ゴルフスイング理論の取捨選択に欠かせない身体特性要素!「外筋・内筋」
- 2016.02.18
- 知識向上
前回記事にて、ゴルフスイング理論を学ぶ上で最も大切なのは「自分の身体特性に適した、理論を学ぶこと」であることをお話させていただきました。
その上で、基準となる身体特性要素のひとつとなるのが「左足軸タイプ(前輪駆動タイプ)or右足軸タイプ(後輪駆動タイプ)」であることをご紹介しています。
もうひとつ、ゴルフスイング理論の取捨選択のための判断要素としてご紹介しておきたいのが、「外側筋肉活用タイプor内側筋肉活用タイプ」といった身体特性の違い(身体特性要素)です。
自分の身体特性を理解する上で参考となる「4スタンス理論」
実は、この要素を知るきっかけとなったのが「4スタンス理論」です。
4スタンス理論というのは特別ゴルフスイングを対象としたスイング理論ではなく、体の動かし方(体を動かす仕組み)や身体特性(身体的動作などに関する個性)について語られている理論なのです。
この4スタンス理論は、派生する形で「ゴルフ用メソッド」も書籍などとして販売されています。ただゴルフスイング理論としての取り捨てはまた別問題として、私は基本的な「身体特性要素の考え方」という意味で支持している理論のひとつです。
この理論で語られていた身体特性要素のひとつが「外筋タイプ・内筋タイプ」という考え方(4スタンス理論内では、外側重心タイプと内側重心タイプという形で表現されています)。これは今まで意識することのなかった身体特性要素でしたので、個人的に衝撃を感じる出来事となりました。
外側筋肉活用タイプ&内側筋肉活用タイプの概要
「外側筋肉活用タイプ&内側筋肉活用タイプ」とは、簡単に言うと外側の筋肉を活用したほうがパフォーマンスが上がる、もしくは安定感のある状態を保つことができるのが『外側筋肉活用タイプ』となります。逆に、内側の筋肉を活用したほうが高パフォーマンス&安定感を得られるのが「内側筋肉活用タイプ」となるのです。
これをゴルフスイングに置き換えた時の具体的なポイントに関して、私なりの理解の仕方を加えてお話すると、2つポイントが挙げられます。
1)足の筋肉の使い方ポイント
ひとつが、足の筋肉の使い方です。具体的には「外側筋肉活用タイプ」の場合は、足(足先~太もも)の外側(例えば、左足の太ももであれば、太ももの左サイドとなります。)を活用する意識を持ったほうが、身体特性に適したパフォーマンスが期待できる(ゴルフでいうとスイングをスムーズに行える)ことになります。
対して「内側筋肉活用タイプ」の場合は、足の内側(左足の太もも筋肉であれば、右サイド「内腿側」)を活用する意識を持つことで、動作パフォーマンスが高まる&安定感のある動きが出来るのです。
2)腹筋or背筋
もうひとつが、「腹筋or背筋」という要素です。主にアドレスをする時に、どちら側の筋肉を意識(筋肉に力を込める)したほうが良いかということ。「外側筋肉活用タイプ」の場合は背筋にテンションを加えたアドレスを作ることで、安定したスイングを構築することに繋がります。
対して「内側筋肉活用タイプ」の場合は、腹筋にテンションを与える形でアドレスを作った方が安定感のあるスイングが可能となる・・そんな傾向があるんですね。
外筋タイプ&内筋タイプも、自分に適したゴルフスイング理論を見つけるために重要な指標となる身体特性なのだと思っています。
外側筋肉活用タイプ&内側筋肉活用タイプの見極め方法
これは案外簡単に見極めることができます。「ペットボトル(もしくは、コップ)の持ち方」で判断してみていただければと思います。
ペットボトルを指先で摘まむように持ってみてください。その時「親指・人差し指・中指」の3本で持ったほうがペットホドルを安定して持つことが出来る方は「内側筋肉活用タイプ」となります。
対して「親指・中指・薬指」の3本で持つ方が安定感があるという場合は「外側筋肉活用タイプ」となります。
ゴルフスイング理論への応用
これはあくまで一例ですが、例えば「アドレスをするときに、足裏の内側に体重をかけて構える」ことを推奨しているスイング理論があった場合、「内側筋肉活用タイプ」の方にとってそのスイング理論は、自分の身体特性に適した要素となっている可能性があると判断することが出来そうです。
逆に「外側筋肉活用タイプ」の方にとっては、その理論は不適合の可能性が高いので参考対象外と考える・・・そんな形で、スイング理論の取捨選択に活かすことが出来そうです。
ちなみに私は「外側筋肉活用タイプ&左足軸タイプ(前輪駆動タイプ)」です。各種ゴルフ理論を参考とする上で、その理論が「外筋活用」「左足側に軸がある」ことが物理的に効果的な要素となるかどうかを判断基準としています。