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大王製紙エリエールレディスオープン【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等

第34回大王製紙エリエールレディスオープン

2015年度LPGAツアー第36戦「大王製紙エリエールレディスオープン」が、11月19日(木)から11月22日(日)の4日間、福島県いわき市の五浦庭園カントリークラブで行われました。

【試合結果】
優勝:イ・ボミ

スコア:通算 -16 (1R:70 2R:68 3R:65 4R:69)

選手紹介:1988年8月21日生まれの27歳・韓国出身・A型。2008年から韓国女子ツアーに参戦、翌2009年には初優勝を含めトップ10入りが8回と頭角を現す。2010年同ツアーで3勝をマークし賞金女王に輝く。2011年から日本女子ツアーに参戦。前週既に、今季賞金女王を決めると同時に、LPGA史上初の年間獲得賞金2億円突破を達成。「スマイルキャンディ」の愛称で親しまれ、かわいらしいルックスと笑顔が日本でも大人気。

今大会の見所(ハイライト)

来季のシード権争い、そして2015年のLPGA最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の出場権争いに注目の集まる本大会。
実質今季の最終戦となる選手たちがどのように締めくくるのか。そして最終決戦に向けて、どんなプレーで魅せてくれるでしょうか。

前日までの雨も上がり、晴れてゴルフ日和となった1日目。
68をマークした鈴木愛(すずき あい)、成田美寿々(なりた みすず)、山本薫里(やまもと かおり)ら3選手が首位に、1打差の3アンダー、4位タイにはイ・ナリ、表純子(おもて じゅんこ)、菊地明砂美(きくち あさみ)がつけ、初日から混戦模様となります。

2日目。
今季快進撃を続けるイ・ボミの勢いを、なんとかストップしたい鈴木。この日は6バーディ、ノーボギーの66をマークして、単独首位に躍り出ます。
今季、惜しいところで勝利を獲り逃す闘いも見られるだけに、気迫がこもります。

3日目。

多くの選手が強風に悩まされる中、イ・ボミが7バーディ、ノーボギーと圧巻のプレー。トーナメントコースレコードタイの65をマークして、単独首位に立ちます。

前日、同じくコースレコードタイをマークした渡邉彩香(わたなべ あやか)は、この日も好調に2位をキープ。今季何度も見られた、最終日最終組のイ・ボミとの直接対決にどう対応するかも注目です。

風の影響がほとんど感じられないものの、気温も上昇せず肌寒い4日目。

今季はほぼフル参戦するものの、予選通過はわずかに3回のみとなった菊地明砂美。
しかし、30歳を迎えて初めての本大会では、1日目に4位タイで好スタートした好調さを維持して、自己最高位の13位タイでフィニッシュします。
妹の菊地絵理香(きくち えりか)が12位と、姉妹揃って好成績で締めくくりました。

1日目、2日目と上位争いを展開しながら、前日21位タイと沈んだ表ですが、この日はアイアンレディ―の気迫がさく裂。

8番から連続6バーディを含む、7バーディ、1ボギーの66をマーク。コースレコードにわずかに及ばなかったものの、8位まで巻き返します。
本大会で、連続出場記録は174試合に更新。賞金ランク24位で来季シードも得て、今後どこまで記録を伸ばして楽しませてくれるでしょうか。

今季、優勝はなくても安定したプレーで、賞金ランク8位を走る上田桃子(うえだ ももこ)は、最終日最終組でその実力を発揮します。
前半2連続ボギーが先行しますが、後半15番パー3では、あわやホールインワンという、カップへ一直線のスーパーショット。18番パー5ではラインを読み切ったロングパットで、バーディを決めて魅せ、ギャラリーの笑顔を誘います。通算10アンダー、単独4位で終えました。

この日4バーディ、1ボギーで69とした鈴木は、本大会2年連続で2位タイ。惜しいバーディチャンスもありましたが、本人は好感触なプレーとポジティブに捉えている様子。

次週の最終戦に向けて士気を高め、通算2勝目に期待がかかります。

最終日、あと一息、というシーンが多く見られる渡邉は、15番で返しのパーパットを外して、3位へ後退してしまいます。
しかし17番でイ・ボミのバーディを見たあとに、バーディをねじ込み2位タイに浮上。
賞金ランク日本人最上位の強さと、将来有望な若手第一人者として、会場を沸かせました。

そして、2位に5打差をつけて、本大会でもその強さを顕示したイ・ボミ。

リキみのない、軸がしっかりとしたスイングから放たれる正確無比なショットと、2日目から最終日まで続くノーボギーのプレーが、我慢強さを象徴するような、ソツのないゴルフが印象的でした。
2週連続で優勝を飾り、今季7勝目、そして国内ツアー年間最高獲得賞金を更新しました。

本大会を終え、賞金シードも確定しました。

27位:青木瀬令奈(あおき せれな)、33位:堀琴音(ほり ことね)、39位:永峰咲希(ながみね さき)、40位:松森彩夏(まつもり あやか)、50位:柏原明日架(かしわばら あすか)など、今季を大いに盛り上げて、初シードを獲得した若手選手たちもそろい、来季の闘いがこれから楽しみです。

次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点

大会名称:LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ【2015】
日程:2015年11月26日(木)~11月29日(日)
会場:宮崎カントリークラブ(宮崎県) / 6,448Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥100,000,000

次週は、いよいよ今季のクライマックス、「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(賞金総額10,000万円、優勝賞金2,500万円)が開催されます。
4大公式戦のひとつで、出場有資格選手は、前週までの今季大会覇者と、今季の賞金ランク上位25位まで。選ばれし28選手だけが出場できる、熱き最終戦です。

舞台となる宮崎カントリークラブは、この季節でも温暖な、南国情緒あふれるシーサイドコース。
天然の松林、自然のアンジュレーションが配された、戦略性の高いコース。頭脳を駆使するコースマネジメントが必須となる。
そして特徴的なのは、高麗グリーン。順目、逆目で転がりが異なるので、芝目をしっかりと読むこと、強気のパッティングができるかどうかが、攻略のカギとなりそうです。

トップランクの闘いの中で、楽しみなのはそれぞれの持ち味。
泣いても笑っても今季最終戦。精一杯のプレーで、笑顔で終えてほしいと思います。

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