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ロストボールの回収は当たり前。ゴルフ場の池の中から出てくる意外なものとは?

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あなたは、ゴルフ場の池(ウォーターハザード)の中にゴルフボールを落とした(池ポチャした)ことがありますか?それなりにゴルフをされているプレーヤーでしたら、それなりの数をゴルフ場の池に寄付した経験がおありだと思います。

池が浅ければボールを救出できる場合もありますが、そのまま「さようなら」になってしまうことも多いでしょう。さらにショートホールに設置された池に至っては、毎日たくさんのボールが打ち込まれていると思われます。

でも、「あのボール、これからどうなるんだろう?」と考えたことはないですか?ずっと底に溜まっていたら、池がボールだらけになってしまうのではと心配される方もいると思います。

池の中のボールの行方

Wentworth West Course Changes Progress

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ゴルフ場によっては定期的に回収し、洗浄してロストボール専門業者に買取りしてもらうようですが、水の中に沈んだボールはその性能が落ちると言われていますので、あまり好まれません。OB球や、コース内のロストボールの方がまだ良さそうですね。

ちなみに「ボールの所有権はプレーヤーにあるのでは?」と思うかも知れませんが、プレー中にプレーヤーがボールを探しきれず、確認できない状態になった時点でロストボール(紛失球)になります。その際にプレーヤーはボールの所有権を手放した(あきらめた)事になりますので、「ボールが存在するコースのもの=ゴルフ場の所有物」となるのです。

ですから、コース内のボールを勝手に持ち出すことは、窃盗罪にあたります。実際は偶然見つけたボールを持ち帰る程度ならおとがめはありませんが、個人で使用するには多すぎるほどの量を持ち帰ったり、積極的に回収を行ったりすることは目に余る行為です。思い当る節のある人は、注意してくださいね。

さて、ゴルフショップで販売されているロストボール商品は、こうした池の中からのものや、コース内のあらゆるところから回収されたものになります。いわゆる再利用商品ですので、プレーヤーの名前やターゲットラインが引いてあるものなど、いかにも誰かが使っていた感が残っているものもありますね。

しかし高品質なボールが安い価格で手に入りますので、初心者をはじめ、ボールをよく無くしてしまうゴルファーの懐にやさしく、しかもエコです。綺麗に洗浄されていると、その品質の良し悪しは判別しにくくなりますが、ある程度当たり外れのあるものだと割り切れば、充分に利用価値があるでしょう。

最近はロストボールの人気が高く、特にある程度品質の高いものが求められているようです。ニューボールの値段の高さを考えると納得ですが、あまり使用していないボールが安く購入できるのなら、中古でも抵抗がない方が増えているのです。

しかし、全部のゴルフ場が業者のボールの回収、買い取りに協力的なわけではありません。池から定期的に回収作業を行うのは、主にコース管理の仕事になります。どこも人手不足ですから、そんな余裕はありません。手間に対して利益が少ないのです。

さらに名門・高級なゴルフ場は、そうしたお客様の所有物であったボールを販売することに難色を示す場合もあるのです。誰だって、自分の名前が印字されたボールをどこかで売られていたらショックですよね。

筆者が所属していたゴルフ場も、そうした専門業者との契約はありませんでしたので、基本的にはロストボールは廃棄されていました。せいぜいキャディさんがコースへ数個持っていき、不測の事態(お客様のボールが全て無くなってしまった等)で使う程度です。

しかしそうはいっても、池にボールが溜まりっぱなしという訳にもいきません。そこで池の掃除も兼ねて数年に一回水を全て抜き、ボールの回収を行うのです。そして、実は池の中には、ロストボール以外にも色々なモノが隠れています。

場所によっては1年に数回水抜きを行うこともあるのですが、今回はあるゴルフ場の数年ぶりの池の掃除事情をお伝えします。そして、ショートホールの池の中にあった様々なモノについてもご報告したいと思います。

定番のロストボール

BMW PGA Championships - Previews

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まず池の中にあるモノといったら、なんといってもロストボールですよね。長い間水の中に浸かっていたボールは、心なしかふやけているようにもみえます。

数は思っていたよりずっと少なく、500個程度でした。もしかすると池の底にはもっと埋まっているのかもしれませんが、回収できたのはその程度です。あまり状態が良いものは多くはなく、「池ポチャ用」とおぼしきボールもちらほら見受けられます。

OB球や、木の上に引っかかっているボールは比較的きれいなものが多いので、池の中ならではのコンディションなのかもしれませんね。

アイアンクラブ3本

こちらもショートホールの池ならではの回収物です。ティグランドすぐ近くからの大きな池になりますので、こういった事態が発生するのです。その時のプレーヤーの気持ちを思うと、いたたまれなくなります。もしかすると、生卵が割れないくらいの優しさでグリップしていたかもしれません。

実は、池にクラブを落としてしまった場合は盗難や破損のように保険が下りません。皆様もくれぐれもお気を付けください。

帽子1個

強風で飛ばされたのでしょうか。泥だらけになった帽子がひとつ発見されました。なんとなくその時の状況を想像してしまうと、「あぁ~」と叫びながら手を伸ばすゴルファーが眼に浮かぶようです。

こんなものも発見されるのが、ゴルフ場の池なのです。その他にも投げ捨てた?と思われる折れたティーペグや、ゴミなども多数見つかります。

謎の生物

MotoGP of Australia - Previews

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さて、ここまでの内容はゴルフ場らしい落し物でした。数年間沈んでいた水の中から助け出され、すっきりしていると思います。しかし、ゴルフ場の池には“不思議な回収物”もあるのです。

それは、「超巨大化した金魚」です。

金魚は観賞用の魚ですから、ゴルフ場の池にいるはずもありませんよね。しかし、あまりの大きさに鯉かと間違えてしまうくらい大きな金魚が、ゴルフ場の池に潜伏していたのです。しかも数匹単位で。

コース管理の方に聞くと「たまにある話」だそうで、おそらくは近所の住民、もしくはプレーヤーがこっそり金魚を放しているのではないかという事でした。さまざまな事情で飼えなくなった金魚を、困り果てて考えた上に、ゴルフ場へ持ってきてしまうようなのです。

確かに、隔絶されたゴルフ場の池は生物の生態系を狂わすことはないかもしれませんが…。しかも、外敵もほとんどいない環境で“池の主”としてぬくぬくと育ち、超巨大化してしまうことも少なくないようです。

以前もそういった事例が発生し、ある時はあまりの大きさに水族館が引き取ってくれたと聞きました。悪いとも言い切れないような気もしますが、なんとなく心にモヤモヤの残る回収物でした。

おわりに

Virgin Atlantic PGA National Pro-Am Championship - Regional Final

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ロストボールから金魚まで、ゴルフ場の池の中に隠れている色々なモノをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

自分が落としてしまったボールは、もしかすると再利用され、誰かのプレーに使われているかもしれません。また、そういったリサイクルはされなくても池の中を捜索すると、ゴルファーの人物像が浮かんでくるようなモノたちが出てきます。

人物特定は可能ではないかもしれませんが、池から出てきたモノたちには、その所有者だった人たちの“人となり”が現れるのです。

あなたは池の中に落としてしまったモノに自信がありますか?

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