ゴル子のゴルフことはじめ「すべては必然なり」

皆様、こんにちは。
ゴル子です。

お元気でしたでしょうか。
そうですか、そんなに良い事があったんですね。
人生薔薇色ですね。

突然ですが、今日はお出かけしますよ。
ゴル子には「兄弟」がいるのですが、今日は兄弟と、なんたら１というゲームやボーリングやスポーツが出来るところに行きたいと思います。

なぜ、そんなところに行くかと言うと
打ちっぱなしがあるらしい、と聞いたからです。

ほら、ここを見てくれている先輩方はゴル子を見ていて
「一体いつゴルフするんだ…」
と眠れぬ日々だったことでしょう。

察したわけです。

でも本格派の打ちっぱなしに行くのは、まだ気が引けるので
まずは、お手軽にゴルフの世界に入ってみようというわけで、行ってきます。

「ゴル子〜」

「兄弟、おはよう」

ちなみに血繋がってません。

あだ名です。

「早くガンガン打とうよ〜」

「兄弟、あのネットの中が打ちっぱなしじゃない？」

「ゴル子、先やってみて」

どきどきの一球目です。

１

２

３

「なんと」

ボールって色々な方向に飛んじゃうんですね。
知らなかった。

「ワタシ、デートがあるから帰るね、さいなら」

「さいなら」

ひとりになってしまいました。
せっかくなので、もう少し打って行きたいと思います。

「・・・・・」

どうすれば真っ直ぐのボールが打てるのでしょうか。

…こんな時、ゴル子が聖なるパワーの持ち主だったら良いのにな。
気を溜めて呪文とか唱えたら、天からの声が聞こえてきたりして

聖なるパワーの持ち主に、天はアドバイスしてくれるかもしれない。

たとえゴル子が聖なるパワーの持ち主になったとしても
口堅い方なので誰にも言わないですから早くゴル子を選ばれし者にしてください。

そういえば、聖なるパワーの持ち主になるには、魔法のアイテムが必要ですね。
ということは、魔法のアイテムを天から授からないといけません。

大体、魔法のアイテムっていうのは道ばたで拾うパターンや
何か王子様みたいな人が持ってきてくれるパターンや
仲間みたいなんが現れて「さぁ変身よ」というパターンで手に入れてるけど、ゴル子はどのパターンでしょうか。

一番いいのは、生まれた時から魔法の国の姫で、人間界にくるパターンがいいんですが…ゴル子はもう地球人だし、だめです。

あ…もしかしたら。

もしかしたら、魔法の国の記憶は消されていて、ゴル子は地球人だと思うように仕向けられているのかもしれない。

…そういうことか。
そういうことでしたか。

ということは、ボールが全然真っ直ぐ飛ばなかったのは、ゴル子が魔法の国の姫だと思い出すように仕向けられた必然の出来事。
…すべては必然。

「ゴル子よ・・・」

この声は、天の声。

「いますぐ、その自分の家から持ってきた魔法のドレスに着替えて変身しなさい」

「分かりました」

こんな事もあろうかと思って
お家から魔法のドレスを持ってきておいて良かった。

「さ、打ってみなさい」

おりゃ

ボールは、真っ直ぐ飛びます。

やっぱりゴル子は選ばれし者だったんだ。
お父さんとお母さんに自慢しようっと。