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一匹狼のゴルファーの牙になるキャロウェイ ROGUE STAR!

キャロウェイゴルフが2018年2月23日に発売する“ROGUE STAR”のドライバーとスプーンをコースに持ち込んで打ってきました。

“EPIC”で世界中のゴルファーを驚愕させたフェースの裏に隠された2本柱のテクノロジーを更に進化させて、“EPIC”ではドライバーのみだったのが、フェアウェイウッドにも採用した点も注目ポイントです。(試打しませんでしたが、ユーティリティにも採用)

易しさの意味を問うROGUE STARドライバーの秘密

 

「自らの信念に従う反抗的な一匹狼」というのが、ROGUEという単語の元々の意味なのだそうです。

キャロウェイゴルフが、新しいクラブを発売すると話題になったのは2017年の終わり頃でした。“ROGUE”という名称もリリースが出る前に、情報に強いゴルファーなら知ることができました。

各国の市場で2017年で最も売れたドライバーになった“EPIC”を引き継ぐブランドかもしれないという噂は、たった一代限りで“EPIC”をやめるメリットはないと否定されて、どうやら“EPIC ROGUE”らしいという噂すらあったのです。

“ROGUE”というブランドは、全く新しいものです。“EPIC”はいわゆる上級者向けのツアーモデルブランド。“ROGUE”は、より多くのゴルファーが易しく使えるブランド。キャロウェイゴルフは、そんなふうにブランドを棲み分けていく戦略のようです。

“ROGUE”は『ワル格好いい』というイメージなのだと説明されました。確かに、ソールデザインを含めて、ブラックにブルーの差し色は渋くてカッコイイのです。また、ミラー仕上げとマット仕上げをデザインの中で融合させて、独自の高級感があることも好印象でした。

フェースの裏側でソールとクラウンを2本の柱で繋げて変形しづらくすることでフェースの反発力を増すという『JAILBREAK』テクノロジーは、柱の中央を細くして重量を落とすことで進化しました。

“EPIC”が大ヒットドライバーになったのは時代にマッチしたからです。店舗の多くで試打クラブを試打することができるようになって久しいですが、最近ではほぼ例外なく打ったボールの速度などのスペックも計測できる設備があるようになりました。ボールの初速を比較するとほとんどのドライバーより“EPIC”は高い数値が出るのです。

試打をしてなんとなく良いイメージで購入を決めていたゴルファーにとって、数値で明確に飛びを証明してくれるドライバーは画期的なものだったのです。これが“EPIC”が売れた背景と理由です。

その初速を上げる最大の要因が2本柱の『JAILBREAK』テクノロジーです。手品のようなまやかしではなく、コースに持ち込んでも“EPIC”は飛距離性能の高さを実証したので、連鎖するようにして飛ぶクラブとして認知されていきました。

“ROGUE”は“EPIC”より更に初速が上がると説明されて、実際に計測器で測ってみました。ボール初速は、コンマの世界ですが上がっています。キャロウェイの底力を体感しました。

 

コースに持ち込んだのは“ROGUE STAR”のドライバーです。ロフトは10.5度。純正シャフトは2種類あるのですが軽いほうの『FUBUKI for CW 40』で、重量はSという硬さなのに45gしかありません。

ソールを見ると、ウェイトがヒール寄りにあります。この見た目でドローしそうだなぁ、と感じます。ゴルファーによっては、スライス防止に役立ちそうだ、と感じるわけです。

“ROGUE”は3種類のドライバーがあります。“ROGUE STAR”はドローセッティングで、“ROUGE”はウェイトを後方の中央に設置したスタンダードセッティング、“ROGUE Sub Zero”はウェイトをフェース寄りにも設置した低スピンセッティングになっています。

“ROGUE STAR”のみを通常に販売し、他の2種類は限定発売になります。“EPIC”を使い切れなかったゴルファーや、難しそうだと敬遠したゴルファーに“ROGUE”を使って欲しいという願いが、販売戦略からもわかります。

打ってみました。気温は0℃。微風。厚着のせいで僕のヘッドスピードは40m/秒ぐらいでした。45gの軽いシャフトは、素振りをしてみると思いの外しっかりしています。ゆったりと粘って、必要なときにはピュッと反応してくれます。

一言で書くと、しっかりしているのです。“ROGUE STAR”は構造でドローを打たせるだけではなく、見た目もドローを意識させます。フェースが左を向いているのではなく、そういう形状なのです。

軽めのドローを狙いました。自分としてはストレートに打つ感じで、軽いドローが出るのではないかと考えました。打音は大きめで、高音で短音です。飛びそうなキレイな音です。打ち応えは軽めなのかと予想していましたが、しっかりとしています。一瞬、フェースにぐっと留まってから飛び出しような感じでした。

ボールはやや高弾道の狙い通りのドローでした。棒球です。そして、強い球です。芯でとらえたので飛距離も十分でした。220ヤードは、あまり振っていない感触だったので明らかに飛んでいます。“EPIC”と同じくらいです。トップレベルの飛距離です。

ボールの初速のコンマの差が距離差として表面化するのは平均値です。コンマの差は、コースでは地面の固さや傾斜などの条件の中に埋もれてしまうからです。20ヤードは想定通りでした。

“ROGUE STAR”ドライバーで、明確にわかったことは、ドローさせようとするヘッドの動きがかなりハッキリしていることです。

 

“ROGUE STAR”ドライバーの構えたシェイプは、まずは大きいという印象です。ヒールサイドの後方に大きく膨らんだ形状は好き嫌いが分かれるところですが、ボールを左に行かせる要因になります。

それでいて、フェースは露骨なフックフェースにはなっていません。それを右に行きそうだと不安に思うゴルファーもいると思いますが、右に打ち出したボールをドローで戻す弾道を打つのであれば、この形状は不可欠なので、大歓迎なのです。

もう一つ、クラウンのカーボン繊維の透けている具合がちょうど良いです。これは機能とは関係ないのですが、カッコイイですし、構えたときに常に見えるので「飛びそう」と感じます。

続けて、どんどん打ちました。フェードを打つと明らかに弾道が高くなり、その分飛距離が落ちます。一番飛ぶのは軽いドローで、それはヘッドのドロー性能を差し引いて打つ感じです。個人的な感覚で普通に打つと20ヤードぐらいのやや強めのドローになります。

“ROGUE STAR”ドライバーは、高い球を打つのは楽ですが、低い球を打つのは苦手のようです。それは10.5度のヘッドの特徴で、9.5度のほうなら、もう少し色々な球筋が打てうるのかもしれません。

ドローが出やすくなっていますが、芯に当たっている限り、あまり曲がらない傾向があります。これは棒球と関係があると思います。スピン量を減らす要素は、曲がらない機能と密接に関係するからです。

 

『FUBUKI for CW 40』というシャフトは、とても良かったです。特別な癖がないということが好印象で、軽くて操作しやすいのに、敏感に反応する個性はゴルフが上手くなったような気分にさせます。

軽いから無理に飛ばそうとしがちですけれど、このシャフトは余計な力を入れなくとも軽いことが速度を生みますので、振り切れることを重視したほうが機能します。意識なくともクラブヘッドの速度は上がるので、軽くて操作性が上がったこととシャフトが敏感に反応する特性を利用して、微調整ができるのだと考えることが使いこなすヒントになりそうです。

この重量で、ここまでの機能があるシャフトは今まではなかったので、多くのゴルファーにとっては未知の領域です。多くメーカーが競うようにして採用しているのには意味があるのです。楽に飛ばして、テクニックも活かすための最先端のテクノロジーを無駄にするのはもったいないのです。

“ROGUE STAR”ドライバーは“EPIC”よりも易しいということですが、安易に信じるほど易しくなったようには思えませんでした。いわゆる高いボールが打てて、ミスヒットに強いドライバーは他にもたくさんあります。それらから比べると“ROGUE STAR”ドライバーは難しいクラブに分類されると感じました。

スライスを軽減したりする意味では、“ROGUE STAR”ドライバーはオススメです。しかし、易しさを第一優先に考えるのであれば、ちょっと待ってください、という言わざる得ません。

“EPIC”でも感じたのですが、飛距離性能を最大限に発揮するには、フェースのどこに当たるか、どういう弾道か、という複数の条件をクリアしなければならないのです。“ROGUE STAR”ドライバーも同様で、“EPIC”ほど敏感ではないですが、一定の条件にはまったときの飛距離性能とそうではないときの差が大きいと感じました。

ROGUE STAR はスプーンのために開発されたのか?

 

“EPIC”ではドライバーにしか搭載されなかった2本柱の“JAILBREAK”テクノロジーは、柱の重量を減らしたことで、“ROGUE”からフェアウェイウッドとユーティリティにも搭載が可能になったようです。ヘッドが小さくて、フェース面積も狭い場合は、ドライバーと同じテクノロジーは通用しないという例もたくさんありましたが、どんな感じなのか、楽しみながら打ちました。

ソールを見て感じるのは、ウェイトの位置です。“ROGUE STAR”ドライバーではヒール寄りに設置されていますが、フェアウェイウッドでは後方中央です。ヘッドが小さくなるほど、ウェイトの影響を受けにくくなるとはいえ、後方にウェイトがあるほうが安心はします。

 

まず最初に構えたときに、流石、キャロウェイだと感心しました。フェアウェイウッドを作らせれば天下一品というメーカーだけあって、構えたときの安定感、方向性のとりやすさなどの完成度は文句なしです。

3番ウッドはロフト15度。シャフトはドライバーと同じ『FUBUKI for CW40』のRシャフトでした。シャフト重量は39gです。易しいという説明を聞いていましたので、気軽に打ちました。

少しドローする感じでフェアウェイから打ったボールは、強いボールで高さは中弾道でした。ほぼストレートに飛んでいきました。そして、棒球です。打音は澄んだ短音。大きめの打音はフェアウェイに心地良く響きました。

「あれ? このスプーンは簡単じゃないな」と感じました。スプーンは二極化しています。球を上げる機能が最優先されたスプーンと、操作性を優先したスプーンです。“ROGUE STAR”フェアウェイウッドは、明らかに後者です。

操作性を優先したスプーンはシャフトの硬度があるほうが扱いやすいので、Rシャフトであることが残念でした。これは推測ですが、ある程度振れるゴルファーの場合、Sシャフトのほうがボールが上がる例が多いのです。特に敏感に反応するシャフトではその傾向が強くなります。打ちながら、Sシャフトを打ちたいなぁ、と何度も思いました。

“ROGUE STAR”のスプーンの特徴は、強いボールです。打った瞬間の初速感の速さは強烈です。フェースが向いた方にボールは飛んでいきます。棒球っぽい弾道なので、あまり曲がりません。

“ROGUE STAR”のスプーンは、一般的な易しいスプーンではありません。しかし、使いこなせるゴルファーにとっては夢のようなスプーンだと言えます。個人的には、“ROGUE”というブランドは、本当はスプーンを市場にアピールしたくて作られたのではないか、と邪推するほど大好きなスプーンになりました。

“ROGUE STAR”ドライバーにも感じました。「易しさって、何だろう?」ミスヒットに強いといっても、ゴルファーによってイメージするのは違う内容ですし、実際に机上の理論に過ぎない機能を易しいと宣伝された難しいクラブも巷には溢れています。

“ROGUE STAR”のスプーンは、棒球を簡単に打てます。しかし、飛距離性能などは飛ぶスプーンですが、特化して抜群に飛ぶスプーンに比べれば大人しめです。ボールが上がりすぎてしまうと悩んでいるパワフルなゴルファーには、簡単にボールのふき上がりを押さえることが可能です。強いて、簡単という表現を使いましたが、“ROGUE STAR”のスプーンは易しいというイメージとは違うような気がするのです。

“ROGUE STAR”ドライバーも打ち終えて、易しいという印象は持ちませんでした。飛ばしに特化したドライバーで、条件がピッタリと合えば、トップレベルの飛距離のドライバーの中でも最上位になるほどに飛びます。しかし、そんなに大きく芯を外してないのに、10ヤード程度の距離が落ちることもあるのです。

それはマイナスではありますが、一発の飛びの魅力を打ち消すほどのマイナスではありません。そのゴルファーが何を優先するか、ということで評価は全く変わるのです。狙ったところに当てて、狙い通りの弾道が常に打てれば、距離のロスは出ません。だとすれば、挑戦しがいのあるドライバーだともいえます。

過度な易しさを求めないゴルファーにこそ、“ROGUE STAR”は合っているのです。「ワル格好いいゴルファー」に、誰にでも甘い易しさを持ったクラブは似合いません。ほんの少しだけクラブに助けてもらって、楽して飛ばすのが“ROGUE”なゴルファーだと個人的には思います。

ゴルファーは孤独で、一匹狼的な要素を誰もが持っています。“ROGUE STAR”とドライバーとスプーンは、一匹狼なゴルファーの武器になって欲しいです。

スペック

ROGUE STAR ドライバー

★発売日     2018年2月23日
★ロフト     9.5° 10.5°
★ヘッド体積   460cc
★価格      FUBUKI for CW 40  75,000円+税
         Speeder EVOLUTION for CW 50  75,000円+税
         Speeder 474 EVOLUTION IV  92,000円+税
         Speeder 569 EVOLUTION IV  92,000円+税

ROGUE STAR フェアウェイウッド

★発売日     2018年2月23日
★番手とロフト  #3/15° #5/18° #7/21° #9/23°
★ヘッド体積   #3/180cc #5/159cc #7/148cc #9/142cc
★価格      FUBUKI for CW 40  48,000円+税
         Speeder EVOLUTION for CW 50  48,000円+税
         Speeder EVOLUTION IV FW 40  53,000円+税
         Speeder EVOLUTION IV FW 50  53,000円+税

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