たまには練習を重視した実践ラウンドを!ドライバーとアイアンの練習に適したコースとは
ラウンドは練習のためではないけれど
基本的に、「スイング作り」は練習場で行うべき要素です。
実際のラウンド中に、スイングに関して問題点を抽出したり、スイング悪癖の改善を試みたりするのは、ほとんど百害あって一利なしなもの。
スイング作りは、ラウンド中に行うものではないということをまずは、大前提として認識しておいていただければと思います。
その上で、日々の練習の中で鍛錬してきたスイングが正しい方向性で改善されて来ているのか、本当に身についているのかを確認するためには、ゴルフ場でのプレーを通じて把握する必要があるものです。
その判断は単純にスコアー結果では把握することが出来ないもの。「スイング作りの中間試験」といった感じでショット練習を意識した実践ラウンドが必要となるんですよね。たまには、スコアーメイクを意識することなく、練習を重視した実践ラウンドをぜひ、設定してみていただければと思います。
ドライバーとアイアンの実践練習が必要
ゴルフ場といっても、多様性があります。実践練習を意識したラウンドをする上では、どんなコースでも良いというわけではないんですよね。重視した練習要素に応じたコース選びをすることも大切なポイントとなるものです。
知っておいていただきたいのが、ドライバーショット(ティーショット)の実践練習とアイアンショットの実践練習では、適するコース特性に違いがあるということ。
具体的なポイントを下記に記しておきますので、ご参考にしていただければと思います。
1)ドライバーショット(ティーショット)の実践練習に適したコース選び
ドライバーショットというと「飛距離」が気になる要素と感じる方も多いのではないかと思います。ゆえに、広くて、距離のあるコースが適していると思ってしまいやすいのですが・・。本当はそうではありません。
距離は短くてOK。狭さを感じて、ドックレッグホールの多い山岳・丘陵コースが最適です。
ドライバーショットに関して、練習場では本当の意味で確認出来ないのが「スタンス方向の良し悪し」です。練習場だとマットにラインも記してあり、打球方向とスタンス方向が一致してしまいやすいんですね。
ですから、練習場だとドライバーショットが繰り返し上手く行っていたとしても、コースに出るとスタンス方向が適切に確保できず、アドレスに歪みが発生・・その結果、ドライバーショットにミスが出るということが多々あります。ゴルフスイングにおいて一番大切な要素となるのが「アドレス」ですからね。
練習場では、このアドレスが本当に身についているのかどうかが確認出来ないのです。そのためには、コース幅が狭くて、ドックレックホールが多いゴルフ場が必要となるのです。
ドックレックしているホールの場合、ティーグラウンドの向きが目標方向に対して斜めとなっていることが多いのです。それゆえに、練習場と同じ感覚で単純にアドレスしてしまうと、視覚によって騙されてしまい、スタンス方向が目標方向に対して大きくズレてしまうことに。
また、ドックレックホールだと必然的にボールのキャリー位置(キャリー飛距離)を強く意識するようになります。
谷越えや池越えなどを通じて、実際に自分のキャリー飛距離がどの程度だったのかを知るきっかけともなるんですね。これが単に広くて長いホールだとキャリー飛距離を意識することが出来ないものです。
2)アイアンショットの実践練習に適したコース選び
アイアンショットにおいては、「アイアン番手間の飛距離が正しく得られているかどうか」を実践ラウンドで確認することが必要になります。
練習場では、ボールの機能性も大きく異なりますし、芝の上から打つのと人工マット上から打つのとでも飛距離が変わってしまうからです。
そんなアイアンショットの飛距離確認のために適しているコースとなるのが、「コース幅が広く、距離もあって平坦なゴルフ場」です。
基本的に、ホールのアップダウンがあっては、実際の飛距離がどうだったのか・・把握することは出来ませんよね。平らなコースであるからこそ、基準となる飛距離を把握することが出来るのです。
また、ホール幅が広くて、距離のあるホールが多いと様々な距離のアイアンショットを打つ機会が多くなるものです。短いコースだと、ほとんど二打目以降がウェッジのみ・・となってしまうこともありえますからね。それではアイアンの練習にはなりません。
基本的にどうしてもスコアー重視のラウンドが多くなってしまうかと思いますが、たまには「ドライバー練習」or「アイアン練習」を重視したラウンドを創出してみていただければと思います。