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【ブリヂストン】新しい TOUR B330 シリーズは本当に新しいのか?/ゴルフの最前線から情報発信!

3/4にブリヂストンスポーツから発売される新しい「BRIDGESTONE GOLF TOUR B330」は、XとSの2種類になる。

前モデルはX、S、RX、RXSと4モデルあったので、引き続き使用したいという人は戸惑うかもしれない。

実は、RXSを使用している僕自身もそうだった……。

机上で実証できる初めての経験

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ボール2個を擦り合わせてみる。ピタッと接着したように動かない。今までのボールは擦り合わせることができるので、密着して動かないボールを見て、手品のような気分になる。正直に書くと、これにはかなり驚かされた。

「スリップレスバイト・コーティング」という新開発された技術なのだという。この独特のコーティングはアプローチのスピンを増やし、ラフなどで芝生が噛んだときにフライヤーになりづらいという特性があるという。

また、このコーティングは小さな傷なら自己修復するという機能も備えている。このコーティングは、ノートパソコンや自動車のボディーにも使われている。

机上で証明できる機能があるボールなんて見たことがない。この一点だけでも、新しい「TOUR B330」は全く別物だと考えて良いと思う。

中身については見えないが、ブリヂストン独自のグラデーションしたような構造になっている「スーパーハイドロコア」も、このボールから新しくなっているそうだ。

打音についても、音響メーカーのパイオニアと組んでショット時の打音を追求したという。XとSではかなり違う。これは室内練習場でもわかるが、実際に打つと強い影響があることは体験すればわかるはずである。

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左がB330X、右がB330S

前のモデルとの違いを見分けるポイントは、「TOUR B330X」のボールナンバーが赤で、「TOUR B330S」のボールナンバーが青だということと、ポール部分のロゴの左右のデザインが変わったことである。

ちなみに、B330は「ビーサンサンマル」と読み、カラーバリエーションは、ホワイト、イエロー、レッドの3種類になる。

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左上がB330X、左下がB330S、右は前モデルRXS

ドライバーを打って明確になったこと

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「あれ?」最初に「TOUR B330X」をドライバーで打ったときの正直な感想だ。ややドローしながらボールは飛んでいった。

僕はヘッドスピード42m/秒、スピン量は多め、持ち球は軽いドローである。ボールテスト当日は、気温7度、風速4m前後という状況だった。

前モデルのXは硬すぎる感触と、正直に僕のヘッドスピードでは機能を引き出せずに飛ばないボールと感じて、使用しようとは思えなかった。今回もXについては同じなんだろうと期待をしていなかったのだ。

しかし、向かい風の中で放ったドライバーショットは明らかに自分が思っているより飛んだ。高く打ち出されて飛んでいく弾道に戸惑った。硬くて芯がある打感だと聞いていたが、硬すぎず芯はしっかりと感じる好感触だった。

別のホールで「TOUR B330S」をドライバーで打った。こちらのボールには強い期待感を持っていたが、約10ヤード位「TOUR 330X」より飛ばない。向かい風で比較すると、「TOUR B330X」は強い直進性能を発揮して前に行こうとするが、「TOUR B330S」のほうは風に負けている。

驚くほど打感は違う。同じシリーズとは思えないほど「TOUR B330S」はドライバーでもフェースに一瞬吸い付いてから飛ぶ感じがする。その分やや打ち出しが低く飛び出し、かつボールは敏感に曲がる。

同じくらいの感覚で打っても、「TOUR B330S」は「TOUR B330X」の1.5倍くらい曲がっていく。この辺りは好みであろうが、弾道のコントロールを求めるゴルファーには感動ものの味付けだと感じた。

前モデルも追い風の中だと今までのボールより飛ぶ傾向があったが、新しい「TOUR B330」も同じ特徴を継承している。

追い風のホールで、使用球である「B330RXS」よりも明らかに「TOUR B330X」で打ったボールが飛んで驚いた。

ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドで実際に打って、新しい「TOUR B330X」の距離性能の高さを実感した。「TOUR B330S」は高低、左右の打ち分けには敏感に反応するツアーモデルであるが、距離性能はやや劣る。

スピン性能についての考察

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アイアンショットのほうが、打感がわかりやすい。「TOUR B330X」は適度な弾き感がある。それでいて、しっかりとフェースに乗る感じはする。

ツアー用ボールでXが付くと、ついつい力を入れて打たなければならないと強打したくなるが、何回か打っている内に使用している「B330RXS」を打っているような錯覚をした。つまり、十分に柔らかいし、僕ぐらいのヘッドスピードでも楽に扱えるのだ。

ウッド系の距離には満足したが、アイアンはどうか?と冷静に観察した。アイアンは距離感が命で、狙い通りの距離に打てるかどうかが重要だからだ。

これも大満足だった。いわゆるディスタンス系ウレタンボールだった「B330RXS」と同じか、少し飛ぶのだ。予想と違いすぎて、途中で何度もボールを確認した。

「TOUR B330S」は、アイアンだとよりフェースに食いつく感覚が強い。一瞬の間を感じるくらい柔らかい。ここまで柔らかいと慣れるのには時間がかかると思うが、他にはないという特別感はピカイチである。

糸巻きボールを思いだす感じで、低い打ち出しのための潰した弾道も打てるのには驚いた。ボールを曲げたり、弾道を強くイメージしてターゲットを狙うゴルファーには最強の武器になる。

ただし、風にはB330シリーズの強さを感じられない。両立はしないのだろう。距離性能はRXSとほぼ同じ。つまり、飛ぶ部類に入る。

グリーン上で確認すると、アイアンショットのスピン量は両方とも変わらない。かかりすぎないことがベターだと考えているが、ちょうど良い感じだった。

テストしたコースのグリーンは、やや硬めのコンディションだった。ショートアイアンでは、ボールマークとほぼ同じくらい、ミドルアイアンではクラブ1本以内、ロングアイアンでも1ピン以内には止まっていた。(いずれも良いショットの場合)

さて、アプローチでは驚くようなことがあった。60ヤードから40ヤードで、「TOUR B330S」はかなり低い打ち出しでスピンが強くかかったボールが出るのだ。

現在のボールは、とにかくフェースに乗ってポーンと高く上がるのが当たり前であるが、吸い付き感だけではなく、本当にフェースに付いているから低くなるのである。もちろん、それなりにスピンもかかる。

「TOUR B330X」も、スピン系と合格点を上げられるくらいのスピンはしっかりとかかる。高低などのボールの打ち分けにはちょっと向かないかもしれないが、十分である。グリーンサイドなどの寄せで、さらに性能は発揮される。

フェースに一瞬吸い付く感触は独特である。TOUR B330XもSも共通だ。フェースとボールの接触時間が長くなると、ボールは低く打ち出される。この機能が、“ボールが変に上がりすぎない”という安心感を生むのだとしたら、面白くてたまらないだろう。

もう1つ、特筆すべきは打音である。ダイレクトにボールをヒットしたときに出る乾いた打音は、自分が上手くなったと良い錯覚を生む。

やや芝生を噛ませ、ソールを滑らせて高い球を打つときにも独特の感触がある。フェースにしっかりと当たった感触があり、スピンもそれなりにかかるのは頼もしい。

傷つかないボールは鈍感か?

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カート道路にバウンドした跡

パットした感触は、賛否両論あると思う。今までのB330シリーズのようなカチッとした感触は残っているものの、柔らかさが勝っているように感じるからだ。

こういう感覚については個別のものであり、使いようである。個人的には、吸い付くような打感のボールは打ち出しの直進性が高くなると考えている。そうだと思って打てば、その通りになってしまうことがあるのがパットの面白さだともいえる。自らを騙すのも一考である。

気になる機能について、結果オーライで検証できたので報告しよう。カート道路にボールがバウンドしたことがあったのだ。

通常は大きな傷が残り、気にする人であれば次のホールでニューボールに変更することもある。擦り傷程度なら自己修復する機能は、流石に深い傷では発揮されていないが、今までの表皮がウレタンのボールより傷は目立たないようだ。

通常の使用では、ほとんど傷はつかない。紛失しない限り丈夫に長持ちするのは現代のボールでは珍しくないが、きれいな状態を維持しているという意味で、新しいTOUR B330シリーズは飛び抜けているといえるだろう。

長々と書いてきたが、僕の用具テストは原則として「自分が使えるか、使いたいか」で全くテンションが変わってしまう。

実際にこの「TOUR B330X」と「TOUR B330S」をコースで使う前には、もっとヘッドスピードがある人向けのもので、一部の機能は実証できなかったというような結論になることを予測していた。現在、「B330RXS」を使用していて満足しているのに、新しいB330シリーズは2種類になると知って、ハシゴを外されたような気分にもなってもいたのだ。

しかし、思いっきり裏切られた。現在使っているボールの在庫がなくなったら、「TOUR B330X」を購入しようと思ったくらい気に入ったのだ。決め手になったのは、距離性能が現状と変わらないか、やや飛ぶという点と、風の中での強い直進性能とグリーン周りの独特の感触である。

新しいTOUR B330シリーズのボールは、今までの後継機種ではなく、全く新しいものだと考えるべきだ。そして「TOUR B330X」と「TOUR B330S」は、少し違うというレベルではなく、かなり違うボールだというように考えるべきだとも思う。

真冬のテストだったので、暖かくなってくればまた違うこともわかるのかもしれない。それはそれとして、百聞は一見にしかずだと思い知った新しいB330シリーズは試す価値があるゴルファーのための逸品である。

スペック

『TOUR B330X』『TOUR B330X』

●奨励ヘッドスピード
普通~速め

●カラーバリエーション
ホワイト/イエロー/オレンジ

●価格
オープン価格

●発売日
2016年3月4日

 

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