こんなゴルフ場はいかが?都市型ゴルフ場を妄想してみました
- 2015.03.30
- トピック
最近は地球温暖化の影響もあって、ゴルフ場の緑が環境を守っているって言われるようになりました。
たしかに広大な土地が緑に覆われているから正論なのですが、一方ではゴルフ場を造らなければ山林とかの自然林だったという考え方もあります。
ですから環境を考えるのならコンクリートに覆われた都市部にゴルフ場を造らなければ意味がないのではないか?なんてふうにも思います。
そこで今回は「都市部にゴルフ場を造るには」ということについて考えてみたいと思います。
本当にゴルフ場の緑がCO2削減してる?
いまある都市近郊のゴルフ場も造成するころは山林や原野のようなところだったと思います。
単純に地価が影響していて、都市部が山林地と同じくらいの価格であれば造成するかもしれません。
まずはゴルフ場の敷地面積について調べてみました。日本全国には約2400のゴルフ場があって、その面積は2700平方キロメートルになるそうです。
頭に浮かばない面積ですけど宅地面積に換算すると、面積だけで比較すると東京都の宅地4つ分、佐賀県や神奈川県の宅地と同じくらいになります。
たしかにこれだけの土地に緑が確保されているのであれば、CO2に一定の効果があるかもしれません。
でも北海道には宅地にならない土地だけでも60000平方キロメートルもあるのですから、いまさら緑を確保するためだけにゴルフ場の緑を求めても意味はないかもしれません。
ちなみに東京都の住宅地平均価格が1㎡で約30万円です。1坪当たり100万円もする土地に全国のゴルフ場と同じ土地を確保するとしたら810兆円が必要になるわけです。
この810兆円を2400コースで割ると1コース当たり3375億円の土地購入費が必要になるので、費用対効果を経済的に考えても無理筋と言うことになります。
全国で安い宅地のところを探すと、秋田県が約5万円、北海道が約6万円、佐賀県が約7万円、長崎県が約8万円、山梨県が約9万円、そして岡山県が約10万円です。
5万円の秋田県で2700平方キロメートル分を換算すると135兆円、10万円の岡山県だと270兆円ですから現実的ではないということになります。
地下都市とスポーツ施設のハイブリット型
47都道府県の中心地にそれぞれ1コースだけ作るとしたら可能かもしれません。残念ながら東京都のど真ん中は難しいかもしれませんが、地下鉄がないような場所なら大丈夫です。
最初に国や都道府県に対して防災の観点からゴルフ場を避難先としてもらい、造成に必要な資金手当てをします。
ちょっと安易ですが税金を投入してもらうわけです。造成は地下街にしてショッピングモールや住宅を造ります。地上部はゴルフ場のほかに野球場やサッカーグランド、ジョギングコースなど屋外のスポーツ施設や公園、それに駐車場を造ります。
造成費を考えなければ快適な暮らしと利便性があり、電車を降りると駅がクラブハウスとかだったら、最小限の維持費でクラブ運営ができるかもしれません。
地下住宅はすべて核シェルターになっていれば不測の事態にも備えることができますし、日光の入らない住宅であっても日本で一番安心できる住宅街になるはずです。
もちろん住宅や店舗は賃貸物件になるでしょうが、住民がいて交通の利便がある運動施設があれば人は集まってきて店舗は潤います。
野球やサッカーなら数万人単位で集まる街となり、日常的にはゴルフを楽しめるわけですから申し分のない場所となるはずです。
良いことだらけの夢の都市型
もちろんこれだけの規模ですから民間事業は現実的じゃないですから、第3セクターしか開発できる方法は無いと思います。
地権者から一括買い上げして地下住宅を賃貸契約することになります。固定資産税は入りませんが、かわりに行政財産使用料が入ってきますし、なによりも道路補修や清掃・除雪などの費用がかからず、空き家問題も解消することができます。
しかもゴルフ場などの施設からは使用料以外にも事業所得税や消費税が入ってきますし、ゴルフ利用税も入りますから、ひとつの土地で複数の税収があれば万々歳じゃないでしょうか。
唯一、問題があるとしたら新規の移住者を受け入れるためには、新しく地下住宅街を造らなければいけないことです。
最終モデルを考えておけば多少は融通は付きますが、1軒ずつ造ることはできないこと、子供などで家族が増えたときには増設できないデメリットがあります。
でもゴルフをやりたくなったらクラブハウスまで徒歩で行けるなんて、実現すればゴルファーにとっては素敵な環境だなあ、なんて妄想するわけです。