったと思います。
ゴルフ会員権が高騰して、バブル期には投機対象にもなっていたことも事実としてありました。
私自身もゴルフ歴30年ですから、バブルの真っ只中にいた訳です。
初めてゴルフに連れて行ってもらった時のことを思い出すとホント特別なイベントでしたよ。
コースに出ると、プレーするだけで2万、3万円が当たり前の時代でしたから。
ゴルフを始めるのに、怖気づいてしまった過去
日本でゴルフをしていた頃は、格言っぽいことも言われましたよ!
「会社には遅刻してもいいが、ゴルフだけには遅刻するなよ!」
1パーティ4人の内一人が遅刻すると3人がプレーできない?最後に回されてしまう、だから絶対遅刻は駄目!って
「ゴルフコンペの幹事になったら、初めてのコースは絶対、同じ曜日に下見に行って所要時間とか調べておくように」
これも遅刻を恐れてのことです。
はっきり言って、ゴルフって大変だ!って思いました(笑)。
若い頃、先輩にゴルフやろう!って何度か勧められたことがあります。
確か「そんな身分じゃないので」とか、「30になってから・・・」とか言ってお断りしたことがあります。
今は逆に、私自身がゴルフを勧める側にいます(笑)。
アメリカのゴルフ環境は日本女性に合うかも?
ゴルフと温泉、ゴルフとエステなど、よくゴルフパックプランなどが広告にありますが、色々な楽しみの中の一つにゴルフを置いている部分はアメリカのゴルフ場の環境は日本の女性の感覚にマッチしているとは思いませんか?
「ゴルフをする為にゴルフ場に行く」
「遊びに行ってゴルフをする」
どちらもゴルフをする事には違いはないのですが、後者はゴルフ以外にも何か楽しめる事がありそうって感じがしますよね。
そんな風に気楽にゴルフに向き合える文化になればいいのかな、と思います。
いよいよ2015年です!だいぶ前から『ゴルフ2015年問題』というのが叫ばれ、ゴルフ人口を増やそう!女性ゴルファーを増やそう!という号令のもと、いろいろな企画が考えられています。
アメリカのゴルフ環境といいますか、ゴルフ習慣には、それらを解決するヒントが何かあるように思います。