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飛距離300ヤード超え!アダム・スコットのスイングを学んで目指せシングル!

10月に行われた日本ツアー「日本オープン」に2年連続参戦し、ファンを湧かせたアダム・スコット。その端麗な容姿とPGAツアーで最も美しいと唱われるスイングに、TVの前でため息をつきながら観戦した方も多かったのではないでしょうか。

その大会でのエピソードは最後に触れることにして、まずは、アダム・スコットがどんな選手なのかを知るためにこれまでの活躍ぶりを振り返り、そして、後半にプロゴルファーやコーチの間でも、お手本にしたいと高く評価されているアダム・スコットの“完璧なスイングの秘密”をご紹介します。

一般ゴルファーも是非、取り入れたいキーポイントを学んで、90~100で足踏み状態のスコアを一気にアップさせるきっかけをつかみましょう!

プロフィール(2015年現在)

名前 アダム・スコット(Adam Scott)
生年月日 1980年7月16日
出身地 オーストラリア 南オーストラリア州 アデレード
身長 185cm
体重 75kg
プロ転向 2000年
通算成績 PGAツアー11勝(メジャー1勝を含む) 米国外11勝
クラブセッティング タイトリスト
ウェア ユニクロ

タイガー・ウッズの元コーチであるブッチ・ハーモンに師事したことや、柔軟性を生かしたスイングがタイガーと良く似ていたことから“ホワイト・タイガー”の異名を持つアダム・スコットは、2000年に当時20歳で大学を中退し、プロ転向を決断しました。

欧州ツアーでキャリアをスタートさせると、翌2001年1月に南アフリカで開催された「アルフレッド・ダンヒル選手権」で早くも初勝利を飾り、欧州で4勝を挙げた2003シーズンには、本格参戦を開始したPGAツアーの「ドイツ銀行選手権」で米国初優勝。翌年には、“第5のメジャー大会”と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」を制して一躍注目を浴びるゴルファーとなりました。

2006年に「全英オープン(8位)」「全米プロゴルフ選手権(3位)」の成績を残してメジャー大会で存在感を示し、PGAツアー最終戦の「PGAツアー選手権」で優勝。2位2回(タイを含む)3位3回(タイを含む)を記録するなど、通算10試合でトップ10入りを果たす好成績を収め、賞金ランク3位でシーズンを終えます。

その後、大きな飛躍を期待されながら、趣味のサーフィンで膝を負傷するなど怪我に悩まされ低迷が続いてしまいますが、2011年になりやっと復調の兆しが見え始め、翌2012年には「全英オープン」で惜しくもメジャー初制覇は逃したものの2位と大活躍。首位で迎えた最終日、終盤4ホールで連続ボギーを叩き、アーニー・エルスに逆転を許した勝利目前の大失速は、同年大会の開催コースの名前にちなみ『ロイヤルリザムの悲劇』と呼ばれています。

アダム・スコットはこの悔しさをバネに、翌2013年の第77回マスターズで念願のメジャー初制覇を達成。雨の中行われたアンヘル・カブレラとのプレーオフ2ホール目を制し、オーストラリア勢として初、同時に長尺パター使用選手として初のグリーンジャケットを32歳で勝ち取りました。

2014年5月には、世界ランキングでトップの座 60週目を記録していたタイガー・ウッズを抑えて首位に。けれど、同年8月には「全英オープン」制覇に続き、2週連続優勝を飾って好調だったローリー・マキロイに2013年3月以来となる世界1位返り咲きを許し、シーズン終了時の順位は3位となりました。以降、優勝回数では突出していませんが、常に安定したプレーでスコアボードの上位に名を連ねています。

300ヤード超え、アダム・スコットのスイングの秘密

ここからは、アダム・スコットのスイングに隠された秘密について紹介していきます。アダム・スコットのスイングはその美しさだけでなく、なんと言ってもドライビングディスタンス300ヤード超えのパワーが魅力です。
加えて、2014年シーズンにはバーディアベレージ(1試合あたり)4.2回をマークするなど、ずば抜けたコントロールが光るショットメーカーでもあります。

飛距離アップには安定した土台作りが重要

彼はインタビューの中で、「飛距離を出すためには速いスイングも大切だが、安定した土台(姿勢)作りが重要な要素」だと語っています。

アドレスで広いスタンスのアスレチックポジション(あらゆる方向に素早く動け、なおかつ安定した姿勢)を作ることで、下半身を安定させています。正面からの動画を見てみると、スタンス幅に両肩がすっぽり収まっていることが分ります。

ワイドなスタンスをとることで背骨の傾き角度も大きくなり、インパクトの際にボール後方に上体を引きつけておくことが可能となるため、力が無駄なくクラブに伝わりヘッドスピードがアップします。

アダム・スコットの場合、腰や膝の角度(曲げ)が深めで上半身を若干倒し込んでいて、左肩に対して右肩がやや下がり、視線は右斜め上からボールを捕らえています。

教科書から抜け出したようなコントロール


アダムスコットの教科書的オンプレーンスイング正面後方同時ドライバー|YouTube

ワイドスタンスが無理のない動きを助け、“オンプレーンスイング”の実現に貢献しています。アドレス時に作った両腕の逆二等辺三角形が、フィニッシュ直前まで全く崩れていません。(本当に凄い!)正確なコントロールを生み出すアダム・スコットの精密なスイングの詳細を、ウエッジショット分析動画でチェックしてみましょう。


Adam Scott #1 Players Wins Crowne Plaza Invitational|YouTube

緑色ラインは、セットアップ時のボールと頭の位置を示しています。ボールは身体のほぼ中央に置かれ、非常にニュートラルな体勢で構えています(白色ラインは内足を基準にしたスタンス幅と両肩の位置を表示)。

つま先をやや開き両方の踵は肩幅で、右足は後方に引いています。テイクバック開始からハーフウェイバックまで、上半身を意識的に捻らずに胸はボールを捕らえたまま、背骨を回転させるイメージです。

頭の位置は全くずれることなく、スウェーも起きていません。動画のポジションラインを見れば、一目瞭然!教科書を見ているようだと言われる理由が分ります。

ダウンスイングでは、腕が地面と平行になると同時に控えめな体重移動が始まっていますが、左腰は左足の真上に位置し、膝と共に一直線上に収まっています。

ここで注目したいのは、左手首の状態です。ダウンスイングからローテーションが始まりインパンクトの瞬間に至るまで、左手首はフラットのまま。リリース時にも頭が体の動きに伴って旋回するに留まっています。ウェッジショットのため、フィニッシュでは少し上に伸び上がっていますが、両肩は理想的な平行ポジションを保っています。

動画の後半では、セットアップ時に左腕がしっかりと絞り込まれシャフトと一直線になっている点に加え、頭の動きにも着目しています。ダウンスイング時の体重移動に伴って、頭の位置がわずかに左方向へと移動していますが、インパクト前にボール手前でその動きが止まります。続いて、体の旋回が始まっています。

アダム・スコットのスイングをイメージしながら、練習でポイントを1つずつ意識してみてはいかがでしょう?アベレージゴルファー脱却を目指している方なら、飛距離や方向性がほんの少し変わるだけでスコアアップに繋がるはずです。手応えを楽しみながら挑戦してみては?

アダム・スコットよりワンポイントアドバイス

スイングに関してではありませんが、アダム・スコットがインタビューの中で、ミスショット後のメンタルについて一般ゴルファーにも役立つコメントをしているので、ご紹介します。

練習中

繰り返してレッスンしているショット(基本)を意識し直すことだね。すべては、練習で行っているショットをコースでもできるかどうか。十分な練習を積めば、必ず上達するはずなんだ。次の機会には良いショットを打つことができると思うよ。

試合中

最善策はミスショットのことは考えないこと。自分の中でミスは起きなかったとして、次のホールに臨むんだ。練習場での良いショットだけをイメージすることだね。

意外と熱い男!アダム・スコットの粋な計らい

2013年から『ユニクロ』とウェア契約を結んでいるアダム・スコットは、昨年に続き2年連続で日本ツアーに参戦。10月15~18日に兵庫県にある六甲国際GC(7394ヤード、パー72)で開催された「日本オープン」(賞金総額2億円)に出場しました。

残念ながら、4日間通算で5アンダーの7位タイに終わってしまいましたが、昨年の3倍にあたる約2万9000人のギャラリーが観戦に訪れ、その人気で大会を大いに盛り上げてくれました。今トーナメントでは、小平智が通算13アンダー、275で、2連覇を狙った池田勇太を1打差で退けて優勝を飾りました。

2015年プレジデンツカップでのアダム・スコット(右)と松山英樹(左)

アダム・スコットはまた、今回の獲得賞金520万円を全額、昨年に引き続き東北のジュニアゴルファー育成のためJGA(日本ゴルフ協会)に寄付しています。そんな豊かな人間性が男女を問わず多くのファンを惹きつける理由なのかもしれません。

また、アダム・スコットは大会開幕を前にジュニアを対象としたイベント開催。この10日ほど前に行われた「日本女子オープン」で優勝争いを演じた柏原明日架や今季国内アマチュア王者に輝いた男子高校生ゴルファー金谷拓実ら日本ゴルフ界の次世代を担う若手選手が多数参加し、大スターから貴重なアドバイスを受けました。

来年も日本ツアー参戦の意向を明かしたアダム・スコットは、日本でのさらなるゴルフ普及のためにこの大会が重要であると語り、PGAツアーで活躍する日本人選手、松山英樹や石川遼らの出場こそが、その意義を高めるはずと力説。「この先、自分の仕事は松山と石川をこの大会に連れてくること」と公言し、普段の穏やかな笑顔とはまた違った熱血感溢れる一面を垣間見せてくれました。約束が果たされることとアダム・スコット本人の再参戦を願って、来年の大会を楽しみにしたいですね。

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