練習熱心なほど合わなくなる?アイアンの距離感がずれているのは、クラブの仕業かも!
ゴルフ技術を高めていく上では、「スイング」「ボールの種類・適正」「ゴルフクラブの種類・適正」の3要素が大切になります。今回は、ゴルフクラブに関連した話をしてみたいと思います。
一般的に7番アイアンと8番アイアンの間で特性に差がある
ゴルフにおいては、公となっている要素であっても、一般ゴルファーの間では意識されていないことが多々あったりするものです。これからお話する内容もそんな要素のひとつ。
アイアンは、番手が変わるとヘッド形状も変化しているものですが、実はヘッド形状には2種類の傾向があるんですね。
まず、「3番アイアン~7番アイアン」までは、3番アイアンのヘッド形状を基にして作られています。
それに対して「8番アイアン~ウェッジ(PW、AW)」は、ウェッジのヘッド形状から創作されているのです。
ただ、この知識は近年では通用しないこともあります。
というのも、ストロングロフト(ロフト角が立っているアイアン)のアイアンが増加しているためです。
以前は「7番と8番の間」で特性の違いが存在していたものが、近年では「8番と9番の間」で特性が異なっている商品も存在していたりと多様化しています。
アイアンの距離感がおかしいと感じたら「ロフト角」をチェック!
ゴルフの腕前に関わらず、アイアンの距離感がなかなか合わないと感じている人は多いはず。
実はそれは、自分の腕前(技術)のせいではなくて、クラブの仕業の可能性もあるんですね。
アイアンには、番手ごとに基準となるロフト角(フェースの角度)が存在しています。
問題となるのは、ゴルフショップで販売されている商品(アイアン)って、同じブランドであっても、実は商品ごとにロフト角が異なっていることも珍しくないんですね。1度~2度程度は角度が違っていることがあるのです。
例えば、基準ロフト角が「44度」として販売されているアイアンでも、「42度」のものもあれば、「46度」となっている商品も存在していたりするのです。製作過程上の誤差として生じていることもあるでしょうし、商品の運搬・保管過程で狂いが生じているものもあるのかもしれません。
中古クラブの場合は、さらにロフト角の乱れが大きくなっている(2度~4度)ものも存在しています。
近年では、新品クラブにおいては、ロフト角の誤差も少なくなっているようですが、前項でお話した「7番と8番(8番と9番)の間」でロフト角差が大きくなっている場合があります。これは先にお話したように、ヘッド形状の作られる過程が異なるからなんですね。新品を購入したときには、とりあえず「7番と8番(8番と9番)アイアンのロフト角」だけでも計測しておくことをおすすめいたします。
ロフト角が乱れる最大の要因は「練習」?
実は、アイアンのロフト角が最も乱れる要因となっているのが、「人工マットでの練習」の繰り返しによるものなんですね。
基本的にコンクリートの床の上に、練習マットが敷いてあるのが一般的な練習場です。「ダフリ癖」がある人が、そんな環境で練習をしていると、アイアンのロフト角が知らずのうちに変化してしまうわけです。
つまり、練習場でのアイアン練習を沢山している人ほど、ロフト角が変化してしまっている可能性があるのです。
ロフト角が違えば、飛距離が異なるのは当然ですよね。2度~3度もロフト角が異なっていれば、それは一番手近い距離の違いを生み出してしまう可能性があるわけです。練習場での練習をする機会が多い人ほど、2、3年に一度は全てのアイアンのロフト角チェックをしてみてはいかがでしょうか。