男子ツアー人気回復の切り札、長谷川祥平。野球は「大谷」、ゴルフは「長谷川」と、今年は”しょうへい”が熱い!!
181センチ、74キロという恵まれた体格はゴルフのトッププロにもひけをとらない長谷川。ドライバーの平均飛距離は290ヤード、アイアンのショートゲームやパターも得意とする大器です。日本男子では海外で活躍する松山英樹選手の跡を追う存在と期待されています。
それでも、小学生時代は気が弱い男の子で、父の影響で5歳から始めたゴルフと一緒に極真空手を小学5年生まで続けていました。
現代のスポーツ教育論では、10歳ぐらいまでは単一種目だけではなく、複数の種目を経験することが将来の成長につながると言われています。つまり、プロゴルファーを目指すためにゴルフだけをするのではなく、サッカーやスケートなど、複数プレーすることで、体幹やバランス感覚が養われると考えられています。
そういえば、ジャック・二クラウスも子供時代はスポーツ万能でした。長谷川も空手だけではなく、テニスも経験しています。そして、小学校の卒業文集には早くも将来の夢を「プロゴルファー」と書いていました。
中学時代からアマチュアタイトルを獲得してきた長谷川ですが、その才能が開花したのは大阪学院大学時代でした。2年生の2013年アジアパシフィックアマチュア選手権では2位。惜しくも優勝に与えられるマスターズ出場を逃しています。JGAの日本代表として世界大会も経験しています。
昨年の2015年は活躍しました。日本学生ゴルフ選手権競技、朝日杯争奪日本学生選手権で優勝。ブリヂストンオープンでベストアマ、関西オープンでローアマチュアに輝きます。
同年の日本オープンではアダム・スコットと練習をし、これがステップアップの起爆剤となりました。スコットは「長谷川とはジムやトレーニングについて話しました。彼はしっかりした自分のルーティンを持っており、学校の後に100%ゴルフに集中しているので伸びるでしょう」と長谷川を評し、さらに「自分のリズムを確立する大切さを伝えた」という。
長谷川は2015年末、まだ学生ながらプロ転向を表明し、2016年の国内男子ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQTに進み27位。ツアー前半戦の出場権を手にしました。2016年3月にはブリヂストンスポーツと契約、と順調に2016年シーズンを迎えています。
2016年ツアーはこれまでのところ、4戦していずれも予選落ちとまだ、プロとしてのツアー参加に慣れていないようですが、真骨頂はこれから。長谷川自身も「海外メジャーで勝ちたい。自分が目標となるようなプロになりたい」と志も高く、一日でも早いツアー初勝利が待たれます。
今年、”しょうへい”は野球に限りません。ゴルフの長谷川祥平に期待です。