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石川遼の腰痛欠場は異常な重量級シャフトにあり!

2月11日からの米国ツアー「AT&T ペブルビーチプロアマ」を試合直前になって欠場した石川遼。その理由は公式ホームページでも「腰痛と左股関節痛」と発表されたが、実は米国ツアーに挑戦をはじめた2013年頃から、石川遼は腰痛に苦しんできた。

まだ24歳の石川遼が、なぜ腰痛に苦しむのか。その要因のひとつとして考えられるのが、ドライバーやアイアンが重すぎることが挙げられている。

ドライバーのシャフトを90グラム台に!

米国ツアーで戦うトッププロは、ドライバーのシャフト重量は60、70グラム台で戦う選手が多い。昨年までは、石川遼も70グラム台の「ツアーAD DI」を使用していたが、昨年9月に日本に帰国して参戦した「アジアパシフィック・オープン・ダイヤモンド」で、以前よりテストしていた90グラム台のシャフトを使い、試合に出たのだ。

その超重量シャフトについて、石川本人は「以前の試合で手先に頼ってドライバーを打った場面があったので、どうやって改善していこうかと思っていた。この重さのクラブなら、重い良い打球が打てる」と、その理由を述べていた。

確かにクラブを重くすることで、手打ちではなく体全体を使って打つことにはつながるだろう。しかし、同時に体には軽量シャフトよりも無理がかかることは間違いない。今回の腰痛による欠場は、重量シャフトの効果が裏目に出たと言えるだろう。

アイアンも日本人最重量スチールを!

ドライバーのシャフトを90グラム台にした翌週、石川遼はアイアンの重量も、さらに重いスチールシャフトにした。もともと、アイアンは「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」という120グラム台のスチールシャフトを使っていた。それを7グラム重くして、ついに134グラムと国内最重量級のアイアンシャフトを愛用するようになったのだ。

石川遼は決して体格の良い選手ではない。しかし、ドライバーのシャフト重量が90グラム、アイアンのシャフトが130グラム台というのは、米国ツアーでも異例の超重量シャフト。そのことで体への負担も心配されたが、石川遼は「もちろん、その可能性はあるが、それに慣れる体になるしかない」と、トレーニングによって、それを使いこなせる肉体改造に励んでいたのだ。

米国では”軽・硬シャフト”が流行中!

石川遼は重量シャフトにシフトしていったが、米国ツアーでは逆にシャフトを軽くしていく傾向がある。

今、世界ランク1位を独走しているジョーダン・スピースもシャフトは60グラム台で、フレックスがXの「アルディラツアーローグ60X」を使用している。さらに米ツアーを代表する飛ばし屋であり、ヘッドスピード55m/sを超えるダスティン・ジョンソンも、シャフトは60グラム台の「モトーレスピーダー661 X」を長く使用している。

ダスティン・ジョンソンのように、ヘッドスピード50m/sを超える選手でもシャフトは60グラム台という中で、石川遼が90グラム台のシャフトを使うのは、かなり異常なことなのだ。

アマチュアゴルファーは、まずは純正シャフトを!

今、アマチュアゴルファーでもドライバーを購入した際に、60グラム台のカスタムシャフトにする人が多い。しかし、ほんとにその重さがベストなのだろうか。

というのも、300ヤード超えを連発する米ツアーのトッププロでも、ドライバーのシャフトは60グラム台なのだ。ということは、一般アマチュアゴルファーは、ほとんどの人が50グラム台で良いのではないだろうか。

重すぎるシャフトは、どうしても体に負担がかかってくる。石川遼の腰痛を他人事と思わず、自分にあった重さのシャフトを選ぶことが大事ではないだろうか。

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