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チャリティーイベントについて~アメリカのゴルフ事情~|アラサー女子がアメリカでプロゴルファー目指します! Vol.6

日本でも災害時の募金や、街頭やレジ横の募金箱等はありますが、ゴルフで募金?あまりイメージがわきませんよね。

皆がお金を出し合って助け合う、この額を見ると日本より優しい国柄なのかなと思いますが、実は合理的な理由と上手く回るからくりがあります。

チャリティーイベント開催はこんなメリットがあった

●スポンサーメリット① 節税対策

アメリカでは、寄付・募金は税金控除の対象になります。

スポンサーと書きましたが、大きな大会ではプラチナスポンサー、ゴールドスポンサー、シルバー、ブロンズというように、いくつかの寄付額口を用意しています。なので、個人でも小口スポンサーになることは可能です。

例えば、参加申し込みフォームには「Donation(ドネーション:寄付)をしますか?」「その場合いくらのを何口買いますか?」という質問項目の後に、Tax ID Number(税金ID番号)が書いてあります。

●スポンサーメリット② 広告宣伝効果

もちろんスポンサーシップの本来の目的はここですが、提供者の景品、賞品などは参加者の目に触れます。例えば車メーカーであれば、ホールインワン賞に車一台をプレゼントなど、展示できるとともにインパクトのある宣伝ができます。

小口スポンサーのレストランなどは$20分のクーポンを景品にしたり、もしくは大会当日のドリンク一杯無料券を参加賞として配布することなどもよく見られます。

*プレーヤーのメリット① チャリティー内容に協力できる

災害への支援、地域の障害者の人々への支援、青少年団体の活動資金援助など、チャリティーの目的は様々ですが、トーナメントに参加するだけでその活動支援に加わることができます。

例え寄付をしていなくても、ラッフル大会(景品抽選会)のチケット、サイドベット(ワンオンシャレンジ、スキンズゲーム等)で集まったお金の何%かを寄付に回すトーナメントもあります。

*プレーヤーのメリット② 後ろめたさを消す大義名分がある

参加するプレーヤー側としては、遊びながら「社会に良いことしてる」という満足感が得られます。と同時に、ゴルフに否定的な家族に対しても「チャリティーだから!」という参加の大義名分ができるというものです(笑)

*プレーヤーのメリット③ 新しい人と知り合える

アマチュアゴルフの特徴のひとつ、ネットワークの場です。

普通の、いわゆるプレーヤーやある団体(会社の同僚、コミュニティなど)が親睦を深める目的のコンペとは違い、チャリティーイベントはオープンなので、様々な人が参加します。

私もロサンゼルスに移って3年経ち、知り合いの方に誘っていただいて参加したイベントで、また知り合いが増えてゴルフに誘われて、またそこでも増えてゴルフに誘われて…と様々なイベントに参加する機会に恵まれてきました。

(ロサンゼルス日系社会のゴルフをやっている人の中では、私はちょっとした有名人になってしまいました。「女性」で「若い」で「プロを目指している」という人は、そういないのです)

ゴルフ仲間を見つけるソーシャル面としても、同業者や顧客探しなどのビジネス面としても、このような場を利用する人は多いようです。

◆主催者のメリット: ゴルフ場の集客

トーナメント会場であるゴルフ場にもメリットがあります。大会規模によってはゴルフ場は貸切になりますが(100人~が目安)、どんな天候であってもその日の収益が確保されるからです。

また、ゴルフ場にも繁忙期・閑散期があります。平日やオフシーズンなどに入ってくれるコンペやイベントは、願ったり叶ったりです。

ゴルフ場経済学の話は、またいつかしたいと思います。

私が皮膚ガン啓蒙活動チャリティートーナメントに参加した時の話

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さてここからは、先日実際にチャリティーイベントに参加した時の模様をお伝えします。

「The 4th Annual Shoopy Scramble (第4回シューピィスクランブル)」というトーナメントです。ロサンゼルスから1時間半ほど離れたパームスプリングスにある、Desert Willow(デザートウィロー)というゴルフ場で行われました。

当イベントは、皮膚ガンの啓蒙活動と地元の病院への寄付金を募る目的で立ち上げられました。

発起人シューピィとの出会い

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誘ってくれた発起人のBrett Shoopmanさん。

Brettさんとの出会いは去年の秋。私がパームスプリングスで用事があり、近くに練習施設の整ったゴルフ場はないか探していて、たまたま訪れたのがDesert Willowでした。

プロショップで働いていたBrettさん。「ここは初めてかい?」「どこから来たの?」と聞かれて、色々お話をしました。(アメリカでは街で会う知らない人にも「How are you」から世間話が始まり、友達になるという事象が度々あります)

彼は数年前に皮膚ガン(skin cancer)になったことを話してくれました。その時は辛かったけど多くの人に励まして支えてもらったこと、今では治癒してゴルフもできるようになったこと、そして少しでも多くの人に皮膚ガンについて知ってもらうべくチャリティーイベントを始めたことも知ったのです。

初対面ながらに彼の熱心なトークに感銘を受けた私は、4月のチャリティーイベントにはゲストとして是非来て欲しいと言ってくれたので、その場で喜んで引き受けました。

皮膚ガン啓蒙への熱い思いの伝わるコンペ

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ゴルフ場は2コースあり、両コース合わせて全230人が参加。8時からショットガンスタート。スクランブル(4人のベストボールを選んでいって回る)形式でした。

4人もしくは3人のチーム戦なので、楽しい楽しい。(普段回るときにも4回ずつチャンスがあればいいのに…なんて思ったり。)私達のチームは5アンダーでしたが、優勝チームのスコアは15アンダーでした。

プレーが終わってランチの間、地元の病院のお医者さんが来てプレゼンテーションしてくれます。

集まった寄付金は全て地元のパームスプリングスの病院に送られ、去年は180人分の皮膚ガン検査を無料で提供することができたそうです。そして実に40人もの早期発見に貢献したのです!

参加賞は、日焼け止めや様々な地元ビジネスのクーポンでした。表彰式ではBrettさんが繰り返し感謝の意を述べるのに対し、会場からはスタンディングオベーションの拍手が送られました。

これは彼の人望が成し得た偉業だと思いました。パームスプリングスに生まれ育ち、Desert Willowに勤めて17年。それはゴルフ場の集客だのスポンサーの利益だのというビジネスの面とは別に、意思が動かしたイベントでした。

「僕はこの3年間辛かったんだ。特にパームスプリングスに住む大切な友達や家族に同じ経験をさせたくないんだ」

自分の使命や知り合いのためとはいえ、トーナメントを主催するのは大変な労力です。私は彼とは最近お友達になったばかりですが、大変な情熱と活動に感銘を受けました。

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彼は今後もチャリティトーナメントを続け、皮膚ガンの危険性について皆にもっと知ってほしいと語ってくれました。

ちなみに、「ピンクリボン」は乳がんのシンボルとして認知が広まっていますが、皮膚ガンは黒いリボンだそうです。

長くなりましたが、皆さんお見知りおきを!

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さて、皆さまご周知のこととは思いますが、先日熊本県を中心に大地震が発生しました。

被災された方々におかれましては謹んでお見舞い申し上げます。今回の記事を執筆・推敲中に震災のニュースが飛び込み、私も心を痛めております。

周りのアメリカの友人達も、日本の人々を心配してくれています。日系コミュニティに限らず、ロサンゼルスでは募金窓口の情報などが回っております。私も自分にできることで復興を応援させていただきます。

熊本・九州出身プロゴルファーを中心に、チャリティー活動も行われていると聞いています。ゴルファーの皆さん、ゴルフの力で、明るい心で、日本を盛り上げていきましょう。

 

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