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ゴルフはたくさんのドラマが演じられています。思わず唸るゴルフ名言・迷言集/ラウンド編

ゴルフのラウンドで残された言葉は、実は一番多いかもしれません。それだけに、味わい深い、あるいはウイットに富んだ名言・迷言が並びます。

「ゴルフは一番下手なプレーヤーがいちばんトクをする唯一のゲームだ。下手ほど多く運動ができ、多く楽しむことができる。なぜならうまいプレーヤーはわずかなミスにもクヨクヨするが、下手なプレーヤーはクヨクヨするにはあまりにミスが多すぎるからだ」(デービッド・ロイド・ジョージ)

 

これを読んで納得する人も多いのでは。確かに当たってます。この言葉に下手なプレーヤーが返す言葉は、「コストパフォーマンスはいいですから」ぐらいでしょうか。

デービッド・ロイド・ジョージはイギリスの政治家で第一次世界大戦中の難しい時期に首相となり、イギリスを勝利に導きました。名言・格言が多い彼の言葉で、ゴルフに関するものがもう一つ。

「私が最も崇拝するゴルファーはスフィンクスだ。2000年もバンカーの中にいながら、泣き言一つ言わないからな」(デービッド・ロイド・ジョージ)

イギリスのウイットの効いたセリフですね。下手だからと言って尻込みする必要はないようです。

「他人に一番迷惑かけるプレーヤーは下手な人ではなく、自分の腕前の程を知らずにプレーする人である」(スコットランドの格言)

これもおそらく300年くらい前から言い続けられた格言のようです。そんなに昔から現代に至るまで、的を得たセリフです。

「人生には、いくらがんばっても長続きしないものが2つある。車のあとを追う犬と、パー狙いのチップを打つゴルファーだ」(リー・トレビノ)

 

陽気なメキシカン、メキシコ系アメリカ人のリー・トレビノは全米オープン、全米プロ、全英オープンのメジャーを各2勝ずつ、計6勝上げています。このセリフは普段できない事を狙っても意味がない、と言っています。

多くの格言を残しているトレビノは、こんなセリフも。

「ゴルフはラブ・アフェアみたいなもの。とことん真剣にならなければ、面白くない。そして本気に真剣になれば、心は千千乱れ、かきむしられる」(リー・トレビノ)

ラブ・アフェア=情事。今風に言えばゲス不倫でしょうか。まるで「パー狙いでチップを打つ」ようにも聞こえます。2つのセリフはまったく別の事を指しているようですが、これもゴルフの持つ多様さかもしれません。

「練習場で打ったこともないようなショットを本番でやってみようとすることなど、きちがい沙汰だ」(デーブ・マール)

多くの人が思い当たるのではないでしょうか。インテンショナルフックで林を巻いてグリーンオンを夢見て打ったら・・・。

デーブ・マールはアメリカのプロゴルファーで、スポーツキャスターとしても活躍しました。全米プロを含むツアー3勝しています。

「風はゴルフの最大の財産だ。風がいろいろ変化することによって、一つのホールがいくつものホールとなるからだ」(チャールズ・マクドナルド)

風が強いとティーに立って思わず顔をしかめていませんか。一見ネガティブに捉えることも、チャールズ・マクドナルドはポジティブに捉えます。米国ゴルフ協会の創始者は、同じ風に関するセリフがもう一つあります。

「私はかつて一度も、スコットランド人が風や何かのはずみでティから落ちたボールを再びティーアップしたのを見たことがない」(チャールズ・マクドナルド)

まさに「あるがままに打つ」とのゴルフの精神を述べています。それはライばかりでなく、風や雨など自然環境をもあるがままに受け入れる精神でした。

「ゴルフコースは女に似ている。扱いようによって楽しくもあり、手に負えないこともある」(トミー・アーマー)

 

崇高なゴルフ精神の話から、下世話な話になりました。それでもこの言葉に納得する人も多いでしょう。

トミー・アーマーはイギリス生まれで、アメリカでプロになりました。メジャー3勝の実績より、何より彼はクラブ制作に大きな功績を残しています。マグレガー社のターニーシリーズやアイアンマスターなど、世界中にファンがいました。マグレガーのパター、IMG5もその一つです。

「相手にアウト・ドライブされることを気にやむのは愚かしい見栄である」(ボビー・ロック)

ゴルファーにとって、飛ばし屋への憧れは代えがたいものがあります。しかしラウンド中にそのことを気にかけていると、次のプレーに影響されるものです。

南アフリカ生まれのボビー・ロックはパターを得意とし、プロ転向後の2年間で7勝を上げた時は、18ホールの総パット数が一度も28を超えなかったといいます。

アメリカの数試合に出なかったことから、米PGAが彼を追放処分をしたのも「強すぎた」からと言われています。全英オープン4勝。

「ゴルフで油断が生まれる最も危険な瞬間は、万事が順調に進行しているときである」(ジーン・サラゼン)

これも納得する人が多いでしょう。「好事魔多し」はアマにもプロにも起こるようです。

ジーン・サラゼンは1920年代から1930年代に活躍したアメリカのプロゴルファーで、初めて「キャリア・グランドスラム」(生涯の中で4大メジャーを制覇すること)を成し遂げたプロゴルファーでもあります。

「ゴルフが難しい所以は、プレーヤーが静止するボールを前にして、これをいかに打たなければならないかについて、思考する時間があまりにも多いことに起因する」(アーチー・ホバネシアン)

心理学者のアーチー・ホバネシアンらしい言葉です。彼はゴルフ心理の研究所「Golf is Mental」を出版しています。

「ゴルフにレフェリーはいない。プレーヤーは自らがレフェリーであって、すべての問題を解決し、処理し、責任をとらなければならないのだ」(ホラス・ハッチソン)

ホラス・ハッチソンは、1886年から全英アマを2連覇しました。最初のゴルフ評論家として活躍し、多くの著書を残しています。正直であることが「あるがままに打つ」精神に結びつくとしています。

どうですか、ラウンド中の名言・迷言集は「その通り」と納得することも。これらの言葉を読んでいると、なぜかラウンドしたくなりますね。

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