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プロのためにチューニングされたキャロウェイゴルフCHROME SOFT Xで勝つ!

キャロウェイゴルフが2018年3月2日に発売した“CHROME SOFT X ボール”をコースに持ち込んで、実際にラウンドしてみました。

発売前に、ツアープロへの供給が行われて、既に複数の勝利を挙げました。それらを支えたツアーボールへの期待値は自然に上がります。

この1年、ツアーボールは高性能で完成度が高い製品が出揃いました。新しくなった“CHROME SOFT X ボール”はその激戦区を勝ち抜けるボールになるのかを検証しました。

“X”という称号がついたボールの意地


 

“CHROME SOFT X ボール”は前バージョンも好感触でした。潰れて、低スピンのドライバーショットとショートアプローチのスピン性能は、高性能というより「楽しめるボール」という印象でした。その反面、ツアーボールとしては、大雑把というか、細かい部分でアラが目立だったのも事実です。

しかし、ボールの詳細にこだわるゴルファーはほんの一握りしかいません。目立つ機能であるドライバーの飛距離性能だけで、市場では勝負ができるのが現実でもあります。キャロウェイゴルフは、若いゴルファーを中心に「オシャレ」「スタイリッシュ」というイメージを持たれています。前バージョンの“CHROME SOFT X ボール”は、そういうイメージもあって多くのゴルファーに愛されました。

新しい“CHROME SOFT X ボール”を見たときに、最初に思ったのは、発色と手触りが良くなった、ということでした。僕は白いボールしか使わないので、白さの発色にはこだわりがあります。

この数年、差は小さくなったとはいえ、国産のボールが優位性を誇っているのは、白の発色です。緑のフェアウェイで自分を待っている国産の白いボールは、外国ブランドのボールと並んでいたら、50ヤード手前からでも一目でわかるほど白さの輝きが違うのです。白さの輝きが発色性能です。“CHROME SOFT X ボール”は、発色が良くなりました。

次にぬめり感です。表面がツルツルしすぎているボールは、ツアーボールとしては不適格だと感じるプロや上級者は少なくありません。これはイメージの世界なのですけど、適度なぬめり感は『ボールをコントロールしやすい』という信頼に繋がるからです。

“CHROME SOFT X ボール”は、良い感じのぬめり感になりました。ベタつくほどではなく、サラサラすぎないのです。練習グリーンでボールを転がして、“CHROME SOFT X ボール”は変わったと更に思いました。前バージョンは、柔らかさを強調しすぎていて、グリーン上でアンバランスな印象がありました。短い距離のパットは良く弾くのですけど、距離が長くなると柔らかさが滲み出て弾き不足を感じてしまったのです。

新しい“CHROME SOFT X ボール”は、大きくはありませんが、パットの時に高音で弾きが良い短音の打音を出します。懸念していた距離が長いパットでの弾きが悪くなる感じはありません。全ての距離で同じ感覚の弾き感があります。これは、ツアーボールとしてかなりの高得点です。前バージョンの“CHROME SOFT X ボール”と、新しい“CHROME SOFT X ボール”はグリーン上では明らかに違うものでした。

ラウンドの最初はドライバーショットです。前バージョンの“CHROME SOFT X ボール”は、ドライバーショットを低スピン化して飛距離を稼ぐという意味で、トップレベルの性能を持っていました。飛んだことがないところまで飛んだ、とインプレ記事で書きました。新しい“CHROME SOFT X ボール”も飛びます。打ったときの潰れ感は健在です。他のメーカーのツアーボールもほぼ例外なく潰れるボールになってますから、慣れてきたために、特別だという感覚はなくなりました。

弾道は変わりました。前に行こうとする強さもありますし、上空で早く落ちないように飛んで行く様子も見事でした。いわゆる、『良い球、打っている』という満足感があります。飛んでいる飛距離という現実だけではなく、弾道としてもそれを確認できるボールです。ウッドは飛距離性能を発揮する低スピンですが、アイアンは短くなると急にスピンが増えます。ツアーボールとして合格点の止まり具合です。この辺りのバランスもお見事で、全くストレスを感じませんでした。

アイアンの弾道は、打ち出しがやや低めに感じます。これは、好みだと思いますが、打ち出しが高いボールは縦のコントロールがしづらいと感じるプロや上級者は多いので、プラスポイントだと感じました。アイアンに関しては、前バージョンの“CHROME SOFT X ボール”より、明らかにキャリーが伸びました。7番アイアンで4ヤード平均ぐらいですが、これは驚かされました。

打ち応えは、より芯を感じさせるものになりました。潰れるボールと芯を感じるボールは表と裏で両立しないものですが、高いレベルで調整されていて、個人的には大満足でした。

ツアーボールとしての現在進行形の答え


 

“CHROME SOFT X ボール”はツアーボールとして、驚くほど進化しました。特徴を強調するだけではなく、必要な機能に妥協しないのがツアーボールの宿命です。ツアーに提供されて、約2ヶ月でヨーロッパツアーでも、アメリカのツアーでも、優勝者が使用しているボールになったのは、基本性能の高さの証明だと思います。

一昨年から昨年にかけて、ツアーボールは大きく変わりました。その結果、ツアープロだけではなく、一般のゴルファーにもツアーボールは使いやすく、機能を堪能できるようになりました。“CHROME SOFT X ボール”は、前のバージョンも一般のゴルファーが使いやすいものでした。新しい“CHROME SOFT X ボール”は、更に使いやすくなりました。

“CHROME SOFT X ボール”はツアーボールとして優秀になったことで、個性を失ったわけではありません。テストして、『このボールは、やはり面白い!』と思ったのは、個性が引き立っていたからです。30~50ヤードのアプローチのスピン性能が凄いのです。

この分野で評価されているのは、タイトリストの“プロV1”、スピン系ではないのにブリヂストンスポーツの“TOUR B X”となります。この二つに匹敵するか、越えているか、というぐらいにバックスピンがかかります。フェアウェイから、ややカット目に打った35ヤードのアプローチは、ワンバウンドして、1ヤード先で2バウンドした瞬間、ぐぐっとスピンが効き、ワンバウンド地点まで戻りました。グリーンはほぼ平らで受けていませんでした。

もう一つ書くと、パットの印象で書きましたが、ショートゲーム全般での打音の美しさに痺れました。大きな音ではないのですが、カチッとした短音で快感です。

ショートゲームでは、柔らかい音が良いと考える人もたくさんいます。昭和の時代は、上級者用のボールほど消音させるか、低い音にするかをメーカーは競いました。20世紀末から21世紀初頭に状況が大きく変わりました。当時から、アメリカと欧州のツアーで圧倒的なシェアを誇っていたタイトリストのハッキリと聞こえる打音が日本人ゴルファーに徐々に浸透し始めたのです。

始めは、バブル期に、世界ランキングの上位選手とのボール契約を国産のメーカーがするようになったことでした。彼らは例外なく、ショートゲームの打音をタイトリストと同じようにすることを望んだのです。その後、“プロV1”とタイガー・ウッズの快進撃がリンクして、一気にクリアで高音な打音がショートゲームのときに求められるようになったのです。“CHROME SOFT X ボール”は、前バージョンから高音できれいな打音がしましたが、新しい“CHROME SOFT X ボール”では、それに磨きがかかりました。使用していて、この打音のお陰でショートゲームが上手くなったような気分になれます。

やり過ぎず、必要なことには妥協しないというツアーボールとして完成度が高くなった“CHROME SOFT X ボール”ですが、本当に良く出来たボールだからこそ、一つだけ気になることがあります。グリーンにおいて、全ての距離で均等に弾く感触が良いと最初に印象を書きました。本当にそれは見事なのです。

しかし、個人的には、もう少し弾いて欲しいと切望しました。打音が高音でクリアであることは、頭の中のイメージとリンクします。『この音なら、このくらいの速度感』という形でリンクするのです。ラウンドしてみて、音が勝ってしまっていると感じたシーンが何度かあったのです。もう少し弾いて欲しいというのは、そういう意味です。

新しい“CHROME SOFT X ボール”は、僕が知る限りで、キャロウェイゴルフのボールとして歴代最高のツアーボ-ルです。他のメーカーと違う点として、一般のゴルファーでも使いやすいように考慮されて開発されたことも特筆すべきことだと思います。何も知らずに、好きなキャロウェイゴルフのボールだからと購入したオシャレゴルファーでも面白くプレーできるようにできているのです。

熟練で敏感なゴルファーの中には、使用していて『このボールの感触は、前に使ったことがあるかも』と感じるケースがあるかもしれません。実は、このボールの開発にはナイキでツアーボールの開発をしていたロック石井氏が加わったのです。

彼は昭和の時代に日本のメーカーで打音の調整にも関わり、携わったツアーボールはメジャーを20勝以上しているのです。ツアーボールのチューニングで世界一ともいえるディレクターの仕事は、わかる人には何も知らなくともわかるのです。

“CHROME SOFT X ボール”は、コアとカバーの間に『グラフェン』というカーボンの新素材を採用して、生まれ変わったと宣伝されると思います。新素材がどのように機能しているのかは、実はゴルファーには関知できません。

しかし、“CHROME SOFT X ボール”は、わかりやすく結果をゴルファーに出してくれるボールです。面白がって使って、スコアアップができるボールとなる可能性があります。一度は打ってみるべきボールです。

スペック

CHROME SOFT X ボール

★発売日     2018年3月2日
★構造      4ピース
★カバー     極薄ソフトウレタン
★カラー     ホワイト、イエロー、TRUVIS(ホワイト/レッド) ※イエローは4月発売
★価格      オープン 実勢価格:6,000円+税

 

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