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お手本にしたい堅実ゴルフ、ジャスティン・ローズの軌跡

男子ゴルフ界は今、20代の若手が衆目を集めています。

新ビッグ3のジェイソン・デイ、ジョーダン・スピース、ローリー・マキロイをはじめ、リッキー・ファウラー、2016年マスターズチャンピオンのダニー・ウィレット、ブランデン・グレース、パトリック・リード、そして我らが松山英樹。

世界ランキング上位に20代の選手がひしめく中、安定した成績でトップ10前後に必ずいる30代の中堅選手。今回は、そんなイメージのジャスティン・ローズについて、ご紹介したいと思います。

ジャスティン・ローズのプロフィール

Justin Rose
生年月日:1980年7月30日(35歳)
国籍:イギリス
出身地:南アフリカ ヨハネスブルグ
身長:191cm*
体重:88kg*
プロ転向:1998年
優勝:PGAツアー7勝(うちメジャー1勝)、欧州ツアー8勝、豪PGAツアー1勝、日本ツアー1勝、サンシャインツアー(南アフリカツアー)2勝、その他4勝
世界ランキング最高位:3位(2014年)
クラブ:テーラーメイド
ウェア:アシュワース
*サイトによって表記が異なります。

生後11ヶ月で、父からもらったおもちゃのゴルフクラブを振り始めたローズ。5歳の時にイギリスのロンドンに移住し、本格的にゴルフを始めます。メキメキと腕を上げ、初めてスコア70を切ったのは11歳の時だそう。

1998年、17歳でアマチュアとして全英オープンに出場し、いきなり4位に入ると「天才現る!」と世界の注目を浴びました。
翌日にプロ転向を発表。大きな期待のもと、すぐに優勝できるかと思いきや、なんと21試合連続予選落ちを喫することに。

プロの洗礼にしてはあまりに手厳しいものでしたが、それでも前向きに「才能がないのではない、自分の力が出し切れていないだけだ」と練習に打ち込み、2002年、欧州ツアーのアルフレッド・ダンヒル選手権でついに念願の初優勝を成し遂げました。

2002年は日本の中日クラウンズでも優勝し、ブリティッシュ・マスターズで欧州2勝目を挙げるなど、好成績を残すことができた一方、彼にゴルフを教えてくれた父を9月に亡くすという、大きな悲しみに見舞われた年でもありました。

2004年から主戦場を米国に移し、度々優勝争いに絡むも勝ち切れず、ようやくPGAツアーで初優勝を挙げたのは2010年のメモリアル・トーナメント。プロになってから、実に12年が経過していました。

「世界のどこで勝っても勝ちは勝ちだと自分に言い聞かせてきたが、やはりアメリカで勝つ意味は違う」とローズは語っています。
同2010年にAT&Tナショナルでツアー2勝目も飾り、その後は毎シーズン勝ち星を挙げています。2013年には全米オープンを制し、メジャーチャンピオンの仲間入りを果たしました。

プライベートでは、2006年にケイト・フィリップスさんと結婚し、2009年に長男レオ君、2012年に長女ロッティちゃんが誕生しています。

2013年全米オープン、亡き父に捧げるメジャータイトル

2013年6月16日。長い努力がついに報われる日が来ます。ジャスティン・ローズが難コース「メリオンGC」を堅実なプレーで攻略し、全米オープン覇者となったのです。

イングランド勢としては、43年ぶりの全米制覇という快挙でした。天に向けて人差し指をかざし、そっと涙をぬぐったローズ。父の日に、子供たちと天国の父に最高の贈り物を届けることができました。
アダム・スコットと親交が深いローズは、先にマスターズでメジャー優勝を果たしたスコットから「次は君の番だ」と励まされていたそう。

一説にはどちらが先にメジャーを勝つか賭けをし、勝ったほうが賞金の半分を敗者に贈ることになっていたという話も。スコットが勝ったものの、未だ約束は果たされていないとか…。

スコットといえば、指を立ててパターのラインを読む「エイムポイント」を用いていますが、ローズもこのメソッドを取り入れている選手の一人です。

アマチュアも真似したいスイング、そして今後への期待

最後に、参考になる動画を一つご紹介します。

ドライバー、アイアン、ウェッジのポイントを本人が解説しているのですが、英語がわからなくてもそれぞれのショットのスローモーションもありますので、見ているだけでも良いイメージトレーニングになりますよ!

ローズのコンパクトなトップ、再現性の高い美しいスイングは、是非真似したいですね。

2010年から毎年必ず優勝しているジャスティン・ローズ。2016シーズンはまだ勝利がありませんが、5月15日現在トップ10入りはすでに6回。相変わらず安定感抜群です。

再びビッグタイトルを手にする日も近いかもしれません。

2015シーズンのメジャー成績は以下の通り。

・マスターズ/2位タイ
・全米オープン/27位タイ
・全英オープン/6位タイ
・全米プロ/4位

2016年マスターズは10位タイでした。残りのメジャーはどうでしょうか?

これからもローズの活躍に注目していきたいと思います。

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