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バッバ・ワトソンの規格外スイングがとにかくスゴイ!スライス対策の秘訣も発見!!

バッバ・ワトソンが2012年と2014年にマスターズを2度も制覇したことは、あまりにも有名ですよね。その武器はなんと言っても、奇抜なピンク色のドライバーで独特なパワースイングから繰り出す桁外れな飛距離です。

PGAツアーで2006年のデビュー以来、ドライバー・ディスタンスではなんと1位5回、さらに昨シーズンを含め2位に4回もランクイン。首位を獲得した直近の2014年シーズンは、なんとドライバー平均飛距離314.3ヤードをマークしています。

そんなに飛ぶなら真似したい!バッバ・ワトソンのスイングですが、そのフォームはプロのコーチも驚くほど常識からかけ離れているんです。

今回は、飛ばし屋バッバ・ワトソンのプロフィールと個性的なスイングの秘密をご紹介!スライスを改善したい!と思っている方へのヒントも探りました!

 

プロフィール

名前:バッバ・ワトソン(Bubba Watson)
生年月日:1978年11月5日(37歳)
出身地:米国フロリダ州 バグダッド
身長:192cm
体重:82kg
プロ転向:2002年
通算成績:PGAツアー8勝(メジャー2勝)
クラブセッティング:PING
ウェア:オークリー

子どもの頃のバッバ・ワトソンは、自宅の庭にあった100ヤード先の大きな木を目安にカットとドローの打ち分けをしたり、家の中では椅子を使ってカーペットの上でチップショットを練習していたそうです。はじめはワッフルボール(穴あきボール)を使い、上達後に両親から普通のボールを使うことが許されたと話しています。

その後、高校とカレッジ(専門学校)でプレーした後に進学したジョージア大学ではゴルフ部に所属し、チームのサウスイースタン・カンファレンス決勝進出に貢献。2002年にプロ転向を果たすと、米国下部ツアーでの活躍を経て2006年にPGAツアーデビューを飾りました。

初優勝はそれから4年後の2010年。「トラベラーズ選手権」で、プレーオフを制しての勝利でした。同年の「全米プロゴルフ選手権」ではマルティン・カイマーとのプレーオフに敗れ、この時は惜しくもメジャー初制覇を逃しました。

この年をきっかけに、バッバ・ワトソンの快進撃が始まります。2011年は「ファーマーズ・インシュランス・オープン」と「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」で優勝を飾り、シーズン通算2勝をマーク。翌2012年には、さらに大躍進を遂げます。

「マスターズ・トーナメント」でルイ・ウェストヘーゼンとのプレーオフの末、念願のメジャー初制覇を達成。このシーズンは2位(タイを含む)2回を始め、10試合でトップ10入りを記録しました。

 

2013年は無冠に終わりましたが、2014年には見事に復調を見せてくれました。

2月に行われた「ノーザン・トラスト・オープン」で優勝すると好調を維持。「マスターズ・トーナメント」では、最終日を共に首位タイでスタートしたジョーダン・スピースを3打差で振り切り、通算8アンダーで2年ぶり2回目のグリーンジャケットを勝ち取りました。

スライスから大きく曲げてファエアウェイを捉え、驚愕の飛距離を叩き出した13番のドライバーショットは、“勝負を決めた超スーパーショット”と言われています。

2015年シーズンは、「WGC-HSBCチャンピオンズ」の勝利で世界ランキング3位に浮上。さらに「トラベラーズ選手権」で同大会2回目の優勝を飾り、キャリア通算成績を8勝に伸ばしています。

バッバ・ワトソンは昨年、前年2014年に続いて日本ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月開催)にも参戦。予選では、石川遼と同組でプレーして注目を集めました。

最終日の競技は、濃霧のため残念ながら中止となってしまいましたが、首位と2打差の通算12アンダー、3位で試合を終えています。同大会は、14アンダーで片山晋呉が優勝を飾りました。

バッバ・ワトソンの独特なパワースイング

バッバ・ワトソンのスイングは、基本をイメージした美しいフォームとはかけ離れた独特なスタイルです。海外のゴルフ専門誌やメディアでも度々特集が組まれるほど、珍しいスイングと言えます。

【超スローモーションで見るバッバ・ワトソンのスイング動画】

非常に高いトップ位置が特徴的で、“オーバースイング&シャフトクロス”と言っても良いほどのテークバック。おまけにフェースオープンとあって、常識を考えれば当然、打球はスライスになるのですが・・・。

バッバ・ワトソンは持って生まれた感性で瞬時に手首を使い分け、方向性を正確にコントロールして飛距離につなげているのです。

バッバ・ワトソンが「自身のスイングの要」と語る大きなスイングアークがダウンスイング時に劇的な遠心力を生み、インパクトに向けてヘッドスピードがアップ。さらには、下半身を大きく使いながらも体重移動を抑え、右足(バッバ・ワトソンはレフティなので左足)に重心を残すことで肩、腰の回転をコンパクトにし、地面を蹴るようなヒールアップ動作によりターゲット方向の足にかかる力を上方向へ押し戻すことで、一段と高速なダウンスイングを作り出しています。

【バッバ・ワトソンのスイング動画:正面、後方】

一般的なゴルフのセオリーからするとまったく理にかなっていないスイングで、マスターズを2度も制することができたのは、天才だからこそ。アマチュアゴルファーに真似できるものではありません。

バッバ・ワトソンは、「ビデオなどで自分のスイングを分析したことは一度もないよ。一打打てば、手首の使い方やフェースの開き具合をどうすべきかが分るからね。ショットに何が起きたのか、その原因も分るんだ。自分は、ゴルフスイングのメカニズムを申し分なく理解できていると思う」と語っています。

バッバ・ワトソンに学ぶスライス対策

バッバ・ワトソンのスイングを真似て飛距離アップ・・・それは至難の業ですが。1つだけアマチュアゴルファーのスライス対策に役立ちそうなポイントを発見しました!それは、アドレス時に左足(右利きの場合)のつま先を、若干ターゲット方向へ開くことです。

このポジショニングで、腰の回転が楽にしてクラブを振り抜きやすくすることで、振り遅れを防いでフェースの開きを改善できるというわけです。練習の際に参考にしてみてはいかが?バッバ・ワトソンも、できるだけスライスによるロスを避けてより飛距離を出したい時に、この秘策を使っていると明かしています。

これまでにコーチを付けたことがなく、スイングも自己流を貫くバッバ・ワトソンは、ゴルファーに向けて「自分にとっては意味のあることはスイングではなく、“どれだけ良いスコアを出したか”なんだ。ゴルファーの皆に言いたいことは、アンダーパーで回れるスイングなら、世界で最も美しくないスイングでもOKってことさ」とアドバイスを送っています。

バッバ・ワトソンのユニークな慈善活動とピンクドライバー

バッバ・ワトソンは、その自由な発想をゴルフ以外でも披露してくれています。リッキー・ファウラー、ベン・クレーン、ハンター・メイハンと、なんとラップグループ“ゴルフ・ボーズ”を結成!こんなコメディ調のミュージックビデオを発表しています。

【Golf Boys – Oh Oh Oh】

【笑えるメイキングビデオ】

このユニークなビデオは面白いだけでなく、ファーマーズ社とベン・クレーンの企画によるチャリティー活動の一環で、動画の閲覧数10万回毎に1,000ドルが慈善団体へ寄付されています。

ところで、バッバ・ワトソンのドライバーは、なぜピンク色なのか?をご存じですか?慈善活動家としても知られるバッバ・ワトソンが、乳がん僕滅活動のシンボルとして知られる“ピンクリボン”から発想を得たカラーなんです。

今やトレードマークとなったそのピンクドライバーを通して、バッバ・ワトソンは社会貢献を行っています。使用クラブ契約を結んでいるPING社との協同でマスターズ初優勝を果たした2012年から、販売収益の一部をがん撲滅や小児医療のために役立てているんです。

2015年も、ピンクの人気モデル「G30ドライバー」(米国価格550ドル / 約6万5000円)を世界限定販売。1本当たり60ドル(約7,000円)が、歩行障害を抱える子どもたちを支援する“バッバ・ワトソン基金“ へ寄付されるとのことです。

バッバ・ワトソンの2016年シーズン

今シーズンのバッバ・ワトソンは、日本の松山英樹を含むトップ選手18人が集結して12月に行われた「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」(ツアー非公式)で、見事に優勝を果たしました。

公式戦では、昨年の優勝者32名のみが出場を許される「ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(1/7~10)に出場。ジョーダン・スピースが後続に8打差の30アンダーで今季初優勝を飾るなか、15アンダーで10位タイとシーズン2試合目でまずまずの結果を残しています。

バッバ・ワトソンは、今シーズンもスーパードライブでツアーを盛り上げてくれるはず。3度目のマスターズ制覇も含めて、今シーズンの活躍に期待したいですね。

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