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ヘッドスピードが平均値のゴルファーは飛距離をどこまで伸ばすことができるのか?

  • 2015.10.27

「ドライバーで誰よりも遠くへ飛ばしたい」と思うことは、ゴルファーにとって自然な感情だと思います。

そして、飛距離のアップを目指すにあたり、気になってくるのがヘッドスピードの値。

通常、ヘッドスピードが知りたい場合は練習場やフィッティングスタジオの専用測定器、もしくは簡易計測器などを利用して計測します。

ゴルフショップなどで売っている最新の簡易計測器は、レッスンを受ける際や練習中などにも気軽に利用でき、且つ継続的に使用することが可能です。

それゆえ、常に変動する客観的なデータから、飛距離アップの対策を掴みたいという方には特におすすめです。

なお、計測した際は、そのヘッドスピードの値が他のゴルファーと比較してどうなのかも意識しましょう。

ゴルファーたるもの気にする必要はないと思いながらも、本当は「自分は平均以上?以下?」といった事を考えてしまうものです。

計測データは、計測環境やゴルファーの年齢、男性・女性、初心者・シングルといったレベルの差など条件が多岐にわたります。

一概には言えないのですが、大まかに考えると一般的な日本のアマチュア男性(いわゆるアベレージゴルファー)でヘッドスピードは40m/s前後です。

ハードヒッターになると47~50m/s前後にもなります。

例えば人気・実力共に世界トップクラスの松山英樹選手は、50~52m/sぐらいの数値になります。

もし自分が45m/sなら、ちょっと速めなのかな?という参考程度に考えてください。

では平均的なヘッドスピードである40m/sだった場合、ドライバーは最大どのくらいまで飛ばすことが可能なのでしょうか?

実際にミート率とヘッドスピードを掛け合わせて計算してみたいと思います。

ヘッドスピードと飛距離の理想値

【岩永様】ヘッドスピードグラフ

これはヘッドスピードに比例した飛距離の理想値(ドライバー)を表したものです。

ヘッドスピード40m/sの場合、238yd(ヤード)となっています。

飛距離は「ヘッドスピード」「ボールの初速」「打ち出し角度」「スピン量」「ミート率」などの様々な要素が噛み合って生まれますが、今回はヘッドスピードに対して最適なミート率として※1.49を掛けて計算しています。

※PGAツアー・欧州ツアー等で使用されているゴルフ用弾道計測器(トラックマン)におけるドライバーのミート率の最高値は1.49となっています。

PGA TOUR - 2006 Barclays Classic - Third Round

Licensed by gettyimages R


計算方法は以下の通りです。

  • ヘッドスピード×ミート率(1.49)=ボールの初速
  • ボールの初速×4=飛距離

つまり、飛距離とはボールの初速から予測することができ(外的要因を除く)、ボールの初速はヘッドスピードとミート率を掛け合わせることで生まれるという事です。

いくらヘッドスピードが向上しても、ミート率が向上しないと飛距離が伸びるのには非効率だという事がお分かりいただけるでしょうか。

また表のデータと照らし合わせてみて、ヘッドスピードの割に飛距離が出ていない場合は、ミート率が悪いという事になります。

百戦錬磨のシニアゴルファーが、ヘッドスピードがそれほど速くなくても意外に飛距離が出ているのは、基本的にミート率が高いためだと思われます。

実際にはさらに複雑な外的・内的要因が絡みますので数値は多少前後しますが、自分のヘッドスピード値が分かっている方は、一つの目安となると思います。

※これはドライバーの場合の数値になりますので、他の番手の場合はミート率の最高値が異なります。

フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンは、ロフト角が大きくなり、打ち出し角度の変化とともにミート率が下がりますので、ご注意ください。

理想値のデータから自分の練習の方向性を考える

他のスポーツ、特に野球をされていた方などはヘッドスピードがプロ並みという方もいらっしゃると思います。

確かにヘッドスピードは飛距離を生み出す大事な要素ではあります。

しかし、理想値に遠い数値の方はヘッドスピードを上げるよりも、ミート率を上げるスイングを心がける方が、効果的に飛距離を伸ばせます。

逆に理想値に近い方は、それ以上の飛距離アップを目指すのなら、ヘッドスピードの向上が必要という事になるのです。

自分の飛距離が伸びない原因を探り、練習の方向性を導き出すことによって、解決の糸口としてください。

ヘッドスピードやミート率を上げるためのポイントやコツとは?

問題点が浮き彫りになったところで、ヘッドスピードやミート率の向上には何が必要なのでしょうか?

ミート率を上げるためには、グリップの握り方からインパクト時のフェースの向き、リスト(手首)の返しなど、各ゴルファーのスイングの特徴や状態を総合的に把握しなければなりません。

インパクトはスイング動作の一部ですから、スイングから見直す必要があります。

しかし、最新のゴルフ理論の一つである「4スタンス理論」で述べられているように、正しいスイング(体の動き)は1つではありません。

一番の上達法は、自分のスイングを理解してくれるティーチングプロか、自分にあったスイングの基礎を教えてくれるレッスン集に出会う事だと思います。

また、自分自身が納得して、教授された内容を実行できるかのメンタルな部分も必要です。

「芯を食った」「ジャストミートした」感覚をたくさん経験して、ミート率向上を目指してください。

では、ヘッドスピードはどうでしょうか?

ヘッドスピードがある程度(40m/s)以上ある方は、やはりスイングの改善によってヘッドスピードが劇的に向上する事があります。

しかし平均以下や、女性・シニアの場合は、基本的な筋力が不足しているのが原因です。

腕の力ではなく、いわゆる体幹ですね。

最近はゴルフ用品でも体幹を鍛えるものや、もしくは機能性ウェアで筋肉を補助してくれるものまでありますので、利用してみてはいかがでしょうか?

まとめ

Frys.com Open - Final Round

Licensed by gettyimages R

ヘッドスピードと飛距離の関係性を見てみましたが、いかがでしたでしょうか?

平均的なゴルファーの平均的なヘッドスピードである40m/sでも、理論上238ydものドライブが可能なわけですから、「ヘッドスピードが遅いから飛距離は出せない」とあきらめる必要はありません。

もし、自分のヘッドスピードのデータをお持ちであれば、それを他人のデータや平均値で気にするのはやめましょう。

現在の自分の能力であるヘッドスピードの値を最大限発揮できる目標としての目安にしていただけたらと思います。

自分自身の№1(ナンバーワン)ショットを目指してください。

 

この記事を書いたライター

某人気ゴルフコースのキャディとして10年勤務し、自身のゴルフ歴は4半世紀。
自己流ゴルフで悩んでいましたが、レッスンを受けて開眼。
またゴルフが楽しくなってきました。
真面目なゴルファーです。

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