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創作落語~ゴルフ夜明け前~

以前、ヨーロピアンツアーの上品な遊び心に触れるシリーズで取り上げた“ハッピー・ギルモア・チャレンジ”を覚えていますか?題材となったのは、ホッケー出身のハッピー・ギルモアが主人公のハチャメチャなゴルフ・コメディー映画でしたね。

ゴルフの素晴らしさを伝えるメディアの代表は、もちろん映画ですね。あとは本や、漫画、アニメなどでもゴルフのステキな物語をこれまでにたくさん目にしてきました。

今回は、イメージ的になかなかゴルフとは結びつき難いものの、ゴルフの魅力を余すところなく伝えている少し変わったメディアをご紹介いたします!

上方落語

別名“大阪落語”と呼ばれている上方落語は、人間国宝にもなった桂米朝師匠が有名ですが、一般的に馴染みのある上方落語家といえば何と言っても“新婚さんいらっしゃい”でもお馴染みの桂文枝(今回ご紹介する演目の時は桂三枝)師匠ですよね。

古典落語も文枝師匠の親しみやすい言葉で聞くと、また新しい落語に聞こえるから不思議です。そして、古典と同じく、創作落語にも精力的に取りくんでいるのもまた文枝師匠の魅力の一つです。

主に、大正時代以降に作られた落語を創作落語といい、多くの落語家たちがこぞって創作落語を演じています。

変わったところでは五代目柳家小さんの“真二つ”という話は、“男はつらいよ”シリーズの監督として有名な山田洋次氏の作品です。また、とても落語の演目とは思えない創作落語のタイトルとしては“グリコ少年”や“バスガール”、そして“テレビアラカルト”なんていうものもあるのです。

ゴルフ夜明け前

今回ご紹介するのは、そんな文枝師匠が三枝師匠の時に創作した落語“ゴルフ夜明け前”です。

1983年に文化庁芸術祭大賞を受賞しているこの作品は、幕末を舞台に西郷隆盛、坂本竜馬、近藤勇など超豪華キャストが活躍するゴルフを題材とした創作落語です。時間にして、約四十分にも及ぶ大作です。

主人公は誰かと聞かれると困ってしまいますが、あえて言うなら“ゴルフ”が主人公とも言える物語となっています。殺伐とした幕末の時代にゴルフという平和の象徴を放り込んだらどうなるかという実験的な側面も見せながら、ユーモアたっぷりにゴルフの醍醐味を伝えてくれます。

新し物好きの坂本竜馬がイギリスで流行っているゴルフにいち早く目をつけ、京都の山に“ゴルフの広場”を作り、宿敵近藤勇とゴルフで対決をするというストーリー。

演目の中で三枝師匠も“落語の歴史は三百年ですがゴルフの歴史は六百年、日本が幕末の頃にはもうトーナメントが始まっていたというから驚きです”と言及していますが、こうやって日本の歴史と比較してみるとゴルフの歴史の長さが良く分かります。

もう、数えきれないほど三枝師匠の“ゴルフ夜明け前”は拝見していますが、見終わると必ずゴルフをやりたくてウズウズしてしまいます。そして、素晴らしい映画を一本見たような、それはそれは充実した爽やかな気持ちにさせてくれる名作です。

ちなみにこの“ゴルフ夜明け前”は後に映画化されていて、三枝師匠も近藤勇役で出演しています。また、この映画で坂本竜馬を好演していたのが先日惜しまれながらお亡くなりになった渡瀬恒彦さんでした。ゴルフの場面だけですが、ご覧ください。

ゴルフを趣味にしてしまった人達は“上達”という壁に幾度となくブチ当たることでしょう。でも“上達”だけがゴルフではないということを、この創作落語から是非学んでほしいものです。

(完)

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